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大事なのはサイズ、値段、買う場所だけ!初心者のためのロードバイクの選び方
公開日: 2020/10/02
大事なのはサイズ、値段、買う場所だけ!初心者のためのロードバイクの選び方をまとめました。
この記事の目次
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実はシンプルなロードバイク選び
ロードバイクは種類も値段もメーカーも様々。しかも、初めて買う方には複雑怪奇な専門用語のオンパレードで、「自分にはどのロードバイクが良い??」と混乱してしまいがちです。
しかし、初心者の方が初めてのロードバイクを選ぶ際のポイントは実は難しくありません。重要なのは「サイズ」「値段」「買う場所」の三つだけです。あとは自分の好みのロードバイクを選べばいいのです。
サイズは絶対に妥協しない
ロードバイク選びで一番重要なのは、自分の身体にあったサイズのロードバイクを選ぶことです。ロードバイクのエンジンは自分自身ですから、自分のパワーが十分に伝わる、身体に合った車体を選ぶのが一番成長に繋がります。
シティサイクルやミニベロなどの一般的な自転車では「20インチ、24インチ」と言ったタイヤサイズ基準で選ぶのに対して、ロードバイクがシートチューブ長で複数サイズ展開しています。これは、体格に合わせてベストな車体を選ぶ必要があるからです。
体型に合う車体選びは、ジオメトリと呼ばれるメーカーが出している各パーツの長さを基に決めますが、初心者の方には謎の呪文同然ですので、素直にスポーツバイク店や自転車屋さんでアドバイスをもらいましょう。
サイズの合わないロードバイクは「ただの乗りにくい乗り物」になってしまって、せっかく買っても乗らなくなってしまったり、成長が遅くなってしまったりしますので、サイズは妥協しないようにしましょう。
車体の値段は予算の8割くらいで
ロードバイクは上を見ると100万円オーバー、ミドルクラスでも30万円以上と初心者から見ると青天井のごとく高くなっていきます。まず、ロードバイクを探す前に、自分がロードバイクに出せる予算を決めておきましょう。
その上で、予算の8割程度の値段で買えるロードバイクを探しましょう。というのも、ロードバイクは乗り出し(買ってから実際に乗れる状態)までに、道交法で定められた必須アクセサリ(ベル、ライト、リフレクタなど)や修理キットに、空気圧計付き空気入れなどメンテナンスアイテムと、追加で購入すべきものが意外とあります。
最近では、自転車保険への加入義務がある都道府県もありますので、保険の加入費用も必要です。
予算100%で車体を買ってしまうとこの辺りにかける予算がなくなってしまうので、予算の80%くらいで車体を購入するようにしましょう。
初心者なら自転車屋さんで購入しよう
ロードバイクは定期的な整備が必要な繊細な乗り物です。車体に不備があるかどうかは、慣れるまでは素人にはわかりません。
その意味でも、最初はプロの整備士がいる自転車屋さんで購入するようにしましょう。スポーツバイク専門店がベストですが、予算的にそこで買えないのであれば、下位グレードのロードバイクを置いている街の自転車屋さんでも構いません。街の自転車屋さんでも、ロードバイクを販売しているのであれば、初心者では考えられないほど知識をお持ちです。
また、ネット通販にある2〜5万円くらいの格安ロードバイクには注意が必要です。そうした車体は自分で組み立てて整備する必要があったり、パーツの耐久性が低かったり、そもそも車体に不具合があったりするので、購入する際は「そうしたリスクがあることを承知の上で」購入しましょう。
「好み」は結構重要
ロードバイクは、実際に乗り始めると、日々のメンテナンスが必要だったり、初心者が安心して走れるコースを探すのに意外と手間取ったりと、シティサイクルよりも手間のかかる乗り物です。
ですので、「ロードバイクに乗りたい!」というモチベーションは意外と重要です。自分の好みで選んだお気に入りのロードバイクであれば「もっと乗りたい!」となります。モチベーションが低いと、ロードバイクは車庫で眠ったままになりがちです。
好みは、フォルムでもカラーでも、メーカーでも何でも良いでしょう。とにかく自分が「乗りたい!」というテンションになる車体を選ぶようにしましょう。
世の中にあるロードバイクの情報の9割は初心者には関係ない
ロードバイクの選び方については、専門書やWebサイト、Youtube動画などに上がっていますが、それらの9割は初心者には無関係な内容と言っても過言ではありません。
その1: 軽いロードバイクの方が良い?
