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スマホをサイコン化するBluetooth Ant+センサーとは何か?
最終更新日: 2023/11/07
公開日: 2020/10/22
スマホをサイコン化したり、サイコンにセンサーを追加することが出来るBluetooth Ant+センサーについてまとめました。センサーの探し方や対応アプリの探し方、選ぶ際の注意点など。
この記事の目次
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ANT+とは?
「ANT」は、サイコンでも有名なGarmin傘下のDynastream Innovations社が開発した、ワイヤレス通信ソリューションとプロトコルです。
ANTは自転車専用のプロトコルというわけではなく、
- 心拍数・歩数など(HRM、SPD、STP)
- 自転車用プロファイル(CAD、SPD、PWR)
- フィットネス機器用プロファイル(FIT)
といった運動系のプロファイルがあります。
ANT+センサーのメリット
サイコンとセンサーをBluetoothで接続する場合は、「サイコン本体とセンサーを1対1のペア」にしますが、ANT+センサーは「ANT+信号を発しているだけ」なので、サイコンとANT+センサーペアリングが不要です。ANT+センサーを複数のデバイスで同時に利用することもできます。
また、最近のサイコンはセンサーとANT+で接続するモデルが多いため、最初はスマホとBluetooth接続してサイコンとして使うとしても、もっと機能が欲しくなって本格的なサイコンを使う際に、BluetoothとANT+の両方に対応したセンサーなら、そのまま流用することができます。
Bluetooth SmartとANT+は違う?
ANT+はセンサーに関するプロトコルですが、Bluetooth Smartは「低エネルギー無線」が可能なBlueooth規格で別物です。
Bluetooth Smartは、Bluetooth 4.0仕様で開発された「低エネルギー無線」なBluetooth機器全般に使われます。自転車をはじめとしたフィットネス用センサーの規格ではありません。マウスやキーボードなどにも利用されています。
Bluetooth Smartには、
- Bluetooth Smart
- Bluetooth Smart Ready
の二つの規格があります。
Bluetooth Smartは「低エネルギー無線機器」の規格なので、自転車用に限らずセンサーによく使われます。
Bluetooth Smart Readyは、「Bluetooth Smart子機にも、従来のBluetooth 機器にも使える」規格で、こちらはスマホやサイコン本体などに使われる規格です。
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Bluetooth / ANT+センサーとアプリの探し方
Bluetooth / ANT+センサーの探し方
Bluetooth / ANT+センサーは、Germin、Polar、CATEYE、Wahooなどの大手メーカーから、XOSSなどの新興メーカーまで様々なメーカーから発売されています。
大手メーカーのセンサーは値段が高くなりがちですが、公式アプリとの接続性がよかったり、アプリでの使用実績がユーザーレビューなどから探せるのがメリットです。
Wahoo (ワフー) Blue SCスピード/ケイデンス センサー (WFBTSC02)
メーカー | Wahoo |
---|---|
計測データ | スピード/ケイデンス(同時計測可能) |
接続センサー | Bluetooth 4.0、ANT+ |
電源方式 | ボタン電池 |
一方で、値段が安い新興メーカーのセンサーは、アプリによっては接続性がよくなかったり、しっかりとデータを計測できないケースもあるので、アプリが対応しているかを予めチェックしましょう。
XOSS (エックス・オー・エス・エス) ANT + Bluetooth 4.0 ワイヤレス スピード・ケイデンスセンサー
メーカー | XOSS |
---|---|
計測データ | スピード、ケイデンス(排他仕様) |
接続方式 | Bluetooth、ANT+ |
電源方式 | ボタン電池 |
Bluetooth ANT+センサーの選び方・おすすめランキング
Bluetooth ANT+センサーの選び方や選ぶ際の注意点、現在日本で手に入るおすすめBluetooth ANT+センサーをまとめました。
Bluetooth ANT+対応スマホアプリの探し方
Bluetooth、ANT+に対応したアプリは自転車専用の「Wahoo Fitness」や「Garmin COnnect」など大手のものがあるので、アプリストアで「ANT+」で探せば簡単に手に入るでしょう。
センサー側から自転車用の「CAD(ケイデンス)、SPD(スピード)、PWR(パワー)」のデータを受信できれば、スマホで各種データを記録・表示できるようになります。
スマホアプリの場合は、ほとんどがBluetoothでセンサーを接続することになります。
ANT+ Bluetooth、どっちに対応していればいい?
