シマノのロードバイク、MTB、クロスバイク用コンポーネントで採用されているチェーンの互換性を解説。チェーンの選び方について解説します。
【MTB・クロスバイク】フラットバー用・油圧ブレーキメーカー
公開日: 2024/06/12
MTB・クロスバイク用の「フラットバー用・油圧ブレーキ」を製造しているメーカーと、その特徴を解説。フラットバー用・油圧ブレーキメーカーの選び方も。
この記事の目次
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主なフラットバー用・油圧ブレーキメーカー
メーカー名 | 主な製品シリーズ | 特徴 |
---|---|---|
シマノ | XT, XTR、Deore XT、SLXなど | 高い信頼性と性能で日本で定番。 ハイエンドだけでなく低価格帯の油圧ブレーキセットもあり |
SRAM | Level, Guide, Code | MTBジャンルで人気のSRAM。 ギアとは別のラインになっている 価格はやや高め |
Magura | MTシリーズ (MT5, MT7) | 軽量で高性能、特にダウンヒルに強い |
Hope | Tech 3 E4, Tech 3 X2 | 精密な製造、カスタマイズ可能 |
TRP | G-Spec Trail S, Slate T4 | Tektroの上位ブランド 高性能で、コストパフォーマンスに優れる |
Hayes | Dominion, Prime | バランスの取れた性能、コストパフォーマンスが高い |
シマノ
日本でMTB・クロスバイク用の油圧ブレーキブレーキと言ったらシマノでしょう。MTBではロードバイクほど独占はしていませんが、それでも定番の油圧ブレーキシステムです。
シマノのフラットバー用油圧ブレーキの魅力は、「簡単なメンテナンス性(ワンウェイ・ブリーディングなど)」と「コスパの高さ」、そして「広い価格帯」でしょう。
シマノの油圧ブレーキは「高いから凄い」だけでなく、「安くてもしっかり止まる」というのが魅力。レースユースではない、普段乗りやホビーユースでも、安心して使える性能と品質があります。
ドロップハンドル(ロードバイク)用のシマノの油圧ブレーキは、ミドルグレードのTIAGRAからしかラインアップがないですが、フラットバー用は低価格グレードにも油圧ブレーキがあるため、低価格で油圧ブレーキを使うことができます。
また、日本メーカーということもあり、日本での入手性が高いのもメリットの一つです。
SRAM
MTBジャンルで特に存在感が増してきているSRAM。
SRAMのフラットバー用コンポーネントは「Eagle」シリーズですが、ブレーキだけは別ラインになっていて、
- クロスカントリー用: LEVEL
- トレイル・オールマウンテン: Guide
- ダウンヒル・エンデューロ: Code
という棲み分けになっています。
どれも制動力が高く、見た目もメカメカしくカッコ良いデザインですが、価格が高い点が難点です。
Magura
Maguraは、MTB界で高い評価を得ているブレーキメーカーの一つで、フラットバー用の油圧ブレーキはMTシリーズ(MT5、MT7、MT8)。
Maguraの油圧ブレーキは「軽量性」で「高性能」という点が特徴で、高いストッピングパワーが必要かつ車体が重くなりがちなダウンヒル・バイクやエンデューロ・バイクで人気の油圧ブレーキです。
「軽量」かつ「高性能」ということで、お値段が高いことがネックでしょう。
Hope
イギリス自転車パーツメーカーHopeもフラットバー用の油圧ブレーキシステムを販売しています。
性能としては「シマノよりかは効きづらい」と言われますが、海外自転車通販などでは前後セットで4,000円ほどで売られていることもあり、値段を考えたらコスパが非常に高い油圧ブレーキ・メーカーです。
TRP
TRPのディスクブレーキというと、機械式のSPYREシリーズが日本でも人気ですが、実は油圧ブレーキのラインアップもあります。
Tektroの上位ブランドということもあり、耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れているのが特徴で、トレイルライドからエンデューロまでの幅広い用途に適しています。
ただ、日本では入手性があまり高くないのがデメリット。
Hayes
アメリカのブレーキメーカーであるHayesは、バイクなどで有名なメーカーですが、MTBなど自転車用のブレーキも手掛けています。
Hayesのフラットバー用油圧ブレーキは、シマノのように軽量で高性能なレース機材という見た目ではないですが、堅牢さと性能のバランスが良いのが特徴です。
日本での入手性はあまり高くありません。
フラットバー用・油圧ブレーキを選ぶならどこが良い?
シマノはファーストチョイス
フラットバー用・油圧ブレーキを探しているなら、選択肢が豊富なシマノの製品をまず最初に検討しましょう。低価格帯からハイエンドまで幅広い製品があり、ブレーキパッドやローターなどの消耗品も安く入手可能なため、長く使うことができます。
ただ、シマノのMTB向けコンポは、レース機材に寄っていて、ややXC(クロスカントリー)向けに合わせてあるため、ダウンヒルやエンデューロなど「軽量さよりストッピングパワー」という場合は、別のブランドも選択肢に入ります。
より本格的なMTBライドならSRAM
MTBシーンで存在感が増しているSRAMは、ブレーキのジャンル分けも広く、2ピストンキャリパーだけではなく、ダウンヒルやエンデューロ用途に最適な4ピストンのキャリパーもラインアップが多いのが特徴です。
価格が高めなので、普段乗りに用にはコスパが悪いかもしれませんが、より本格的なMTBライドをしたいならSRAMも選択肢に入ります。