TPUチューブの特徴と、ロードバイク・MTBで使用するメリット・デメリット

最終更新日: 2024/11/14

公開日: 2023/06/05

自転車タイヤの第3勢力として注目されているのがTPUチューブ。その特徴と、ロードバイク・MTBで使用するメリット・デメリット、主なメーカーのTPUチューブをサイズごとに重量・価格でまとめて比較しました。

編集ノート: cyclaboでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

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TPUチューブとは?

これまで、自転車のタイヤインナーチューブの素材としては、長年「ブチル」がメインで、それに続いて軽量化と耐久性が高い「ラテックス」が登場しました。

そこに、ここ数年でインナーチューブの第3勢力として出てきたのが「TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)」です。

TPUはプラスチックの一種なので素材として強度が高いのにも関わらず、ブチルなどのゴムのように弾力性があるという特性があります。

ロードバイク・MTBでTPUチューブを使用するメリット・デメリット

メリット

ロードバイク・MTBでTPUチューブを使用するメリットとしては以下のものがあります。

  1. 軽い・軽量化
  2. 耐パンク性能が高い
  3. 転がり抵抗が低い
  4. 携帯性が高い

最大のメリットは「軽量化」

TPUチューブが注目されたのはまずは軽さ。通常、ロードタイヤ向けのインナーチューブは軽量な製品でも100g程度のものがほとんどですが、TPUチューブは40g程度のものがほとんど。前後で使えば100g近く軽量化が可能になります。

この軽量化効果は太いタイヤになる程大きくなります。例えば、700 x 40C以上のタイヤを装着するグラベルロードバイクや、29 x 2.2インチ以上のタイヤが標準なMTBでは、対応するブチルチューブは200g以上、中には400g近いものもあります。

TPUチューブでもMTB用はサイズが大きいため1本100g近くにはなりますが、ブチルチューブと比較したら前後で600g、チューブレスタイヤのシーラントと比較しても数十g程度の軽量化が可能になります。

小型化も大きなメリット

次に大きいのが携帯性の高さ。クリンチャーで運用をする場合、パンクリスクを考えて交換用のチューブを携帯するのが通常ですが、従来のチューブはチューブが嵩張り荷物になるのが難点でした。

TPUチューブは従来のインナーチューブと比較して70%以上も体積が少ないため、ブチルチューブ1本分のスペースでTPUチューブを2本以上収納することが可能なほど、携帯性が高くなります。

ブチルチューブとTPUチューブのサイズ比較画像

上の画像は、TPUチューブと一般的なブチルチューブのサイズ比較です。どちらもロードバイク用ですが、かなりサイズが違うことがわかります。

デメリット

メリットが大きいように思えるTPUチューブですが、実はデメリットもかなりあります。

  1. 価格が高い
  2. 熱に弱い(リムブレーキで使うことができない製品がある)
  3. 経年劣化が早い(寿命が短い)
  4. 空気が抜けやすい

まず大きいのが価格でしょう。ブチルのインナーチューブは1本1,000円もあれば購入できますが、TPUチューブの場合、1本3,000円以上、高いものは5,000円以上もする高額品です。

また、「熱に弱く」「経年劣化が早い」という点も見逃せません。TPUチューブは強度がある素材ではありますが、素材的に熱に弱いためリムブレーキで使うことはできないことがあります。

ポリウレタンは、水分や紫外線などにより分解され劣化するため、経年劣化が早くなります。ポリウレタンの経年劣化は製品にもよりますが、概ね製造後(チューブではなく、素材を製造後)2~3年経年後には表面化されると言われます。

そのため、TPUチューブ自体は耐パンク性能が高いのですが、運用次第では経年劣化によって「耐パンク性能が低いチューブにもなり得る」というデメリット、そしてタイヤチューブとして寿命が短いというデメリットが生じます。

また、長期在庫品のように製品の在庫期間が長い場合、製造から時間が経っていることで、「買った時点で劣化が始まっている可能性がある」というリスクもあります。

頻繁なメンテナンスが嫌いという方は「空気が抜けやすい」というデメリットも見逃せません。TPUチューブの空気の抜けやすさはラテックスチューブと似ている言われ、1日で2barほど抜けてしまうことも。

ライド毎に空気圧を調整する方は良いですが、「一度空気を入れたらある程度は空気を入れないで走りたい」という方には不向きです。

TPUチューブはどう使うのが良い?

