全国的に加入の義務化が進んでいる自転車保険。今回は、どんな会社が自転車保険を取り扱っているのか、大手を中心にまとめました。
本人型自転車保険なら市区町村の自転車保険が最安値
公開日: 2020/09/03
実は、市区町村によっては市民限定の自転車保険を提供している場合があります。本人型が主になりますが、民間の自転車保険より格安で保障も十分な市区町村の自転車保険について見てみましょう。
この記事の目次
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市区町村の自転車保険とは?
市区町村が代理店となっている自転車保険です。
たとえば、東京では、渋谷区、練馬区などが実施しています。
民間の保険と比べて、保険料が大幅に安いため自転車保険の義務化によってなるべく保険料を安く済ませたい人には嬉しい保険です。一方、契約が単年契約で自動更新はなく、毎年契約し直す手間があるのがデメリットです。
ただ、保険料に関してはかなり安く、一番安いコースでは年額1,000円(月ではなく年)、1億円の賠償と医療保険がセットになった最大プランでも年間保険料が3,300円と格安です。
保険自体は、たとえば渋谷区の場合は損害保険ジャパン日本興亜が提供しているものなので安心です。
市区町村によってはない場合も
同じ東京都でも、中央区は区民交通傷害保険事業を実施しない代わりに、TSマークの加入助成事業を実施しています。
TSマークは「自転車安全整備士」が点検確認した普通自転車に貼付されるもので、取得時から1年間の損害賠償保障が付与されています。料金は、2,200円から(赤マーク料金:¥1,100+点検整備代金:¥1,100~)となっています。
TSマークの損害賠償保障を更新したい場合は、自転車販売店などで再度整備を受けて、TSマークを更新する必要があります。市区町村の自転車保険と手間的には同じです。
市区町村の自転車保険とTSマークどちらがいい?
市区町村の自転車保険もTSマークも、更新は1年単位で料金もそこまで変わりませんが、市区町村の自転車保険が個人に対して保障するのに対して、TSマークは自転車に対して保障をします。
家族で1台の自転車を乗り回す場合は、TSマークのが安く済みます。一方で、通勤は電動アシストサイクル、週末はロードバイクといった形で「一人で複数台の自転車に乗る」場合は、TSマークは自転車ごとに必要なので市区町村の自転車保険の方が安くなります。
TSマークのメリットとしては、自転車の整備も付いてくる点です。どんな乗り方をしていても、自転車は1年に一度は整備した方が長持ちするので「整備 + 自転車保険」と考えると、TSマークはお得です。自転車保険の義務化が広がっている背景も伴って、TSマーク付与を販売オプションにする店舗が増えてきています。
保険 | 保険対象 | 更新 | 期間 |
---|---|---|---|
市区町村の自転車保険 | 加入者本人 | なし、新規加入 | 1年間 |
TSマーク | 自転車車体 | なし、新規加入 | 1年間 |
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民間の自転車保険のが安くなるケース
市区町村の自転車保険は民間の自転車保険よりも格安ですが、民間の自転車保険にも様々なメリットもあります。
家族が多い場合は、民間の家族型自転車保険のが安くなるケースも
市区町村の自転車保険は加入者本人に対する保険なので、家族全員をカバーしてくれません。一方で、民間の自転車保険は、家族型があって、概ね家族3人以上だと民間の自転車保険の家族型の方が安くなることが多いです。
自転車保険の義務化は「自転車に乗る人全て」を対象としているため、家族が多いほど民間の家族型自転車保険のが安くなります。
クレジットカード付与型
クレジットカードの発行会社によっては、カードの所有者に対して格安で自転車保険を提供していることがあります。一部、本人型の自転車保険では市区町村の自転車保険の方が安いケースもありますが、クレジットカードに付与させる自転車保険は、保障内容をカスタマイズできるので、総合的には安くなることがあります。
最適な自転車保険を選ぼう
東京都をはじめ、全国で自転車保険の義務化が進んでいる昨今、自転車に乗るなら自転車保険は必須になりつつあります。
自転車通勤も増えてきているため自転車事故も起きやすく、「万が一のため」に自分の自転車ライフにあった保険を選びましょう。