WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2023/09/05
公開日: 2022/04/14
MTBやグラベルロードバイクで採用が進んでいるフロント変速がない「フロントシングル」。フロントシングルのメリット・デメリットと、主要メーカーのシングルクランクセットをまとめました。
この記事の目次
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フロントシングル化をすると、
の分ですが、軽量化が出来ます。合計で200〜300gほどですが、他のコンポやパーツで同等の軽量化をしようと思うと、ホイールやクランクなど高価なパーツ交換になるため、「減らす」ことで軽量化できるフロントシングル化は、コスパが良い軽量化と言えます。
フロントが多段変速の場合、
といった変速周りのトラブルを100%避けることは出来ません。もちろん、正しい整備やパーツ選びで気にならないほど減らすことが出来ますが、ナローワイドのフロントシングルチェーンリングを使えば、これらの心配を限りなく0に近づけることが出来ます。
フロントシングルになると、フロント周りがシンプルになるため、メンテナンスや清掃が非常に楽になります。
まずフロント変速がないので、フロントシフト周りはメンテナンスフリーです。リア変速と比較すると、フロント変速は調整がややシビアなので、メンテナンスに慣れていないロードバイク・クロスバイク初心者の方にとってメリットがあります。
また、フロントシングルは清掃もしやすくなります。チェーンリングが一枚なので、狭いところも吹きやすいですし、ナローワイドのチェーンリングは、多段変速用のチェーンリングと違って歯が鋭利になっていないため、清掃中にチェーンリングで手を切ったりすることもなくなります。
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フロントシングルは変速段数を減らすことになるので当然ですが、ギア比の選択肢が狭くなります。ただ、フロント多段変速の場合でも、ギア比が重複している組み合わせはあるため、単純に半分というよりは概ね3〜4割くらい減るイメージです。
ギア比の選択肢が狭い分、スプロケットでギア比の変化を出すことになりますが、ロー側の選択肢を広げるために11-34Tなどのワイドレシオにすると、ギア比の差が大きくなって細かい変速が出来なくなりますし、ナローワイドにしようとすると、ロー最大が小さくなってしまって坂が苦しくなります。
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いスプロケットとギア比の世界
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いギア比の世界。スプロケットの歯数を変えることでどんなメリット・デメリットがあるのか、チェーンリングとの組み合わせなどを見ていきます。
その意味では、「上りも楽に登れて、坂でもスピードを出せる」というフロント・ダブル変速で出来たことが、フロントシングルでは出来なくなってしまうことがあります。
フロントシングルは最大・最小ギア比が「フロントチェーンリングの歯数」に大きく影響を受けてしまうのもデメリットです。
例えば、ロードバイク向けのリアディレイラーはロー最大が34Tくらいですが、フロントが40Tだと最小が1.17である程度の坂までは戦えますが、トップギアが3.6くらいしかないので、最高速度が犠牲になります。
逆に、トップギア比を増やそうとフロントチェーンリングを50Tなどの大きな歯にすると、トップスピードは出せるようになりますが、今度はロー最小ギア比が1.47になってしまうので、激坂は登れません。
このように、フロントのチェーンリングの歯数次第で「上り向け」か「速度向け」かが分かれてしまうのです。
フロントチェーンリングを交換するだけなら、通常のロードバイク、MTB向けのフロント多段向けコンポのままでも、問題なくフロントシングル化は可能です。
しかし、ギア比の選択肢を広げようとスプロケットをワイドレシオにするとなると、途端にコンポの選択肢が狭くなります。
まず、MTBなどフロントシングルが定番化しているコンポの場合は、ワイドレシオ・スプロケットの選択肢は広めですが、ロードバイクはフロント・ダブル前提のコンポなので、スプロケットをワイドにしようとしても選択肢が限られます。
また、ロー最大を大きくするために、ロードバイクにMTB向けのリアディレイラーをミックスしようにも、MTB向けのリアディレイラーはロード向けとシフトワイヤーの引き量が違うため、ロードのSTIレバーではMTBのリアディレイラーを引けません。
MTBでは、11-51Tなどの超ワイドレシオなコンポが登場していますが、シマノのコンポで使う場合、対応するリアディレイラーがDEORE以上のグレードになるので、リアディレイラー、スプロケット、シフターなどの交換を含めると、コストは高くなります。
SHIMANO (シマノ) CS-M7100-12
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | SLX |
スピード | 12s (12速) |
ラインアップ | 10-45T、10-51T |
先ほども指摘した通り、MTBコンポはロード向けのSTIでは引けないので、リアをスプロケットを交換するために、フラットバーロード化するとなると、ハンドル、ブレーキ、シフターなど、さらにコストがかかります。
あくまでシマノの公式互換の対象外ですが、ロード向けSTIレバーでMTBのディレイラーを引くことができるアダプタがウルフトゥースから発売されています。
WolfTooth ウルフトゥース Inline Tanpan 11
