WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
公開日: 2022/08/19
SRAMの独自規格であるXD・XDRはどのような規格なのが、シマノと何が違うのか、購入するときの注意点などをまとめました。
この記事の目次
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XDR・XDは、SRAMが独自開発したフリーボディの規格です。
もともと最初に開発されたのがXDで、発売された2015年当時はMTB向けの10速フリーボディでした。その後、11速化がされるにあたってフリーボディの高さを増やす必要がありましたが、MTB向けの規格だったため、スプロケットのローコグ(歯車)の歯数が多い特性を生かして、スポーク側にせりだす形で11速化をしました。同じことはシマノでも行われています。
一方で、ロードバイク向けのスプロケットは当時はロー最大が25Tや28Tと小さく、スポーク側にせり出すことが物理的に出来ないため、ロード向けの11速に対応するためにXDRが開発されたという経緯があります。
そのため、XDもXDRも基本的には同じ構造ですが、フリーボディの高さに違いがあります。XD向けのスプロケットはXDRフリーでも使うことが出来ますが、逆は出来ません。
XD・XDRは従来のフリーボディ全体にスプラインがあるわけではなく、ロー数段分にしかスプラインがなく、その上にスプケットの接続するためのねじ切りがあるのが特徴です。フリーボディとスプロケットは互いのネジで装着されるため、従来のロックリングは不要になります。そのため、フリーボディ自体を低くすることが出来、フリーボディを軽量化することが出来ます。
当然ですが、日本では定番のシマノのHG(Hyper Glide)規格のスプロケットを装着することが出来ません。
XDRについては最大のメリットと言えるのがトップの最小ギア10Tを選択可能になる点。シマノのロード向けコンポは12速化をした現在でもトップの最小ギアは11Tのままですが、SRAMのロード向けコンポは10Tに対応しています。
XD・XDRのデメリットは入手性の低さでしょう。
日本ではSRAMコンポがそこまで普及していないのと、もともとSRAMはシマノと互換する製品が多かったためあまり知られていませんが、Mavic、DT Swiss、FulcrumなどがXDRフリー搭載ホイール、もしくは交換用シマノ用フリーボディを販売しています。
しかし、日本での流通という面で見ると、実際に販売されている製品はごくわずかで、入手性が低いというのがデメリットとなります。
XD・XDRホイール、もしくはXD・XDRホイールを装備した完成車を買う際に注意したいのは、「完全SRAM組み」になる点でしょう。
SRAMの11速以上はシマノと互換性がないため、SRAMの11速スプロケットはシマノの11速コンポで組み合わせて使うことが出来ません。スプロケットがシマノコンポに対応しないとなると、他のドライブトレイン周りのコンポも全てSRAMにする必要が出てきます。
SRAM自体は優れたコンポーネントを製造しているメーカーですが、日本では入手性が低いのがデメリットです。中古市場だけでなく新品でも数が少なく、パーツを揃えるのに苦労をします。
また、XD・XDRホイールは需要があまり高くない分、再販性も高くありません。フリーボディをシマノのHG規格のものに交換すれば使えることが多いですが、適合するフリーボディの流通も少なく、フリーボディが1万円以上するとなると、スズメの涙のような価格で下取りするのが現実的でしょう。
SRAMでロードバイクを組みたい場合は良いですが、何も知らないでXDR規格のホイールを買ってしまうと、痛い目にあうので注意しましょう。
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