平日の日中忙しくてロードバイクのトレーニングが出来ない人にオススメなのが夜練。今回は、夜練をするメリットと注意点をまとめました。
サイコンなくてもOK!時速だけでケイデンス維持トレーニングをする方法
最終更新日: 2021/05/31
公開日: 2020/09/11
ケイデンストラッキング機能付きのサイクルコンピューターなしで、時速だけでケイデンス維持トレーニングをする方法。サイクルコンピューターがなくてもスマホのアプリで気軽にトレーニングできます。
この記事の目次
スポンサーリンク
ケイデンスは速度から算出できる
自転車のケイデンスは、ケイデンス計測機能付きのサイクルコンピューターで計測するのが一般的です。
しかし、サイクルコンピューターを持っていなかったり、持っていてもケイデンス計測機能が付いていない場合は、速度を元にケイデンスを計測できます。
自転車の速度はサイクルコンピュータがなくても、スマホのGPSスピードメーターアプリで無料で計測できるので、手軽にケイデンス維持トレーニングができます。
自転車の速度とケイデンスの関係
前提条件として、自転車の速度とケイデンスの関係性を理解しておきましょう。
自転車の速度は、
速度 = タイヤ周長 x ギア比 x ケイデンス x 60(分) / 1000
でという公式で算出できます。
最高速度は買った時点で決まる!自転車のギア比とケイデンスと速度の関係
エンジンが人間であるため、無限に速度が出せそうな自転車ですが、実は、ギア比とケイデンスで最高速度はおおよそ決定されていまします。今回は、ギア比、ケイデンスとは何か、最高速度の関係性を見ていきます。
簡単な数学ですが、この公式をケイデンス・ベースに変換すると、
ケイデンス = タイヤ周長 x ギア比 x 60 / 1000 / 速度
となります。
この公式のうち、「タイヤ周長」と「ギア比」は走行中でも変わらないので、速度を元にケイデンスを算出することができるのです。
この方法を使えば、サイクルコンピューターがなくてもケイデンス持続トレーニングができます。
ビギナー向け:速度を固定してケイデンスを維持する方法
街中などでトレーニングする時は、出せるスピードに制限があるため、平均速度を固定してケイデンストレーニングをすると良いです。
700x23Cタイヤのロードバイクを、街中でもギリギリ危なくない「時速20km/h」で巡航する場合、各ギアのケイデンスは下記のようになります。
ギア | タイヤ周長 | ギア比 | 時速 | ケイデンス |
---|---|---|---|---|
48T-32T | 2.14 | 1.5 | 20km/h | 104 |
48T-28T | 2.14 | 1.71 | 20km/h | 91 |
48T-24T | 2.14 | 2 | 20km/h | 78 |
48T-21T | 2.14 | 2.29 | 20km/h | 68 |
48T-18T | 2.14 | 2.67 | 20km/h | 58 |
48T-15T | 2.14 | 3.2 | 20km/h | 49 |
48T-13T | 2.14 | 3.69 | 20km/h | 42 |
48T-11T | 2.14 | 4.36 | 20km/h | 36 |
80〜90rpmくらいのケイデンスで時速30km/hを維持できると「脱初心者」と言われますが、このケースでいうと、2速(48T-28T)か3速(48T-24T)に入れた状態で時速20km/hを維持できれば、必然的に80〜90pmのケイデンストレーニングができるということになります。
ただ、下り坂などで「ローギア固定&時速固定」すると、タイヤの回転数がケイデンスをうわまってしまい、ペダルが空回り(漕いでも自転車に推進力を与えられない)状態になってしまいます。
時速固定トレーニングの場合は、「下り坂は休憩」くらいの意識でやりましょう。
スポンサーリンク
上級者向け:ギアを固定して速度で調整する方法
時速固定トレーニングのデメリットは、速度を落とすと、どうしても軽いギアになってしまうことです。
初心者の方なら、2、3速で1時間止まらずに20km/hを維持するのは意外とハードルが高めですが、ある程度トレーニングを積んだ方からすると、2速(48T-28T)か3速(48T-24T)程度では、トレーニングとして物足りないでしょう。
そうした場合は、ギアを固定して速度でケイデンスを調整しましょう。脱初級者を想定して、高めのギア比である48T-15T(ギア比3.2)の組み合わせで計算してみます。
時速 | タイヤ周長 | ギア比 | ケイデンス |
---|---|---|---|
10km/h | 2.14 | 3.2 | 24 |
15km/h | 2.14 | 3.2 | 37 |
20km/h | 2.14 | 3.2 | 49 |
25km/h | 2.14 | 3.2 | 61 |
30km/h | 2.14 | 3.2 | 73 |
35km/h | 2.14 | 3.2 | 85 |
40km/h | 2.14 | 3.2 | 97 |
48T-15T(ギア比3.2)は重めのギアなので「時速25km/h(ケイデンス60rpm)」でも結構きついはずです。
やり方としては、高ギア比に慣れるために、まずは時速20km/h(ケイデンス49rpm)からスタートして、25km/h(ケイデンス61rpm)、30km/h(ケイデンス73rpm)、35km/h(ケイデンス85rpm)と上げていきましょう。
このギアに固定してケイデンス73rpmを1時間キープできれば、晴れて平均速度30km/h達成です。
問題は、このギア比でケイデンス80を維持すると、平均速度30km/hを超えるので、街中では危険な速度になります。このトレーニング方法はサイクリングロードなど、歩行者や自動車との事故を回避できる環境で行なってください。
より細かい調整をするならクロスレシオなスプロケットを使おう
時速でケイデンス維持トレーニングを行う場合、変速段数ごとのギア比が大きいスプロケットには不向きです。その場合は、段数ごとのギア比の差が少ない「クロスレシオ」なスプロケットに交換すると良いでしょう。
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いスプロケットとギア比の世界
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いギア比の世界。スプロケットの歯数を変えることでどんなメリット・デメリットがあるのか、チェーンリングとの組み合わせなどを見ていきます。
11-23T、11-25Tなどの狭いクロスレシオなスプロケットにすると、高速巡航をしながら細かい速度調整ができるのでオススメです。