ロードバイクのサイクルパンツの定番となっているビブショーツ。ビブなしショーツと何が違うのか、どちらを選ぶと良いのかを、それぞれの特徴、メリット・デメリット、用途から比較します。
ロードバイク・クロスバイクに使える子供載せキャリア・チャイルドシートまとめ
最終更新日: 2022/06/13
公開日: 2021/07/05
リアキャリアがないロードバイク・クロスバイクでも、子供載せが出来る子供載せキャリア・チャイルドシートについてまとめました。選び方や注意点など。
この記事の目次
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ロード・クロスバイクで使える子供載せキャリア・チャイルドシートはどんなもの?
国内では、自転車用のチャイルドシートといえば、リアキャリアに載せるタイプがメジャーで、大手のOGK、パナソニック、ブリヂストンなどが販売しています。残念ながら、それらのキャリアは、ロードバイクやクロスバイクでは使えません。リアキャリを後付けすれば使えなくもないのかもしれませんが、リアキャリアの強度的に安全とは言えません。
そこで登場するのが主に欧州メーカーの子供載せキャリア・チャイルドシート。欧州はスポーツバイクの人口が多いためか、スポーツバイク向けの子供載せキャリア・チャイルドシートがたくさん種類があります。
どんな仕組みになっているの?
どのメーカーにも共通しているのは、シートチューブに金属パイプのレールを固定して、その上にキャリアを載せる方式です。
そのため、
- カーボンフレーム
- シートチューブが特殊形状(円形、楕円はOK)
- ワイヤーがシートチューブを通っている
のロードバイク・クロスバイクには取り付けができません。
安全なの?
全ての製品ではないですが、大手メーカーのスポーツバイク向けの子供載せキャリア・チャイルドシートは、「EN 14344」という欧州のチャイルドシート規格に準じています。
どこのメーカーから発売されている?
楽天市場などの通販サイトなどで販売されているのは、
- OGK
- HAMAX(ハマックス)
- THULE(スーリー)
- Yepp(イエップ)
- Polisport(ポリスポート)
あたりがメジャーです。
OGKは日本メーカーでチャイルドキャリアの定番メーカーなので安心して使えます。
OGK (オージーケー) RBC-011DX-SP コンフォートスポーティー
メーカー | OGK |
---|---|
安全ベルト | 3点固定式 |
乗車可能なお子様 | 2歳(24ヶ月)以上4歳(48ヶ月)未満、身長115cm以下 |
重量 | 8.5kg |
海外メーカーでは、HAMAX、THULEあたりは、日本の通販での取扱いが多く、国内に代理店もあるブランドです。
HAMAX (ハマックス) KISS リア用
メーカー | HAMAX |
---|---|
安全ベルト | 3点固定式 |
乗車可能なお子様 | 9ヶ月以上6才未満、体重22kg未満 |
重量 | 3.6kg |
THULE (スーリー) RIDE ALONG LIGHT
メーカー | THULE |
---|---|
安全ベルト | 3点固定式 |
乗車可能なお子様 | 9ヶ月以上6才未満、体重22kg未満 |
重量 | 5.2kg |
また、海外サイトであれば、Wiggleやbikeinnなどでも取扱いがあります。
残念ながら、日本の大手メーカーはこのスポーツバイクに取り付け可能なキャリアは販売してません。
シートチューブ取付け型子供載せキャリア・チャイルドシートのメリット
子供載せでもスポーツバイクを楽しめる
ロードバイクに子供載せキャリアをつける最大のメリットはここでしょう。キャリアがリアにあるので、運転をするフロント側はロードバイク・クロスバイクのままで運転することができます。リアに10kg以上の重量が乗るので「勝手に鉄下駄トレーニング」にもなります。
ただし、ロードバイクだからといって、子供を載せた状態で高速巡航するのは自殺に近い危険行為です。子供を載せていることを忘れずに、一人でロードバイクに乗っている時以上に安全運転をするようにしましょう。
使わない時に簡単に取り外しができる
シートチューブ取付け型子供載せキャリア・チャイルドシートは、ロックするパーツとレールが工具で取り外し出来るようになっているので、普段はキャリアをつけておいて、週末のサイクリングやトレーニングの時は外すという運用が可能です。
ロードバイク・クロスバイクに後付けでリアキャリアをつける場合は、こうした芸当はできないので、「1台のロードバイクで普段使いもトレーニングも」というのはかなり便利です。
乗り心地が良い
ママチャリや前後子供乗せ電動アシストの場合、ハンドルやリア荷台の上にキャリアを取り付けるため、ハンドルやリア荷台は段差などで下から衝撃が来ると、そのまま子供のお尻にも力がかかります。
大人はクッション性のあるサドルに座っているのであまり段差でも痛くないかもしれませんが、キャリア自体にしっかりとしたシートクッションがないと、「お尻が痛い」というお子さんもいるかもしれません。
ロードバイク向けの子供載せキャリアは、構造上レールがサスペンションのような役割になるので、乗る子供にとっては段差などの衝撃が少なく乗り心地が良くなります。
シートチューブ取付け型子供載せキャリア・チャイルドシートのデメリット
値段がやや高い