レースなどの「ここぞ」という時に使う

TPUチューブの「経年劣化が早い」という弱点を考えたら、レースやサイクリングイベントなどの「軽量化をライドにつなげたい」という狙ったシーンで使うのがベストでしょう。

レースであれば長くても数時間、数日で終わるので、終わったらブチルなどの従来のチューブに交換してしまえば、耐久性を心配せず、軽量化の恩恵を十分に受けてライドをすることが出来ます。

逆にいうと、「なるべくチューブを交換したくない」「寿命を長く使いたい」という普段乗りにはあまり向かないとも言えます。

一定期間で確実に交換する

ロードバイク・MTBのインナチューブは「パンクしたら交換」もしくは「チューブ補修ができなくなったら交換」というのが通常でしょう。パンクをしなければ長期間交換しないということもありますし、パッチ修理ができれば数年同じチューブを使い続けることも普通です。

先程解説した通り、TPUチューブは経年劣化をするため、従来のインナーチューブのように長期間運用するのには不向きです。

そのため、TPUチューブをロードバイク・MTBで使う場合は「半年、1年に一回確実に交換する」などの運用をするのがベストです。ただし、TPUチューブ自体が高額で寿命も短いため、ブチルなどのチューブと比較してランニングコストは上がってしまいます。

主なのメーカーのロードバイク・MTB・グラベル用TPUチューブを比較

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
PURPLE LITE(パープルライト) 65mm/ロード Panaracer ¥1,980 700 x 23〜32C 36g
PURPLE LITE(パープルライト) 65mm/グラベル Panaracer ¥2,300 700 x 32〜47C 45g
PURPLE LITE(パープルライト) 85mm/ロード Panaracer ¥1,980 700 x 23〜32C 36g
PURPLE LITE(パープルライト) 85mm/グラベル Panaracer ¥2,300 700 x 32〜47C 45g
TUBO ROAD Tubolito $29.95 700 x 18〜32C 70g
TUBO S-ROAD Tubolito $34.95 700 x 18〜32C 23〜25g
TUBO X-CX/GRAVEL-All Tubolito $29.95 700 x 32〜50C 131g
TUBO CX/GRAVEL Tubolito $29.95 700 x 32〜50C
650 x 32〜50B
61g
TUBO S-CX/Gravel Tubolito $34.95 700 x 32〜50C
650 x 32〜50B
36g
TUBO MTB (26″) Tubolito $29.95 26 x 1.8-2.5″ 78g
TUBO MTB (29/27.5″) Tubolito $29.95 29/27.5 x 1.8-2.5″ 84g
TUBO MTB PSENS Tubolito $44.90 29/27.5 x 1.8-2.5″ 92g
TUBO S-MTB (26″) Tubolito $34.95 26 x 1.8-2.5″ 42g
TUBO S-MTB (29/27.5″) Tubolito $34.95 29/27.5 x 1.8-2.5″ 43g
TUBO MTB PLUS (29/27.5″) Tubolito $29.95 29/27.5 x 2.5-3.0″ 101g
Ultra Light Speedインナーチューブ Vittoria ¥4,598 700 x 25-30C 30g
P ZERO SmarTUBE Pirelli ¥5,280 700 x 23-32C 35g
P ZERO SmarTUBE EVO Pirelli 未定 700 x 25-28C 35g(42mmバルブ)
Cinturato SmarTUBE Pirelli ¥5,280 700 x 28-35C 70g
Cinturato SmarTUBE X(28-40C) Pirelli 未定 700 x 28-40C 146g
Cinturato SmarTUBE X(40-50C) Pirelli 未定 700 x 40-50C 150g
Angle SmarTUBE X(28-42C) Pirelli 未定 700 x 28-42C 145g
Angle SmarTUBE X(42-62C) Pirelli 未定 700 x 42-62C 183g
AEROTHAN RACE (23-28) Schwalbe ¥5,500 700 x 23-28C 41g
AEROTHAN RACE (28-35) Schwalbe ¥5,500 700 x 28-35C 50g
