WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2023/10/11
公開日: 2022/03/25
最新のホイールで採用がどんどん進んでいるチューブレス、チューブレス・レディタイヤ。チューブレスは何が良いのか?それぞれの違いやメリット・デメリット、クリンチャーとの運用やコスト面の違いをまとめました。
この記事の目次
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ここ数年でホイールを中心に対応製品が増えているのが、チューブレス、チューブレス・レディ。シマノの新作DURA-ACE、ULTEGRAホイールもチューブレス対応モデルになり、時代はチューブレス、チューブレス・レディの流れになっています。
注意したいのは、「チューブレス」「チューブレス・レディ」というのは全く別の規格であるということです。どちらもタイヤチューブなしで装着できるタイヤ規格ですが、大きな違いは「タイヤの内部に専用シーラントが必要であるかどうか」という点です。
チューブレス、チューブレス・レディタイヤの違いを表で比較してみましょう。
項目 | チューブレス | チューブレス・レディ |
---|---|---|
タイヤ | 専用 | 専用 |
ホイール | チューブレス専用 | チューブレス専用、チューブレス・レディ専用 |
シーラント | 不要 | 必要 |
タイヤチューブ | 不要 | 不要 |
タイヤ・ホイールともに、基本的に、チューブレス、チューブレス・レディそれぞれの専用製品が必要です。ただし、理論上は、チューブレスホイールにはチューブレス・レディも使えます。
また、シーラントが不要なチューブレスタイヤに、気密性を高めるため、万が一タイヤに穴が空いた時に備えて、敢えてシーラントを使うというユーザーの方もいらっしゃいます。
チューブレスユーザーが「手間もコストもかかるのに、チューブレスを使う理由」の多くはここではないでしょうか?振動や段差の衝撃が少ないチューブレスの乗り心地は、一度体験すると離れられなくなる魅力があります。
では、なぜチューブレスの乗り心地が良いかというと、空気圧の違いです。
従来のクリンチャー、チューブラーといったタイヤ内部にタイヤチューブを入れるタイプのタイヤは、チューブでタイヤを持ち上げて形を維持するために、空気圧を高めに入れる必要がありました。空気圧が低いと、タイヤとチューブが擦れて摩擦抵抗が発生したり、リムに打ちつけてチューブがパンクするためです。
しかし、チューブレス、チューブレス・レディタイヤは内部にチューブがないので、チューブ由来のパンクを心配する必要がなく、「タイヤが形を留めるために必要な空気圧」が入っていれば、問題なく走行が出来るため、高圧にする必要がなくなります。
低圧になるとタイヤのクッション性が高まり、路面から受ける振動をタイヤで吸収してくれるため、乗り心地がアップします。特に、悪路の場合は高圧タイヤだと振動を身体で受ける感じになりますが、チューブレス、チューブレス・レディタイヤは振動が少なくなります。ちょっとした段差で跳ねる感じが少なくなるのもチューブレスのメリットです。
悪路を走る前提のMTBやグラベルロードでチューブレス、チューブレス・レディタイヤが普及している理由もここにあります。
また、雨の日はグリップ力が高い方が走行が安定するため、低圧でグリップ力を高めることが出来るチューブレスのメリットが生きるシーンでもあります。
クリンチャータイヤでよくあるのが、リムとタイヤにタイヤチューブが挟まれて裂けてしまうリム打ちパンク。チューブレス、チューブレス・レディタイヤの場合は、チューブがないのでリム打ちパンクは発生せず、パンクをするとしたら、タイヤ自体に穴が空いた時のみです。
また、クリンチャーの場合はチューブに穴が空いて低圧になってしまうとリムとタイヤに隙間が出来るため、大きな空気の逃げ道から一気に空気が抜けてしまいますが、チューブレス、チューブレス・レディはリムとタイヤの気密性が高いため(もしくはシーラントが隙間を埋めてくれるため)、空気の逃げ道はタイヤの穴だけ。
そのため、チューブレスのパンクは徐々に空気が抜ける「スローパンク」になるのが通常です。
チューブレスタイヤは、タイヤの種類やサイズによってはチューブの分の軽量化が見込めます。
ただし、チューブレスタイヤは空気を維持するための層を持っているため、単純にチューブの分を差し引いた重量になることはあまりなく、チューブレス・バルブも別途必要になるため、タイヤのモデルによってはクリンチャー + チューブとそこまで重量が変わらないケースもあります。