シートチューブ取付け型子供載せキャリア・チャイルドシートは、海外では概ね100ドルくらいで販売されていますが、サイズが大きいため日本への輸送コストが高く、国内通販で輸入販売される場合は、2万円以上する製品が多くなっています。
また、輸入品のため在庫もあまり安定しておらず、入荷までに1ヶ月ほどかかるショップもあります。
自転車保険の対象外になる可能性がある
仮に購入したシートチューブ取付け型子供載せキャリア・チャイルドシートが「EN 14344」規格に準拠していたとしても、EN 14344自体が日本での安全基準ではないため、加入している自転車保険によっては事故が起こった際の保証対象外になる可能性があります。
購入前・選ぶ際の注意点
トップチューブ跨がれるかを確認しよう
シートチューブ取付け型子供載せキャリア・チャイルドシートは、リアに取り付けるため、普段のようにリアタイヤの方から足を跨いで自転車に乗ることができません。
ですので、実質、トップチューブの上を跨いで自転車に乗ることになるため、トップチューブの位置が高かったり、乗車する人の身体が硬いと、子供をキャリアに載せられても、運転者がロードバイクに乗れないという不幸なことになってしまいますので注意しましょう。
子供をどうやって載せるかも考えよう
シートチューブに取り付けるタイプなので、高さはある程度上下できますが、タイヤとのクリアランスを考えるとキャリアの位置は小さな子供が普通に乗れる高さではありません。
また、子供を先に載せるとなると、ロードバイクが不安定になるので、
- トップチューブを跨いで子供を載せる
- キャリアに子供をロックをしたら自分は一回降りる
- トップチューブからまたがって乗る
という形式になることが多くなります。
自宅前など普段ロードバイクに乗っている環境が、そうした取り回しが出来る環境なのか、そもそも一人で子供を載せて自分も乗れるのか?は、事前にしっかりとシミュレーションしてみると良いでしょう。
また、子供乗せ自転車よりもロードバイク・クロスバイクは車高が高いため、ちょっと倒れただけでも、かなり危険です。後ろに乗せる子供にはしっかりヘルメットを装着させるようにしましょう。
スタンドは用意しよう
ロードバイクの場合は、スタンドをつけないことが多いですが、子供を載せる以上スタンドは用意して方が良いでしょう。ただし、メーカーによっては安全性の観点からスタンドをあげた状態で子供を載せないように注意書きがあることもあるので、製品を選ぶ際に気をつけましょう。
中古はなるべく避けよう
シートチューブ取付け型子供載せキャリア・チャイルドシートは、仕組み上取り付けレールにかなりの荷重がかかるようになっています。しかも、子供が載せた状態でレールがしなる設計です。
メーカーは2年保証ほどをつけることが多いようですが、子供載せキャリアは長ければ10年など使うこともあるので、レールが金属疲労を起こしている可能性もあります。
レールが金属疲労で折れた場合は、最悪子供の命を失う可能性も0ではありません。「子供の命を守るためのお金」と思って、新品を買うようにしましょう。
もし中古で買うのであれば、レールだけでも新品を買うようにしましょう。
国内正規品を購入しよう
海外製品が主になるため、日本の通販サイトには「正規品」という商品名で販売しているサイトがたくさんあります。安い製品の場合は、実「海外正規品」であって国内正規品でないことが多く、国内販売店から購入していない場合は、保証などを受けられないケースが多々あります。
子供載せキャリアは、子供の命に直結するアイテムなので、安心できる国内正規品を、正規の販売店で購入するようにしましょう。
出来れば太いタイヤを装着しよう
実際にロードバイクでリアに子供乗せキャリア使ってみるとわかりますが、子供を乗せる際や走行中に子供が顔を出したりすると、一人で乗る時には考えられなかったくらいバランスを崩します。
特にバランスを崩しやすいのが信号などで一時停止している時で、20インチ前後が多い子供乗せ自転車と違ってロードバイクは重心が高いので、ところちょっとしたバランスでロードバイクが横に倒れると起こせなくなります。
そうした状況を回避するためにも、28Cなどの太いタイヤを装着すると安定性がグッと上がります。
バイクによって装着可能なタイヤサイズが異なるので、装着できるタイヤサイズを確認した上で、少し太めのタイヤを装着するようにしましょう。
自転車のタイヤのサイズ・太さを変えるときの注意したい3つのポイント
数千円のコストで走り味がグッと変わって楽しいのがタイヤのカスタマイズ。タイヤを交換する際に、自転車のタイヤのサイズ・太さを変える時には注意すべきポイントが3つあります。
この記事で紹介したアイテム
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RBC-011DX-SP コンフォートスポーティー
メーカー OGK 安全ベルト 3点固定式 乗車可能なお子様 2歳(24ヶ月)以上4歳(48ヶ月)未満、身長115cm以下 重量 8.5kg -
KISS リア用
メーカー HAMAX 安全ベルト 3点固定式 乗車可能なお子様 9ヶ月以上6才未満、体重22kg未満 重量 3.6kg -
RIDE ALONG LIGHT
メーカー THULE 安全ベルト 3点固定式 乗車可能なお子様 9ヶ月以上6才未満、体重22kg未満 重量 5.2kg