IRC(井上ゴム工業)のロード向けタイヤの種類とグレード

最終更新日: 2022/11/09

公開日: 2021/10/27

日本のタイヤメーカー・IRC(井上ゴム工業)のロード向けタイヤの種類とグレード、選び方についてまとめました。

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※タイヤ重量はブラックタイヤの重量を記載しています。カラータイヤは重量が異なることがあります。

IRC(井上ゴム工業)のロード向けタイヤのシリーズ

FORMULA PROシリーズ

IRC(井上ゴム工業)のロード向けタイヤのうち、チューブレス・チューブレスレディタイヤ向けのラインがFORMULA PROシリーズ。

オールラウンドな「RBCC」、耐パンク性能を高めた「X-GUARD」、チューブレスレディ向けの「S-LIGHT」の3つのモデルがラインアップされています。

2022年9月に全てのモデルがフックレスタイヤにアップグレードされ、6代目となる現行モデルは全てフックレスとなっています。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
FORMULA PRO HOOKLESS TUBELESS RBCC チューブレス ¥9,240 - - 275g 310g 340g -
FORMULA PRO HOOKLESS TUBELESS X-Guard チューブレス ¥9,240 - - 305g 345g 375g -
FORMULA PRO HOOKLESS TUBELESS READY S-LIGHT チューブレスレディ ¥9,240 - 205g 220g 250g 275g -
FORMULA PRO RBCC(旧モデル) チューブレス ¥8,360 - - 270g 315g 330g -
FORMULA PRO X-GUARD(旧モデル) チューブレス ¥8,360 - - 300g 345g 370g -
FORMULA PRO TLR S-LIGHT(旧モデル) チューブレスレディ ¥8,360 - 205g 220g 250g 275g -

バランスが良いのが「FORMULA PRO HOOKLESS TUBELESS RBCC」、耐パンク性が必要なシーンやグリップ力が欲しいなら「FORMULA PRO HOOKLESS TUBELESS X-Guard」という使い分けになるでしょう。

「FORMULA PRO HOOKLESS TUBELESS READY S-LIGHT」は超軽量なチューブレス・レディタイヤとなっているため、レースなどに最適です。

ASPITEシリーズ

IRCのロード向けタイヤのクリンチャー向けがASPITEシリーズ。

かつてはオールラウンドなPROと、耐パンク性能とグリップ力を強化したPRO RBCCの2モデルでしたが、2022年4月からは軽量に特化した「PRO S-LIGHT」と「PRO RBCC」の2モデルにリニューアルされています。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
ASPITE PRO S-LIGHT クリンチャー ¥7,480 - - 200g 220g 245g -
ASPITE PRO RBCC(2022) クリンチャー ¥7,480 - - 220g 250g 275g -
ASPITE PRO(旧モデル) クリンチャー ¥6,820 - 205g(24C) 245g(26C) - - -
ASPITE PRO RBCC(旧モデル) クリンチャー ¥6,820 - 205g(24C) 245g(26C) - - -

注目すべきは最新モデルの新しくなったPRO RBCCとPRO S-LIGHT。

PRO RBCCは、軽さと転がりの良さを維持しつつたいパンク性能を高めたオールラウンドモデル。それでいて、25Cの重量が220gと、かつての23Cのトップグレードモデル並の軽量を実現しています。

PRO S-LIGHTは、25Cでも200gと超軽量なタイヤで、25Cなのに旧モデルのPRO RBCCの23Cサイズよりも軽量に仕上がっています。軽量さだけでなく走行感も軽くなっているため、平地でカーブの多いクリテリウムレースなどに最適です。

ROADLITE

IRCのロード向けタイヤのエントリーモデルがROADLITE。クリンチャーとチューブレスの2つのモデルがラインアップされています。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C 35C
ROADLITE クリンチャー ¥4,180 - 195g 230g - - -
ROADLITE TUBELESS チューブレス ¥6,820 - 295g 345g - - -

ROADLITEは、軽量でありながら耐摩耗性も高く、価格も安いことからトレーニングタイヤとしても最適です。また、手頃な価格のチューブレスタイヤとしても魅力。

IRC(井上ゴム工業)のロード向けタイヤの選び方

わかりやすい選択肢で選びやすい

IRCのロード向けタイヤはタイヤ方式ごとにシリーズが別れているので、選択肢がそもそもほとんどありません。

クリンチャーなら、ASPITE PROかROADLITE、チューブレスならFORMULA PROかROADLITEという二択だけなので、逆に迷うことなく選べるのがメリットです。

IRCのロード向けタイヤの弱点としては、タイヤサイズの選択肢があまり広くないところ。チューブレスタイヤは25〜30Cまで、クリンチャーは23〜28Cまでとサイズ的には3サイズくらいの展開がほとんどです。

ただし、太めのタイヤについては、グラベル向けの「BOKEN」「MARBELLA」がラインアップされているので、そちらを選ぶようにしましょう。どちらもチューブレスかチューブレスレディのみ取り扱いになります。

チューブレスならIRCのFORMULA PROがベストチョイス

IRCは早くからチューブレス・ロードタイヤに取り組んでいたメーカーの一つで、初のロード向けチューブレスタイヤの発売はなんと2007年。発売から15年以上の開発実績があるタイヤメーカーです。

FORMULA PROシリーズはロード向けチューブレスタイヤとして非常に評価が高く、ユーザーの支持が厚いチューブレスタイヤです。

特に、レースなどスピードを求める用途では軽量さも重量なので、軽量で性能が高いFORMULA PROシリーズはベストチョイスと言えます。

クリンチャーなら新ASPITEシリーズがベスト

2022年に新発売されたASPITEシリーズのニューモデルAPPITE PRO S-LIGHTは、大幅な軽量化と耐久性アップを実現した現状での最高峰モデル。25Cで最軽量で200gというのは、同じく2022年にPanaracerが発表した新モデル・AGILESTと互角の軽量タイヤ。

AGILESTもそうですが、軽量さ・性能を考えたら他社のタイヤでは1万くらいするモデルなので、コスパは非常に高いと言えます。

旧モデルと比較すると価格がやや上がってしまっていますが、性能を考えると妥当なコストアップと言えるので、これからIRCのロードバイクタイヤを買うなら新ASPITEシリーズがベストでしょう。

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