また、チューブレス・レディタイヤの場合、タイヤ、バルブの重量増だけでなく、シーラントを入れるためシーラントの重量があります。これらを含めると、チューブドと比較して軽量化の効果はわずかになることもあります。
最近ではPanaracerのAGILESTのように超軽量なチューブレスタイヤも登場してきているため、今後のタイヤの進化によってチューブレスタイヤはさらに軽量化に貢献してくれることになるでしょう。
Panaracer (パナレーサー) AGILEST チューブレス・レディ
メーカー | パナレーサー |
---|---|
タイヤタイプ | チューブレス・レディ |
対応バルブ | 仏式 |
サイズ・重量 | 25C(220g)、28C(250g)、30C(270g)、32C(310g) |
軽量No.1はどれ?ロードバイク用軽量チューブレスタイヤまとめ
ロードバイクでも利用者が増えているチューブレス。今回は、ロード用チューブレスタイヤはどれが一番軽いのか、サイズごとにチューブレスタイヤを比較しました。
クリンチャー(チューブド)の場合、走行距離や使用期間に応じて、劣化したチューブの交換作業が発生しますが、チューブレスの場合、空気圧の管理と定期的なシーラントの補充だけしていれば、理論上はタイヤがダメになるまでタイヤを嵌めたまま乗り続けることが出来ます。
シーラントの補充は手間ではありますが、考え方によっては「タイヤを嵌めたままメンテナンスが出来る」というのは、タイヤをリムから外す必要があるチューブ交換よりも楽とも言えます。
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現状でのチューブレス、チューブレス・レディタイヤの最大のデメリットはコストでしょう。
チューブレスタイヤはクリンチャーよりも高額ですし、チューブレス・ホイールもクリンチャーよりも高額な製品が多くなります。
また、ホイール・メーカーによっては「このホイールにはこのタイヤを使うこと」と指定がある場合もあります。そのため、クリンチャーの時にように「安いタイヤで運用する」ことが出来ない場合もあります。
チューブレスではタイヤ以外の周辺パーツも必要です。専用のシーラントやチューブレスバルブ、チューブレス・リムテープも必要ですし、後述する相性の問題でビードが上がらない場合は、タイヤブースターを購入するコストもかかります。
チューブレス | クリンチャー | |
---|---|---|
タイヤ | ○ | ○ |
チューブ | - | ○ |
チューブレスバルブ | ○ | - |
リムテープ | ○ | ○ |
シーラント | ○ | - |
ブースター | ○ | - |
実際に、チューブレス化で必要なものをピックアップすると、チューブレスは意外と必要なものが多く、コストもかかることがわかります。
チューブレス、チューブレス・レディタイヤ両方にあるのが、ビードをあげるのに高圧が必要ということ。プロショップなどでは、専用の空気入れ(コンプレッサーなど)で対応ができますが、個人で0から空気を入れる場合は、ブースター付きのポンプか、専用のチューブレス用ブースター、もしくはCO2ボンベを使わないといけないケースも。
チューブレスにあると心強い!タイヤブースター、ブースト機能付きエアポンプまとめ
チューブレスの導入の最難関でもあるビード上げを簡単にしてくれるのがタイヤブースター。1本あると心強いタイヤブースター、ブースト機能付きエアポンプをまとめました。
最近のチューブレスタイヤは、どの製品も一般的なフロアポンプでもビードが上げやすいように設計されていますが、ビードがあげやすいかは「相性」がまだあるというの現状です。
また、チューブレス・レディタイヤはシーラントを充填するという手間もあります。シーラントは1年に一回は入れ直しが必要です。
この辺りは、「チューブを入れてタイヤをはめたら空気を入れておしまい」というクリンチャーと比較すると、手間と感じる部分でしょう。
チューブを交換して終了なクリンチャーと比較して、チューブレス、チューブレス・レディタイヤの交換は大変です。
交換用のタイヤ(チューブではなく)やシーラントを携帯する必要がありますし、シーラントを使うならゴム手袋を用意しておかないと、出先でのパンクをするとシーラントまみれになりながらタイヤ交換をすることになるので、かなり大変です。
プロがレースで使う場合は、帯同しているチームのメカニックがホイールごと交換してくれるので大きな問題ではないですが、ホビーユーザーは同じ事情ではないので注意しましょう。
チューブレス、チューブレス・レディタイヤでパンクした時の修理方法
ここ数年で利用ユーザーが劇的に増えてきているチューブレスタイヤ。チューブレス、チューブレス・レディタイヤでも0には出来ないのがパンク。パンクの原因と修理方法をまとめました。
