WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2023/11/06
公開日: 2021/06/16
シマノのビンディングシューズ・ペダルの規格であるSPDとSPD-SLの違いを徹底解説!パワー効率、歩きやすさ、用途別の選び方などをまとめました。
この記事の目次
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ロード向けに設計されたSPD-SLとMTB向けに設計されたSPDでは設計思想が異なります。
ロード向け、特にロードレースを意識して設計されたSPD-SLは、歩きやすさや着脱のしやすさよりも「いかに省エネでペダリングをすることが出来るか」にフォーカスしたビンディングシステムです。これは、ロードレースが「一度ビンディングを固定したら、トラブルがない限り数時間外さない」という前提があるからでしょう。そのためSPD-SLは「歩きやすさよりも固定力」を重視しています。
一方で、MTB向けに設計されたSPDは、シーンによって足をつくことを前提にしています。MTBやシクロクロスのレースでは、コース状況によってはバイクから降りて担いで坂を登るシーンもあるからです。そのため、SPDは「固定力を維持しつつ、脱着のしやすさや歩きやすさを重視」した設計になっています。
ビンディングシステム | ターゲット | 固定力 | 歩きやすさ |
---|---|---|---|
SPD-SL | ロードバイク | 非常に高い | 歩きづらい |
SPD | MTB/CX | 高い | 歩きやすい |
SPDとSPD-SLではペダリングパワーの伝達効率が違うと言われます。では、SPDとSPD-SLでどれくらいパワー効率が違うのかを、シューズとクリート、ペダルの接続面で比較してみましょう。
ペダルとクリートの接続で見ると、SPDは3cm x 1.5cmほどの面でペダルと接続しますが、SPD-SLは8cm x 7cmの三角形で接続しています。面積で比較すると4.5平方センチcm2と28平方センチで6倍ほどSPD-SLの方が大きくなります。クリート面の全てがペダルやシューズと繋がっているわけではないですが、大きな違いと言えます。
クリートとシューズの接続も、SPDがボルト2本留めなのに対して、SPD-SLはボルト3本留めで、よりしっかりとシューズと固定されています。
また、SPD-SLのシューズはソールがカーボンなどでガチガチになっているので、SPDやフラットペダルのようにペダル面でなく、シューズのソール全体で踏むことができるのも、パワー効率という面ではプラスです。
こうしてみると、SPDとSPD-SLで比較して、より効率的にパワーを伝えられるのは、SPD-SLだと言えます。
SPD-SLの方が効率的にパワーを伝えられるとして、効率が良いことのメリットは「疲れにくい(疲れないわけではない)」という点です。
「常に最適な場所でペダルを踏むことが出来る」「ビンディングは引き足を使える」ことでペダリング効率を高めることが可能な仕組みですが、接続面がしっかりしている方がパワーロスが減るので、トータルで少ない力でペダリングができます。先程解説した「シューズのソール全体で踏むことができる」のも、パワー効率面ではプラスです。
もちろん、SPD-SLにしたから劇的に疲れなくなるということはないですが、100kmを超えるようなロングライドになると、終盤が近づくにつれて違いを感じることは多いでしょう。
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クリートが小さいSPDは脱着がしやすく、しっかりと固定するSPD-SLは脱着が難しいと言われます。そのため「ビンディング初心者はSPDから入ってSPD-SLにしたら良い」というのが定説です。
ただし、SPD-SLでも左右の遊び幅が大きいイエロークリートを使えば、意外と簡単に外れます。
固定する時は別で、ペダルに「押し込む形」のSPDは難なく固定ができますが、SPD-SLはペダルに「引っ掛ける形」なので、慣れるまでは上手に固定できないかもしれません。
ここは慣れの問題でもありますし、仮に上手に固定できなかったとしても、固定できないままでも全く漕げないことはないので、信号や歩道でしっかりと固定してから発進することもできます。
その意味では、「外れやすい」「固定しやすい」という理由で、SPDかSPD-SLかを選ぶ必要性はあまり高くありません。
パワーなどのペダリング以外の違いとして大きいのが歩きやすさの違いです。
SPD-SLはクリート剥き出しになっているため、グリップ力が低いクリートで歩いているようなものです。そのため、非常に滑りやすく、慣れるまでは歩きづらいと感じるでしょう。
一方で、SPDはシューズのソールの中にクリートが埋め込まれるタイプになるので、クリートで滑るということはありません。シューズによっては、クリートが地面に接触しないようにソールを高めにしている製品もあり、普通のシューズと同じ感覚で歩くことが出来るものもあります。
そのため、ロードバイクユーザーの方でも、ツーリングやサイクリング先で観光を楽しみたい方、もしくは通勤・通学でビンディングペダルを使う方は、敢えてSPDを選ぶという方もたくさんいます。
実際にビンディングペダルを使ってみると意外と重要になるのがクリートの消耗と寿命。
プラスチッククリートであるSPD-SLは、信号待ちなどで足を着くだけで最低限しか歩かないようにしても、意外と早く摩耗します。「気づいたらグリップ部分がなくなっていた」というのはよくあることで、クリートが消耗すると外れやすく、固定しづらくなります。
一方で、SPDは金属製クリートのため素材的に強いだけでなく、クリートが剥き出しにならない(地面と接触しない)ため、相当なことがない限り摩耗しません。
そのため、クリートの消耗・寿命で考えれば圧倒的にSPDの方が長くなり、運用コストやコスパで考えるとSPDはビンディングシステムの中でも非常に優れている仕組みです。
SPD-SLのクリートには3種類あって、それぞれカラーと遊びが違います。遊びがある方が楽に外せます。