ツール・ド・フランスのような初心者の方でも聞いたことがあるような国際大会に出るプロレーサーは、車体重量が7kg、8kgといった軽量ロードバイクに乗ってレースに参戦しています。
しかし、初心者の方はいきなりプロレースに出場できませんし、そもそもレースにすぐ出るという方ですら少ないでしょう。ですので、プログレードの車体を求める必要はありません。
10万円以下のエントリーモデルでも最近は10kgを切る重量のモデルが出ています。初心者の方は、よほどの天才でない限り、エントリーモデルとプロモデルの差分の「2kgの軽量化」を生かす走行ができるほど、ロードバイクを乗りこなせません 。
自分が筋肉質になって2kg痩せて「自分が軽量化」した方が、よっぽど効果的です。
その2: 良いコンポーネントのが良い?
ロードバイク界隈では「クラリスはダメだ」「最低でも105以上じゃないと」と言った情報があふれていますが、大丈夫です、クラリスでもターニーでもレースに出ない限り十分に走れます。
シマノのコンポーネントは基本的に下位グレードでも「全く問題なく動作する品質」と言われていて、上位モデルとの差は「使いやすさや、耐久性、重量」などです。
ただ一つだけ、グレードを気にしたいのはブレーキです。効きの悪いブレーキはそのまま事故に繋がりますので、ブレーキの効きが悪いモデルだけは避けましょう。また、ブレーキだけシマノの上位グレードに交換するのもアリです。ブレーキだけなら、105シリーズでも前後合わせて1万円ほどで交換できます。
また、シマノのロードバイク向け・コンポーネントの下位モデル・ターニーに関しては互換性の影響で上位パーツにアップグレードできないパーツがあるので、ターニー搭載ロードバイクを買うなら「次は上位車体に買い替え」ということだけは覚えておきましょう。
その3: ルック車じゃダメ?
全然大丈夫です。そもそもロードバイクにルック車というカテゴリーはありません。
ルック車は、もともと「マウンテンバイク(MTB)みたいな見た目(ルック)なのに、悪路を走れない自転車」のことを指していて、これは「MTBレース出られるグレードとそうでないグレード」を分けるために生まれた単語です。
MTBのルック車は、車体に「悪路は走らないでください」と書いてあるくらい、悪路で走った場合に危険を伴う車体を指しています。それを知らずに悪路を走ってしまうユーザーを増やさないために、業界団体が「ルック車」という区別をしたのです。つまり、乗車するユーザーの安全を確保するためにも分ける必要性があったのです。
しかし、ロードバイクは舗装された道路を走るので、そこにある安全基準は「安全装備(ブレーキ、ベル、ライト)が装備されていて、普通に走れる」だけです。舗装された道路はMTBでもママチャリでも、ルック車でも走れます。
ネットでは安いロードバイクを「ルック車」と蔑称とする風潮がありますが、多くのロードバイクユーザーが口を揃えていうのは「そんなのネットだけ」です。そもそも、ロードバイクは「紳士の自転車スポーツ」とも言われますので、紳士な方が多いです。
もし、リアルでそういうロードバイク乗りに遭遇したら、そっと離れていきましょう。
その4: 下位グレードを買うと結局すぐ買い替えたくなる
これはある意味正しい指摘ではありますが、ロードバイクにハマるとどんなグレードに乗っていても「買い替えたくなる」のが本当のところです。もちろん、最初から100万円を超えるようなモデルを選べば別ですが。
どうせ買い換えるなら、最初は自分の身の丈にあった車体で十分です。すぐに乗り換えることになったとしても、最初に買ったロードバイクをカスタマイズして街乗り仕様にしてもいいですし、最近では、フリマや中古買取ショップなどロードバイクを下取り出来る機会は増えてきています。
どのグレードを買っても同じですから乗り続けたら上のグレードにしたくなるのは同じですから、気にする必要はありません。