チューブレスは、ホイールリムの側面にタイヤのビードを密着させることでタイヤ内部の保持した空気が漏れるのを防ぎます。この点がチューブレスの難しいところで、同じチューブレス規格同士でもリムとタイヤの組み合わせによって「相性」が出てきます。
しかも、ホイールの種類、タイヤの種類は各メーカーからたくさん出ているので「どのホイールと、どのタイヤの相性が悪いのか」はやってみないとわからないことがあります。
相性の面で一番のデメリットになるのが、チューブレスタイヤのセットアップ時にビードがリムに乗らない「ビードが上がらない」という現象。これがチューブレスでは意外と起こるトラブルで、チューブレスを避ける人の理由の一つでしょう。ビードが上がらない時は本当に心が折れます。
ビードが上がらない!チューブレスタイヤのビードを上げる方法とコツ
チューブレスタイヤを使っている必須な作業が「ビードが上げ」。しかし、実際にやってみると簡単に上がる時もあれば、「頑張っても全然上がらない」ということもあります。今回は、上がらないチューブレスタイヤのビードをフロアポンプで上げる方法とコツを原因から考えて紹介します。
ホイール・メーカーやタイヤメーカーが推奨するホイール・タイヤの組み合わせで使用すれば、相性が発生しないことが多いですが、そうすると今度はタイヤの選択肢が狭くなるというデメリットが出てきます。
この辺りは日々技術が進化している部分ではありますので、今後のチューブレス技術の進化に期待したいところです。
クリンチャータイヤやチューブラータイヤからチューブレス、チューブレス・レディタイヤに変更すると、乗り心地が大幅にアップするだけでなく、タイヤ周りの運用自体が大きく変わってきます。
チューブレスのデメリットは主に運用面とコストですが、そこをカバー出来るほどのメリットがあるのもチューブレスです。
チューブレス、チューブレス・レディタイヤを使う場合は、ホイールもセットで用意する必要があるため、その点をしっかり考慮した上で選ぶようにしましょう。
必要なパーツと工具が揃っていれば、自分でチューブレス化をすることは可能です。チューブレス化の難関でもある「ビード上げ」が出来れば、そこまで難しい作業ではありません。
ビード上げがうまくいかない場合や、チューブレス用の工具などを揃えるコストをかけたくない場合は、専門店に依頼するのばベストです。
使っているチューブレスタイヤやシーラントの種類、乗り方・乗る頻度によって変わってきますが、一般的には3〜4ヶ月程度でシーラントの補充が必要とされます。というのも、仮にパンクなどでシーラントが外に出る機会がなかったとしても、シーラント自体が数ヶ月で揮発してしまうからです。
シーラントの補充自体は、チューブレスバルブからバルブコアを外して補充するだけなので、そこまで難しい作業ではないですが、「補充忘れ」はよくあるため、定期的にホイールを振ってみてシーラントが減っていないか音でチェックする(十分入っているとチャポチャポと音がする)と補充忘れを防ぐことが出来ます。
タイヤメーカー、ホイールメーカーが推奨する組み合わせであれば相性問題が少ないため、まずはその組み合わせを試してみるのがベストです。
もし自分の使いたい組み合わせが推奨例にない場合や、そもそも推奨組み合わせの情報がない場合は、信頼出来るプロショップに相談するのが良いでしょう。
プロショップでは日々の業務で、様々な組み合わせでチューブレスの組みつけをしている経験があるので、相性が良くないパターンを知っていることがあります(もちろん、プロショップでもやったことがない組み合わせもあります)。
チューブレスタイヤの寿命については諸説あるため、一概に短いとも長いとも言えませんが、概ねクリンチャータイヤと同じくらいの寿命ではないかと言われます。
チューブレスタイヤの寿命を伸ばしたいのであれば、クリンチャータイヤと同じように「高耐久性」タイプのチューブレスタイヤを選ぶのがベストです
チューブレスタイヤは、タイヤ内部にインナーチューブを入れないことで、乗り心地を向上させたりパンクリスクを減らすというメリットがあるため、その点で言えば優れていると言えます。ただ、タイヤ自体の性能としてクリンチャータイヤが劣っているというわけではありません。
敢えてクリンチャーを選ぶユーザーもいれば、チューブラータイヤの方が好みというユーザーもいるため、ライド目的や予算、好みで選ぶのが一般的です。
メーカー | パナレーサー |
---|---|
タイヤタイプ | チューブレス・レディ |
対応バルブ | 仏式 |
サイズ・重量 | 25C(220g)、28C(250g)、30C(270g)、32C(310g) |
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