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シマノのフロントシングルクランクセットは、グラベルロード向けのGRXと、MTBコンポのXTRからZEEまでのグレードで用意されています。
MTBについては「グレード・チェーンリング歯数・Qファクター」に合わせて多数のラインアップがあり、選択肢が非常に広くなります。
型番 | グレード | チェーンリング歯数 | 重量 |
---|---|---|---|
FC-RX820-1 | GRX | 42T、40T | 644g(40T)、656g(42T) |
FC-RX610-1 | GRX | 40T、38T | 791g(40T)、812g(38T) |
FC-RX810-1 | GRX | 42T、40T | 644g(40T)、656g(42T) |
FC-RX600-1 | GRX | 40T | 743g |
FC-M9100-1 | XTR | 30T、32T、34T、36T、38T | 528g(30T)、531g(32T)、544g(34T)、543g(36T)、551g(38T) |
FC-M9120-1 | XTR | 30T、32T、34T、36T、38T | 545g(30T)、548g(32T)、562g(34T)、561g(36T)、569g(38T) |
FC-M9125-1 | XTR | 32T、34T | 573g(32T)、587g(34T) |
FC-M9130-1 | XTR | 30T、32T、34T | 560g(30T)、563g(32T)、577g(34T) |
FC-M8100-1 | DEORE XT | 28T、30T、32T、34T、36T | 608g(28T)、622g(30T)、620g(32T)、633g(34T)、651g(36T) |
FC-M8120-1 | DEORE XT | 28T、30T、32T、34T、36T | 616g(28T)、630g(30T)、628g(32T)、642g(34T)、660g(36T) |
FC-M8130-1 | DEORE XT | 28T、30T、32T、34T、36T | 624g(28T)、639g(30T)、636g(32T)、650g(34T)、668g(36T) |
FC-M7100-1 | SLX | 30T、32T、34T | 634g(30T)、631g(32T)、646g(34T) |
FC-M7120-1 | SLX | 30T、32T、34T | 641g(30T)、638g(32T)、653g(34T) |
FC-M7130-1 | SLX | 30T、32T、34T | 650g(30T)、647g(32T)、662g(34T) |
FC-MT610 | SLX | 30T、32T、34T | 784g(34T)、772g(32T)、758g(30T) |
FC-M6100-1 | DEORE | 30T、32T | 非公開 |
FC-M6120-1 | DEORE | 30T、32T | 非公開 |
FC-M6130-1 | DEORE | 30T、32T | 非公開 |
FC-MT510-1 | DEORE | 30T、32T、34T | 非公開 |
FC-MT511-1 | DEORE | 30T、32T | 非公開 |
FC-MT512-1 | DEORE | 30T、32T | 非公開 |
FC-M5100-1 | DEORE | 30T、32T | 非公開 |
FC-M820 | SAINT | 34T、36T、38T | 827g(34T)、837g(36T)、847g(38T) |
FC-M825 | SAINT | 34T、36T、38T | 838g(34T)、849g(36T)、858g(38T) |
FC-M640 | ZEE | 34T、36T、38T | 807g(34T)、817g(36T)、828g(38T) |
FC-M645 | ZEE | 34T、36T、38T | 837g(34T)、847g(36T)、858g(38T) |
フロントシングルコンポーネントの種類が豊富で、海外グラベルロードバイク・ユーザーの間では定番となっているのがSRAMのフロントシングルクランク。
ロード(グラベル)向けにはRED、FORCE、RIVALグレードが、MTB向けはXX1 Eagle〜GX Eagleまで現行のほとんどのコンポにフロントシングルクランクがラインアップされています。
型番 | グレード | チェーンリング歯数 | 重量 |
---|---|---|---|
RED 1 クランクセット | RED | 46T、40T | 非公開 |
FORCE 1 クランクセット | FORCE | 46T、40T | 非公開 |
RIVAL 1 クランクセット | RIVAL | 46T、40T | 非公開 |
XX1 Eagle DUB クランクセット | XX1 Eagle | 34T | 非公開 |
NX Eagle DUB クランクセット | NX Eagle | 32T | 非公開 |
GX Eagle DUB クランクセット | GX Eagle | 32T | 非公開 |
X01 Eagle DUB クランクセット | X01 Eagle | 32T | 非公開 |
X01 DH クランクセット | X01 DH | 34T | 非公開 |
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | SLX |
スピード | 12s (12速) |
ラインアップ | 10-45T、10-51T |
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