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ロードバイク用ヘルメットを選び方と、買う際にチェックしたいポイント
最終更新日: 2022/03/29
公開日: 2022/01/12
ロードバイクを乗る際に必ず着用したいのがヘルメット。ロードヘルメットの主要メーカーや、高価なモデルと安価なモデルの違い、買う際にチェックしたいポイントから、ヘルメットの選び方を解説します。
この記事の目次
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主なロード向けヘルメットのメーカーを知ろう
ロードバイク向けのヘルメットを選ぶと言っても、そもそもどんな製品がどんなメーカーから出ているのか知らないという方が多いでしょう。
まずはどんなヘルメットメーカーがあるのかを知ることで、なんとなくの全体像を掴むのが上手な選び方の第一歩です。
メーカー | 国 | 主な製品 |
---|---|---|
OGKカブト | 日本 | ヘルメット |
KASK(カスク) | イタリア | ヘルメット |
LAZER(レーザー) | ベルギー | ヘルメット |
MET(メット) | イタリア | ヘルメット |
BELL(ベル) | アメリカ | ヘルメット |
GIRO(ジロ) | アメリカ | ヘルメット、シューズなど |
SPECIALIZED(スペシャライズド) | アメリカ | 自転車、ヘルメット、シューズ |
SCOTT(スコット) | アメリカ | 自転車、ヘルメット |
まず、日本メーカーか海外メーカーかという点をチェックしましょう。ここは、後述するフィット感に影響します。なぜなら、日本人と欧米人では頭の形が違う(日本人は丸型、欧米人は細長)ため、同じサイズでも日本人の頭にフィットしづらいというデメリットがあるからです。
次に、ヘルメット専門メーカーか、それ以外の製品を取り扱うメーカーなのかも選び方としては重要なポイント。SPECIALIZEDのような巨大自転車メーカーは別ですが、基本的にはヘルメット専門メーカーの方がラインアップが広く、エントリーからハイグレードまで選びやすくなります。
高価なヘルメットと安価なヘルメットの違いを知ろう
主なロード向けヘルメットメーカーを知ったら、次は値段による違いを知りましょう。
ロードバイク向けのヘルメットは、安いものでも数千円と安くはないですが、プロロードレーサーが使うモデルになると4万円近くするモデルまで存在します。人によっては「自転車の車体が買えるよ」と思うほどの価格です。
高価なヘルメットと安価なヘルメット主な違いは、主に下記の4点です。
性能 | 高い製品 | 安い製品 |
---|---|---|
重量 | 軽い | 重い |
頭部保護性能 | 高性能(MIPSなど) | 標準的 |
フィット機構 | 複数方向から調整 | 一方向のみ調整 |
通気性 | 高い | 標準 |
特に値段に影響しやすいのが「重量」と「頭部保護性能」の二つです。高価なモデルほど軽量でエントリーモデルよりも30%ほど軽くなります。また、転倒時に頭部をしっかり保護する安全機構を備えています。
では、安価なモデルでは安全ではないのかというわけではなく、安価なヘルメットでも主要メーカーのヘルメットならホビーユースでは問題ありません。高価なヘルメットはレースなどの高速走行をするユーザーに向けた製品なので、そのための性能を持たせるために高くなるのです。
ですので、「ロードバイクのヘルメットは高くないとダメ」というわけではなく、きちんとした選び方を理解していれば問題ないということを覚えておきましょう。
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ヘルメットを選ぶ際にチェックしたいポイント
フィット機構
ロードバイクのヘルメットを選ぶ上でもっとも大事とされるのがフィット感。とはいえ、人間の頭部の形や大きさは人によって異なるため、全てのユーザーに最適なヘルメットサイズというのはありません。