AEROTHAN ALLROAD (37-50) Schwalbe ¥5,500 700 x 37-50C 61g
AEROTHAN MTB (26″) Schwalbe ¥5,500 26 x 54-62mm 81g
AEROTHAN MTB (27.5″) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 54-62mm 83g
AEROTHAN MTB (27.5″・プラス) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 62-75mm 109g
AEROTHAN MTB (29″) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 54-62mm 87g
AEROTHAN MTB (29″・プラス) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 62-75mm 116g
LIGHT35 TNI ¥1,650 700 x 18-32C 35g
LIGHT24 TNI ¥1,980 700 x 18-28C 24g
EXAR Magene ¥1,650 700 x 23-28C 36g
ROAD TUBE ECLIPSE ¥3,740 700 x 20-25C 44g
ROAD ULTRA TUBE ECLIPSE ¥3,630(40mmバルブ)
¥3,960(70mmバルブ)
700 x 20-25C 19.5g(40mmバルブ)
21g(70mmバルブ)
ROAD ENDURANCE TUBE ECLIPSE ¥3,410(40mmバルブ)
¥3,740(70mmバルブ)
700 x 25-35C 44g(40mmバルブ)
46g(70mmバルブ)
ROAD ENDURANCE ULTRA TUBE ECLIPSE ¥3,740(40mmバルブ)
¥4,070(70mmバルブ)
700 x 25-35C 27g(40mmバルブ)
29g(70mmバルブ)
ROAD GRAVEL TUBE ECLIPSE ¥4,180(70mmバルブ) 700 x 30-45C 61g
ROAD GRAVEL ULTRA TUBE ECLIPSE ¥4,510(70mmバルブ) 700 x 30-45C 47g
OFFROAD TUBE(27.5インチ) ECLIPSE ¥4,180(40mmバルブ)
¥4,510(70mmバルブ)
584×50-65mm 62g(40mmバルブ)
63g(70mmバルブ)
OFFROAD TUBE(29インチ) ECLIPSE ¥4,180(40mmバルブ)
¥4,510(70mmバルブ)
622×50-65mm 69g(40mmバルブ)
69g(70mmバルブ)
TPU TUBE P&P COMPONENTS ¥2,640 700 x 25-32C 44g

※「″」はインチ

Panaracer

Panaracerのイメージカラーである紫を冠したTPUチューブ「PURPLE LITE(パープルライト)」。タイヤ、チューブのメーカーとしては国内で圧倒的な知名度と人気を誇るPanaracerですが、TPUチューブはかなり後発の2024年11月に発売ということで、後発だけで市場のニーズにしっかりとマッチしたTPUチューブに仕上がっています。

まず重量がロード用で36g、グラベル用で45gと軽量。そして価格も2,000円前後と、一般的なブチルチューブより少し高い程度とリーズナブル。

また、ポイントが高いのがバルブの造り。根本は樹脂製ですが、空気を入れる先端部分はネジ切りがある金属製。TPUチューブは軽量を求めるためにバルブを樹脂にするのが定番ですが、樹脂バルブは割れやすく、ネジ切りが入っていない先端はポンプによってはしっかりとハマらないというトラブルがありましたが、それらを全て解決しています。

日本国内であればPanaracerの取扱店舗は多いため、出先でトラブル時にも購入しやすいのも◎。

これで耐久性も高ければ、これからのTPUチューブのデファクトスタンダードになりそうです。

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
PURPLE LITE(パープルライト) 65mm/ロード Panaracer ¥1,980 700 x 23〜32C 36g
PURPLE LITE(パープルライト) 65mm/グラベル Panaracer ¥2,300 700 x 32〜47C 45g
PURPLE LITE(パープルライト) 85mm/ロード Panaracer ¥1,980 700 x 23〜32C 36g
PURPLE LITE(パープルライト) 85mm/グラベル Panaracer ¥2,300 700 x 32〜47C 45g