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD-SL |
カラー | イエロー |
左右の遊び | 6度 |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD-SL |
カラー | ブルー |
左右の遊び | 2度 |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD-SL |
カラー | レッド |
左右の遊び | 0度 |
SPD-SLの場合、左右に遊びがあるということは、ペダルに固定しても足が左右に動かせることでもあるので、慣れないと真っ直ぐなペダリングにならずに、ペダリング効率が落ちる可能性があります。
イエローのSH11は、SPDと同じくらい外しやすいクリートになっています。
SPDのクリートにも、ノーマルとマルチの二つの種類があります。SPDはクリートが外しやすいですが、マルチはよりいろんな方向で外せるようになっているので、ビンディングが怖いという方は良いかもしれません。
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD |
モード | シングルモード |
脱着方向 | 外向き |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD |
モード | マルチモード |
脱着方向 | 外向き、上向き、斜め上向き |
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ビンディングシューズを選ぶ際に、SPDとSPD-SLのどちらにするかは悩むポイントですが、SPDのが悪くてSPD-SLのが良いということはないですし、その逆も同じです。SPDとSPD-SLは目的が違うからです。
SPDは「MTBなどの脱着を頻繁に行うライドのための規格」で、SPD-SLは「歩きやすさは犠牲になっても、パワー効率を優先した規格」です。
100kmを超えるようなロングライドだと、ペダルを漕いでいる時間の方が歩く時間よりも圧倒的に長く、長時間ペダルを漕ぐためにパワーロスをなるべく抑えた方が快適です。そうした用途ではSPD-SLが最適と言えます。
一方で、20kmほどのサイクリングやポタリングで、お店や観光名所に頻繁に立ち寄るのであれば、ペダルを漕いでる時間が短くなってその分歩く時間が長くなるので、歩きやすいSPDの方が最適と言えます。また、クリートがソールに埋め込まれているSPDは、お店や施設の床を傷つけないというメリットもあります。
よく「SPD-SLじゃないとロードバイクじゃない」という声を聞きますが、SPDでもフラットペダルでもロードバイクはロードバイクです。もちろん、SPD-SLの方がロードバイクの「長距離を楽に走る」というコンセプトにマッチしているのは確かですが、SPD-SLじゃないとダメということはありません。
自分の用途やどうやって走りたいに合わせて決めるのがベストです。
歩きやすいのがSPDと言われますが、それでもクリートがついていたりソールが硬かったりと、運動靴とは歩く感覚は全く違います。クリートが剥き出しになっていて、ソールでグリップしてくれないSPD-SLに比べると歩きやすく、滑りにくいですが、SPD-SLじゃ歩けないということもありません。
ただ、SPD-SLのクリートはプラスチック製で、歩く前提で設計されていないので、アスファルトを歩くとクリートがボロボロになってしまいます。一方で、SPDのクリートは金属製でクリートがソールに埋め込む形になっているので、歩いてもクリートがボロボロになることは少ないと言えます。
シマノから、SPD-SL用のシューズにSPDを接続するための変換アダプタが発売されているので、シューズ側はSPD-SLをSPDに変換することは可能です。逆はできません。
SHIMANO (シマノ) SPD-SL クリートアダプタ SH40
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD |
対応シューズ | SPD-SLシューズ |
対応クリート | SPD |
また、受けるペダル側にはこうした変換アダプタは用意されていないので、SPDペダルをSPD-SLに変換したり、その逆の変換をしたりすることはできません。
SPDとフラット、SPD-SLとフラットという兼用ペダルはありますが、SPD・SPD-SL兼用のペダルというのは存在しません。
一方で、シューズはSPD・SPD-SL兼用のシューズがあります。どちらのクリートも接続できるので、ペダルが変わったとしてもシューズはそのままで対応できるのがメリットです。
ただし、両用シューズの場合、SPD専用シューズと違って、クリートが剥き出しになるので、どちらかというと、SPDにする意味はあまりないかもしれません。
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD-SL |
カラー | イエロー |
左右の遊び | 6度 |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD-SL |
カラー | ブルー |
左右の遊び | 2度 |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD-SL |
カラー | レッド |
左右の遊び | 0度 |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD |
モード | シングルモード |
脱着方向 | 外向き |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD |
モード | マルチモード |
脱着方向 | 外向き、上向き、斜め上向き |
メーカー | シマノ |
---|---|
規格 | SPD |
対応シューズ | SPD-SLシューズ |
対応クリート | SPD |
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