そうした問題を解決するのが、フィット機構。ダイヤルなどの調整機能を使うことで、ロードバイクのヘルメットは前後のフィット感を調整することができるようになっています。
著名メーカーの上位グレードのヘルメットになると、前後だけでなく横や上下の締め付けなどを微調整できるモデルがあり、よりフィット感を高めることができます。
フィット感を高めることで装着時の不快感を減らせるだけでなく、万が一の落車などの際にしっかりと頭部を守ることが出来るため、自分の頭にフィットするヘルメットを選ぶことが最も重要です。
通気性
ロードバイクである程度の時間走行していると、身体が暑くなって汗をかいてきます。人によって汗をかく量や場所は異なりますが、ヘルメットを装着している頭部は汗をかきやすいパーツです。ヘルメットは頭部を覆っているので、ただでさえ熱がこもりがちなのです。
そこでロードバイクのヘルメット選びの重要ポイントとしてあげられるのが通気性。わかりやすいのはベンチレーションホールと呼ばれる穴がたくさんあいたヘルメット。穴が空いているので熱を逃がすことができます。
ロードバイクヘルメットの奥が深いのは「ベンチレーションホールが大きければ(多ければ良い)」というわけではないこと。ベンチレーションホールが小さくても、少なくても、構造的に前から入った空気を後部へ流すデザインになっていれば、しっかりと頭部を冷却することができます。
この辺りは実際にヘルメットをかぶってライドしてみないとわからないため、「いろんなヘルメットを使うと、選び方がわかってくる」という部分でもあります。
重量
フィット感や通気性といった「感覚」が重要な要素ではなく、スペックで明らかにわかるのが重量。しかも、快適性に大きく影響する部分でもあります。
ロードバイクでは前傾姿勢で長時間走るため、頭を支えるために首や肩が痛くなりがちです。時に、ロングライドに慣れていない時は首にかかる負担はかなり大きく、翌日まで辛い首の痛みが続く場合もあります。
そうした首の痛みを軽減してくれるのが軽量ヘルメット。一般的な自転車ヘルメットは300gほどの製品が多いですが、上位グレードの軽量ヘルメットになると200g未満がほとんど。
ライド中の首への負担はヘルメットだけが原因ではないですが、重量が30%も軽くなれば首への負担を大きく軽減できます。
もしロングライドやレースなどをする予定の方は、「軽量さ」にポイントを置くのも上手なヘルメットの選び方です。
頭部保護性能
ロードバイクでヘルメットを被るのは、万が一の際に頭部を守るためです。その万が一の際に、しっかりと頭部を保護してくれるかどうかは、ヘルメットの頭部保護性能で変わってきます。
最新のヘルメットでは、頭部保護性能を高めるMIPSレイヤーなどの専門レイヤーを搭載しているモデルも多く、そうしたモデルを選ぶと、転倒した時の衝撃を逃がして頭部へのダメージを軽減させることができます。
頭部保護レイヤーがないと安全ではない、ということはないですが、レースやロングライドなど、落車のリスクが高いシーンで使う場合は、そうした保護レイヤーがあるヘルメットを選んだ方が安心です。
デザイン
ロードバイクのヘルメットでは安全性や通気性、エアロ効果などが重要視されますが、見た目も選ぶ上では非常に大事な要素です。
自分の好みのヘルメットは被っていて気分が良いですし、ロードバイクやウェアとカラーコーディネートをすると、また違った楽しみが生まれます。
黒や白などの定番カラーではなく、あえてレッドやイエローなどの目立つ色を選んでみるのも良いでしょう。
おまけ:オプションの豊富さもチェックしよう
最近のロードバイク向けのヘルメットは、安全性や通気性以上の機能を取り付ける傾向にあります。ヘルメットのオプション機能というと、かつてはバイザーやシールドくらいでしたが、現在では後部にLEDテールライトを取り付けができたり、ヘルメット自体に転倒検知センサーを取り付けることが出来るモデルまであります。
あくまでヘルメットとしてはオプションですが、自分のニーズにあったオプションがラインアップされているかも、購入する際はしっかりとチェックすると良いかもしれません。