Tubolito(チューボリート)

TPUチューブを有名にした先駆者的なメーカーが、オーストリアの新興ブランドTubolito(チューボリート)。リリース時は、ヴィヴィットなオレンジのチューブと衝撃的な軽さで話題となりました。

TubolitoはTPUチューブのトップランナーとしての信頼性があるだけでなく、ロードバイク向け、MTB向け, グラベル・シクロクロス向けに、それぞれTPUチューブをラインアップしており、選択肢が広いのもメリット。ただし、お値段は高めです。

Tubolitoのモデルは、以下のようになっています。

  1. 通常モデル:「TUBO (ジャンル)」
  2. 軽量特化モデル: 「TUBO S- (ジャンル)」
  3. 高耐久性モデル(1年のパンク保証付き):「TUBO X- (ジャンル)」
  4. 空気圧計測モデル(NFCチップ付き):「TUBO (ジャンル) PSENS」

面白いのが、タイヤチューブとしては異例の1年保証がつく「TUBO X」とNFCチップを通じてスマホアプリで空気圧がチェック出来る「TUBO PSENS」。どちらも使えるサイズに制限はありますが、タイヤチューブの新しい形と言えます。

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
TUBO ROAD Tubolito $29.95 700 x 18〜32C 70g
TUBO S-ROAD Tubolito $34.95 700 x 18〜32C 23〜25g
TUBO X-CX/GRAVEL-All Tubolito $29.95 700 x 32〜50C 131g
TUBO CX/GRAVEL Tubolito $29.95 700 x 32〜50C
650 x 32〜50B
61g
TUBO S-CX/Gravel Tubolito $34.95 700 x 32〜50C
650 x 32〜50B
36g
TUBO MTB (26″) Tubolito $29.95 26 x 1.8-2.5″ 78g
TUBO MTB (29/27.5″) Tubolito $29.95 29/27.5 x 1.8-2.5″ 84g
TUBO MTB PSENS Tubolito $44.90 29/27.5 x 1.8-2.5″ 92g
TUBO S-MTB (26″) Tubolito $34.95 26 x 1.8-2.5″ 42g
TUBO S-MTB (29/27.5″) Tubolito $34.95 29/27.5 x 1.8-2.5″ 43g
TUBO MTB PLUS (29/27.5″) Tubolito $29.95 29/27.5 x 2.5-3.0″ 101g

TubolitoのTPUチューブは、ディスクブレーキだけでなくリムブレーキでも使用可能としています(製品によってはディスクブレーキ専用)。

tubolito (チューボリート) TUBO ROAD ポリウレタンチューブ

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わずか38gというブチルチューブと比較して圧倒的な軽量さと約12倍の耐突き刺し強度/耐パンク性を実現した革新的なインナーチューブ。
メーカー tubolito
素材 ポリウレタン
バルブ 仏式
重量 38g〜

Vittoria

タイヤメーカーとしてもトップブランドであるVittoriaも「Ultra Light Speedインナーチューブ」というTPUチューブを製造しています。

「Ultra Light Speedインナーチューブ」は重量がわずか30gという超軽量チューブですが、安全を保証するためディスクブレーキ専用となっています。

Vittoria (ヴィットリア) Ultra Light Speed インナーチューブ

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メジャータイヤメーカー・Vittoriaの最新ポリウレタンチューブ。重量はたったの30gで、他社のTPUチューブ比較しても最軽量クラス。軽量化に大きく貢献してくれる。
メーカー Vittoria
素材 ポリウレタン
バルブ 仏式
重量 30g

Pirelli

ロードタイヤでもトップグレードの性能を誇るのがPirelli。「SmarTUBE」というTPUチューブをラインアップしています。

これまでは、SmarTUBEはロード向けの「P ZERO SmarTUBE」と「Cinturato SmarTUBE」のラインアップでしたが、2023年9月にP ZEROブランドの「SmarTUBE EVO」とCinturato、そしてAngleという新しいラインから「SmarTUBE X」が追加されています。

