仕組みから考える、ロードバイクのアップグレードの順番と選び方

公開日: 2021/01/15

ロードバイクに乗っているとどうしてもやりたくなるのがパーツのアップグレード。今回は、ただ闇雲にグレードを上にするアップグレードではなく、ロードバイクの仕組みからどの順番でアップグレードすれば良いのかをまとめました。

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ロードバイクの仕組みを理解しよう

ロードバイクは20個以上のパーツから構成されていますが、個々のパーツにはそれぞれ役割があります。

パーツ 役割
フレーム+フォーク 体重、車体を支える
STIレバー 制動、変速をする
フロントディレイラー 変速をする
リアディレイラー 変速をする
スプロケット 回転をホイールに伝える、変速をする
フロントブレーキ 制動をする
リアブレーキ 制動をする
クランクセット 回転をホイールに伝える
ペダル 回転をクランクに伝える
シートポスト 体重を支える
サドル 体重を支える
ハンドル 体重を支える
ステム 体重を支える
フロントホイール 回転を直進力にする
リアホイール 回転を直進力にする
タイヤ 自転車と地面を接続する

各パーツをアップグレードするということは、大きく分けると、

  1. 回転性能
  2. 直進性能
  3. 制動性能
  4. 変速性能
  5. 姿勢制御

のどれかをアップグレードする(改善する)ということになります。

アップグレードをするなら「どこが不満か」を考えよう

ロードバイクのアップグレードは、安いものから高いものまで幅広くあり、費用対効果も様々です。ですので、まずは自分の今のロードバイクのどこが不満なのかをしっかりと考えてからアップグレードする箇所をピックアップしていきましょう。

どこを改善したいかがわかれば、どのパーツを優先的にアップグレードすればいいのか、アップグレードの順番がわかるため、効率的にアップグレードができます。

タイプ別アップグレードポイント

もっと速く走りたいなら「直進性能」

「速く走りたい」「巡航速度を上げたい」というのであれば、直進性能をアップグレードをするのが効果的です。簡単にいうと、地面とロードバイクが一番近いところです。

ロードバイクにおける直進性能は、

  • タイヤ
  • ホイール

が主なパーツです。

タイヤは、地面に設置している唯一のパーツですので、個々のグレードが上がると自転車は転がりやすくなります。

ホイールは、人間がロードバイクで生み出すパワーの末端ですので、ここの性能(重量や回転、空気抵抗など)が上がると、地面に伝えるパワーロスを少なくすることができます。

ですので、速く走りたいのであれば、まずは直進性能を高める「タイヤ」「ホイール」のアップグレードの順番を優先しましょう。

楽に走りたいなら「回転性能と姿勢制御」

ロードバイクでの走りを楽にしたい場合は、回転性能と姿勢制御に関するパーツのアップグレードが良いでしょう。

例えば、ペダルをビンディングペダルにすると引き足が使えるため回転性能が上がって楽に走れるようになります。自転車の整備ができる方なら、BBのアップグレードも意外と効果的です。

姿勢を楽にするアップグレードをすると、パワーを効率よくペダルに伝えられるため、結果的に楽に漕げるようになります。姿勢系は、ハンドル、サドルなどフィッティングに関するパーツのアップグレードをすると良いでしょう。

姿勢アップグレードは速さにも影響するため、アップグレードの優先順位としては高めです。ロードバイクの整備が苦手な方なら、まずは手軽なサドルの交換から初めてみるのも良いでしょう。

坂道を登れるようにしたいなら「回転性能と変速性能」

坂道を登る際は、平坦な道よりも大きなパワーが必要です。自動車ならパワフルなエンジンや4WDの車体を選べば良いですが、ロードバイクはエンジンが人間なので、いきなりエンジンをアップグレードできません。ですので、現在のエンジン(乗車する人)のまま、いかに重力に負けない走り方をするかを考えます。

まずは回転性能。坂道の場合、重力の下に引っ張られる力が影響するのでなるべく軽いギアでケイデンスを高くして登ります。となれば、クランクを回すのが楽な方が有利です。クランク、BB、ペダルなどをアップグレードして、回転をスムーズにしましょう。

坂道ではギア比を下げるのも効果的です。軽いギア比になるスプロケット(回転性能、変速性能)、チェーンリングにアップグレードして、ペダルを漕ぐのを楽にしましょう。

遠くまで走りたいなら「制動性能と姿勢制御」

速度は気にせず、とにかく遠くまで走りたいなら、何よりも姿勢制御パーツのアップグレードをしましょう。長時間ライドの場合は、お尻や肩が痛くなりがちなので、体にフィットしたサドルや地面からの振動を抑えるカーボンハンドルのアップグレードが効果があります。

また、長時間走ると手が疲れて握力が徐々に弱くなってくるので、制動性能も重要です。シマノの上位グレードのブレーキなら、少しの力でキッチリとブレーキが効くので、手が疲れず最後までしっかりとブレーキをかけられます。

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軽量化は最後でも良い

ロードバイクのアップグレードというと、軽量化がメジャーになっていますが、レースに出るような人出ない限り、軽量化よりもそれぞれの不満点を解決していった方が走行が快適になります。

例外がタイヤとホイールで、完成車に付いているタイヤとホイールはグレードが低いものが多いので、入門グレードの製品でも良いので、ここだけは最初にアップグレードしても確実に効果を感じることが出来ます。

タイヤとホイールのアップグレードが終わったら、軽量化にこだわらず、現状の不満を解決してくれるアップグレードを選ぶようにすると、アップグレードが楽しくなります。

コンポのアップグレードで速くはならない

ロードバイクの代名詞とも言えるのがコンポーネントです。上位グレードのDURA-ACEやULTEGRAのバイクを見るとどうしても憧れが出てしまいます。

しかし、DURA-ACEはプログレードですし、ULTEGRAは準プログレードと呼べるコンポーネントです。いきなりホビーレーサーがプロの機材に乗っても、巡航速度が時速1、2kmくらい速くなるかもしれませんが、劇的に速く走ることは出来ません。コンポが変わってもエンジンは同じです。

ですので、コンポーネントを上位グレードのものにアップグレードするのはアップグレードの順番としては後ろになります。闇雲にアップグレードするとコスパが悪くなってしまう可能性があります。

その意味では、コンポーネントは「必要に迫られてアップグレードする」くらいの方が良いかもしれません。

例外はブレーキで、ブレーキに関しては上位グレードのブレーキの方が「楽にしっかり止まる」ので、ロードバイクでの走りが楽になります。


ロードバイクのアップグレードポイントを自転車の仕組みから考えてみました。

ロードバイクの楽しみの一つでもあるアップグレードですが、ただただ軽量化したり、上位グレードのコンポーネントにアップグレードするよりも、自分が欲しい性能を仕組みから考えてアップグレードした方が、もっとロードバイクが楽しくなります。

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