安定した走りと見た目の良さから、最近ではMTBが街乗り自転車として選ばれることも増えてきています。今回は、「街乗り自転車」という視点でMTBを選ぶ際のポイントをまとめました。
- 日本語
- English
ディスクブレーキ専用ホイールの違いと見分け方
公開日: 2021/07/15
ディスクブレーキには専用ホイールが必要です。今回は、ディスクブレーキ専用ホイールはリムブレーキ専用ホイールと何が違うのか?選ぶ時に「ディスク専用か?リム専用か?」を見分ける方法をまとめました。
この記事の目次
スポンサーリンク
ディスクブレーキ専用ホイールがリムブレーキ専用と違うところ
リムにシルバー(シューと接触する部分)がない
リムブレーキがホイールのリムにブレーキシューを擦り付けて減速するのに対して、ディスクブレーキはローターをキャリパーで挟んで減速します。
リムブレーキ専用ホイールには、ブレーキシューを擦り付ける時の摩擦力を高めるため、ザラザラしたシルバーのアルミが剥き出しになっていますが、ディスクブレーキ専用ホイールにはこの部分がありません。
ただし、リムブレーキ専用ホイールの中にも、一部のカーボンホイールなどでシルバー部分がないモデルがあるので、「シルバーがない = ディスクブレーキ」とも言えないので注意しましょう。
ハブにローター取り付けアダプタがある
ディスクブレーキのホイールの場合、ローターと呼ばれるディスクをホイールのハブに装着して、フォークやフレームに取り付けたキャリパーで挟み込みます。そのため、ホイールのハブにローターを取り付けるアダプタが必ず必要です。
そのため、リムブレーキ専用ホイールは、ディスクブレーキでは使用できないのです。
スルーアクスルが多い
リムブレーキ専用ホイールでは、ロードバイクなどのスポーツバイクを中心にホイールの留め方がクイックリリース式がメインですが、ディスクブレーキ専用ホイールの場合は、スルーアクスル式がメインになってきています。
スルーアクスルは、クイックリリースのホイール・フォークにそのまま取り付けることは出来ません。
スポンサーリンク
見分け方
商品名での見分け方
商品名でホイールがディスクブレーキ専用なのか、リムブレーキ専用なのかを見分けるなら、「ディスク」や「Disk」、もしくは「DB(Disk Brakeの略)」といった単語が入っているかをチェックしましょう。ディスクブレーキ専用ホイールの場合は、多くがこれらの単語が入っています。
海外メーカーだと、商品名を短くするために「DB」という名称を使うことも結構あるので、商品名にディスクと入っていなくても注意が必要です。
逆に、リムブレーキ専用ホイールの場合は、それらの単語が入っていません。
見た目で区別するなら「リムの外周カラー」と「ハブのローター取り付けアダプタ」
ホイール自体やホイールの写真で見分ける際は、パッと見てリムの外周がシルバーだったら、かなりの確率でリムブレーキ専用ホイールです。また、ディスクブレーキ専用ホイールはリムカラーが統一されていることが多いため、その点も見分けるポイントですが、カーボンリムブレーキのような例外もあるので注意しましょう。
また、ローターの取り付け部分もディスクブレーキホイールの見た目の大きな特徴です。アダプタの形状はメーカーによって異なりますが、フロントホイールのハブの見た目が大きかったり、ハブのデザインが左右で異なっていたら、ディスクブレーキ専用の可能性が高いでしょう。(上の写真の右のホイールも、フロントのハブが大きい)
あくまで最終判断はスペック表を確認しよう
ここまで見てきた通り、ディスクブレーキ専用ホイールとリムブレーキ専用ホイールは「全く別のもの」と言っても過言ではないくらい、互換性がありません。
間違って購入してしまうと、取り付けることはほぼ不可能なので、絶対に間違いないようにしましょう。
見た目や名前だけで「ディスク専用だ」と独断してしまって、リムブレーキ専用ホイールが届いたら目も当てられませんので、しっかりとスペックなどでディスクブレーキ専用ホイールなのかをチェックしましょう。
ディスクブレーキ専用ホイールの違いと見分け方を解説しました。
ここまで理解した上で、このページの最初の画像の3つのホイールはそれぞれどちらのブレーキ専用かをチェックしてみてください。
答えは左から、
「リムブレーキ、リムブレーキ、ディスクブレーキ」
です。正解でしたか?
ロードバイクのディスクブレーキ化に必要なパーツと買う時の注意ポイント
現在のリムブレーキ・ロードバイクをディスク化が可能かの判断ポイントをまとめて解説。ディスク化する際に必要パーツと、フレーム・ホイール、ブレーキなどのパーツ互換性、注意ポイントをまとめました。