最近発売されたセンサーは両方に対応している製品が多い
先程ご紹介したWahooのBlue SCやXOSSのセンサーのように、最近の自転車用のセンサーはANT+とBluetoothの超省電力規格である「Bluetooth Smart」の両方に対応している製品が多くなっています。
しかし、機種によっては「Bluetoothだけ、ANT+だけ」というセンサーもあるので、きちんと接続方式を確認しましょう。
CAT EYE (キャットアイ) ISC-12 スピード/ケイデンスセンサー
メーカー | CATEYE |
---|---|
計測可能データ | スピード/ケイデンス(同時計測可能) |
接続方式 | Bluetooth SMART |
電源方式 | ボタン電池 |
スマホはほとんどがANT+に対応していない
一方で、受信側となるスマートフォンの方は、最近のスマートフォンはBluetooth Smartにはほとんどが対応していますが、ANT+については対応してない製品の方が多くなるため、原則Bluetoothで接続することになります。
注意したいのは「スマホとの接続だけでいいから」とBluetoothのみのセンサーを買ってしまって、後々ハイエンド・サイコンに乗り換えた時にANT+のセンサーが必要になってしまうというケース。
汎用性を考えたら、スマホと接続する場合でもBluetooth / ANT+両方に対応したセンサーにしておいた方が無難です。
サイコンに接続する際は注意が必要
注意したいのはサイコンとの接続です。
サイコンのセンサー接続方式は、ANT+だけの製品やBluetoothと両用のものがあるので、スペックを確認しましょう。
また、製品的にはBluetoothとANT+の両方に対応していても、Bluetoothはスマホとのペアリングで使って、サイコンとセンサーの接続はANT+で行うというサイコンもあるので、購入前にサイコン本体とセンサーの接続にどちらを使うのかを確認しましょう。
CYCPLUS () M1 GPS サイクルコンピュータ
メーカー | CYCPLUS |
---|---|
内蔵センサー | 4つの測位衛星 バロメーター |
接続方式 | Bluetooth、ANT+ |
計測項目 | 走行速度、走行距離、走行時間、スロープ、最高速度、積算距離、高度、ケイデンス*、心拍数*、パワー* *は外部センサー |
スマホをサイコン化するBluetooth Ant+センサーについてみてきました。
対応センサーが少なかったりしてそこまで盛り上がっていない規格ですが、センサーがあればスマホをサイコン化できるのは予算が限られてるユーザーには嬉しいところ。ぜひ試してみてください。
Bluetooth ANT+センサーに関するよくある質問
心拍データの接続方式はBluettoothとANT+のどちらが良い?
心拍データの接続方式はBluettoothでもANT+でも問題なく使うことができますが、ANT+の方がデータ受信が安定すると言われます。これは、ANT+がフィットネス専用通信規格であるため、Bluetoothよりも干渉を受けにくいことが理由です。
また、心拍データを受信するサイコン側が対応する接続方式に合わせる必要があるため、サイコン側のスペック・仕様に依存します。
ANT+に対応したスマホはない?
この記事で紹介したアイテム
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Blue SCスピード/ケイデンス センサー (WFBTSC02)
メーカー Wahoo 計測データ スピード/ケイデンス(同時計測可能) 接続センサー Bluetooth 4.0、ANT+ 電源方式 ボタン電池 -
ANT + Bluetooth 4.0 ワイヤレス スピード・ケイデンスセンサー
メーカー XOSS 計測データ スピード、ケイデンス(排他仕様) 接続方式 Bluetooth、ANT+ 電源方式 ボタン電池 -
ISC-12 スピード/ケイデンスセンサー
メーカー CATEYE 計測可能データ スピード/ケイデンス(同時計測可能) 接続方式 Bluetooth SMART 電源方式 ボタン電池 -
M1 GPS サイクルコンピュータ
メーカー CYCPLUS 内蔵センサー 4つの測位衛星
バロメーター接続方式 Bluetooth、ANT+ 計測項目 走行速度、走行距離、走行時間、スロープ、最高速度、積算距離、高度、ケイデンス*、心拍数*、パワー*
*は外部センサー