SmarTUBE EVOは従来の5%転がり抵抗が軽減。SmarTUBE Xは耐パンク性能を向上させたモデルとなっています。

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
P ZERO SmarTUBE Pirelli ¥5,280 700 x 23-32C 35g
P ZERO SmarTUBE EVO Pirelli 未定 700 x 25-28C 35g(42mmバルブ)
Cinturato SmarTUBE Pirelli ¥5,280 700 x 28-35C 70g
Cinturato SmarTUBE X(28-40C) Pirelli 未定 700 x 28-40C 146g
Cinturato SmarTUBE X(40-50C) Pirelli 未定 700 x 40-50C 150g
Angle SmarTUBE X(28-42C) Pirelli 未定 700 x 28-42C 145g
Angle SmarTUBE X(42-62C) Pirelli 未定 700 x 42-62C 183g

各TPUチューブの棲み分けとしては、ロードバイク向けが軽さを重視した「P ZERO」ブランド、グラベル向けで耐久性重視が「Cinturato」ブランド、新しいAngelは従来のSmarTUBEよりも3倍の厚みとすることで、街乗りでの耐久性を重視となっています。

なお、「SmarTUBE」はリムブレーキでも使用可能としています。

Schwalbe

格安チューブで日本でも定番のSchwalbeもTPUチューブ「Aerothan(エアロザン)」をラインアップしています。Aerothanは、ロード向け、グラベル向け、MTB向けに複数サイズを展開。価格は日本では1本5,500円とかなり高めです。

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
AEROTHAN RACE (23-28) Schwalbe ¥5,500 700 x 23-28C 41g
AEROTHAN RACE (28-35) Schwalbe ¥5,500 700 x 28-35C 50g
AEROTHAN ALLROAD (37-50) Schwalbe ¥5,500 700 x 37-50C 61g
AEROTHAN MTB (26″) Schwalbe ¥5,500 26 x 54-62mm 81g
AEROTHAN MTB (27.5″) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 54-62mm 83g
AEROTHAN MTB (27.5″・プラス) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 62-75mm 109g
AEROTHAN MTB (29″) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 54-62mm 87g
AEROTHAN MTB (29″・プラス) Schwalbe ¥5,500 27.5 x 62-75mm 116g

「Aerothan」もリムブレーキでも使用可能としています。

SCHWALBE (シュワルベ) AEROTHAN

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SchwalbeのTPUチューブ。やや価格が高いのと、他社のTPUチューブと比較するとやや重量があるのがデメリットだが、サイズラインアップが広く選びやすい。
メーカー SCHWALBE
素材 TPU
対応バルブ 仏式
サイズ・重量 23/32C(35g)

TNI

フレームやホイールリムなどを手がけるTNIもTPUチューブを発売しています。ドイツの総合化学会社BASFの素材を使用したTPUチューブで、軽量ながらも価格を2,000円未満に抑えた非常にコスパが高いTPUチューブです。

製品名はチューブの平均重量になっていて、「LIGHT24」は24g、「LIGHT35」は35gとなります。重量以外の違いは対応タイヤサイズで、LIGHT24は28Cまで、LIGHT35は32Cまで対応。バルブ長は、それぞれ65mm、85mmの2種類をラインアップしています。

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
LIGHT35 TNI ¥1,650 700 x 18-32C 35g
LIGHT24 TNI ¥1,980 700 x 18-28C 24g

どちらもリムブレーキでも使用可能となっていますが、カーボンホイールで使う場合はリムが高温になった際は、必ず冷ますよう注意喚起がされています。

TNI (ティー・エヌ・アイ) LIGHT24

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SchwalbeのTPUチューブ。やや価格が高いのと、他社のTPUチューブと比較するとやや重量があるのがデメリットだが、サイズラインアップが広く選びやすい。
メーカー TNI
素材 TPU
対応バルブ 仏式
サイズ・重量 18/28C(24g)

Magene

高額というデメリットがあったTPUチューブ業界に低価格で殴り込みかけてきたのが中国メーカー・Magene。「EXAR TPUチューブ」は1本1,650円という軽量ブチルと同等価格でTPUチューブが購入できます。

MageneのTPUチューブはリムブレーキでも使用可能としています。

Magene (マージーン) EXAR TPUチューブ

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ブチルチューブと変わらない価格が魅力のEXAR TPUチューブ。重量も36gと非常に軽量で5,000円近い他社の製品と比較しても同等。
メーカー Magene
素材 TPU
対応バルブ 仏式
サイズ・重量 23/32C(36g)

ECLIPSE

世界で初めて自転車用チューブにTPU素材を採用したドイツブランド・ECLIPSEのTPUチューブ。軽量なだけでなく、バルブに樹脂製でなく特許技術を用いて金属製バルブを採用しているため、バルブ付近の耐久性も高くなっています。

ロード向けの「ROAD ULTRA TUBE」はわずか19.5gの重量で世界最軽量。ロードからグラベル、MTBまでラインアップが広く、あらゆるスポーツ自転車に対応します。

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
ROAD TUBE ECLIPSE ¥3,740 700 x 20-25C 44g
ROAD ULTRA TUBE ECLIPSE ¥3,630(40mmバルブ)
¥3,960(70mmバルブ)
700 x 20-25C 19.5g(40mmバルブ)
21g(70mmバルブ)
ROAD ENDURANCE TUBE ECLIPSE ¥3,410(40mmバルブ)
¥3,740(70mmバルブ)
700 x 25-35C 44g(40mmバルブ)
46g(70mmバルブ)
ROAD ENDURANCE ULTRA TUBE ECLIPSE ¥3,740(40mmバルブ)
¥4,070(70mmバルブ)
700 x 25-35C 27g(40mmバルブ)
29g(70mmバルブ)
ROAD GRAVEL TUBE ECLIPSE ¥4,180(70mmバルブ) 700 x 30-45C 61g
ROAD GRAVEL ULTRA TUBE ECLIPSE ¥4,510(70mmバルブ) 700 x 30-45C 47g
OFFROAD TUBE(27.5インチ) ECLIPSE ¥4,180(40mmバルブ)
¥4,510(70mmバルブ)
584×50-65mm 62g(40mmバルブ)
63g(70mmバルブ)
OFFROAD TUBE(29インチ) ECLIPSE ¥4,180(40mmバルブ)
¥4,510(70mmバルブ)
622×50-65mm 69g(40mmバルブ)
69g(70mmバルブ)

P&P COMPONENTS

kohdabloomやNESTOなどの完成車を手がける日本メーカー・ホダカのパーツブランド・P&P COMPONENTSからもTPUチューブが2023年に発売されています。

重量は44gとTPUチューブとして平均的な重量で、2,640円と安めの価格設定になっています。P&P COMPONENTSは国内メーカーということで、入手がしやすいのが何よりもメリットでしょう。

製品名 メーカー 定価 対応タイヤサイズ 重量
TPU TUBE P&P COMPONENTS ¥2,640 700 x 25-32C 44g

TPUチューブに関するよくある質問

Q.

TPUチューブはパンクしたら修理出来る?

A.

TPUチューブは通常のブチルチューブと同じくパッチ修理が可能ですが、素材がブチルとは異なるため、ゴムのりでパッチをつけるのではなくTPUチューブ専用の修理パッチを使います。

ブチルチューブ用のシールタイプのパンク修理パッチが使える場合もあるようですが、専用品を買うのがベストです。

Q.

TPUチューブはどうやってメンテナンスすれば良い?

A.

TPUチューブは一般的なブチルチューブと同じで、定期的に空気圧の調整をすれば良いだけです。ただし、TPUは経年劣化が早いとされているため、ブチルチューブよりも早いタイミングで交換しておく方がパンクリスクを軽減させることが出来ます。

製品にもよりますが、TPUチューブの経年劣化による寿命は1〜2年と言われています。

Q.

TPUチューブはどのように取り付けすれば良い?

A.
TPUチューブの取り付けは通常のブチルチューブやラテックスチューブと同様で、タイヤからチューブを外し、新しいTPUチューブをタイヤ内に装着して再びタイヤをリムに取り付けます。

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