ロードバイクのサイクルパンツの定番となっているビブショーツ。ビブなしショーツと何が違うのか、どちらを選ぶと良いのかを、それぞれの特徴、メリット・デメリット、用途から比較します。
明るさ・色、どれがいい?最適な自転車ライトの選び方
最終更新日: 2021/05/28
公開日: 2020/09/03
ロードバイクやクロスバイク、MTBに搭載する自転車ライトを、明るさ・色など、使い勝手を法令遵守の両方の観点から最適な選び方をまとめました。
この記事の目次
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自転車ライトを選ぶ前に
自転車ライトの役割を知ろう
自転車における自転車ライトの役割は二つあります。
- 相手から自転車(車両)の存在を認識してもらう
- 暗い道で、道路や障害物を認識する(照らす)
簡単にいうと、「相手に自分を知らせる」「自分が見やすくなる」ということです。この二つを意識して自転車ライトを選びましょう。
法令で定められたスペックを知ろう
自転車ライトの基準については、都道府県の政令によって必要な性能(必要な明るさ、色)が定められています。
例えば東京都の場合、
取り付け位置 | 明るさ | 色 |
---|---|---|
前照灯 | 夜間、前方10m先の障害物などを確認できる光度 | 白色または淡黄色 |
尾灯 | 夜間、後方100mから点灯を確認することができる光度 | 赤色 |
となっています。
例えば100円均一で売られているようなLEDが一つの暗い自転車ライトはNGですし、たとえ明るさが十分でも赤色の自転車ライトを前に付けてはいけません。
相手に知らせることの重要性を知ろう
ライトを使うことで暗いところで自分の視界がよくなる効果は誰でも簡単に体感できます。しかし、自転車の夜間走行においては「相手に自分を知らせる」も非常に大事です。
道路においてはトラックや普通自動車は強者であり、自転車は弱者です。弱者である自転車は強者に認識してもらわないと、幅寄せして接触したり、カーブで巻き込まれたりと事故に会いやすくなります。
また、同じ自転車同士でもある程度暗い道では、お互いを認識できず接触や衝突してしまうリスクがあります。
ですから、特に公道ではフロントライトだけでなくテールライトも装備して、自分の存在を自動車から認識してもらいましょう。
たまにロードバイクやクロスバイクなどスポーツバイクにライトどころかリフレクターも付けていないライダーがいますが、街灯が少ないところで全身の黒のスーツを着てたりすると、「20mほど距離があると、ほぼ闇と同化している」状態です。
自分自身は気づきませんが、他の人から見たら非常に危険ですので、気をつけてください。
明るさと環境の関係性を知ろう
「相手に認識してもらえて、自分が見やすい明るさ」は自転車で走る環境によって異なります。街灯の多い都心部と、山の道路をイメージするとわかりやすいでしょう。
自転車ライトの明るさは、ルーメン(一部でカンデラのものもある)で表記されることが多いですが、ルーメンごとに想定用途が異なります。
明るさ | 環境 | 自分の周りが見える | 相手から見える | 利用シーン |
---|---|---|---|---|
200ルーメン | 街灯のあるところ | △ | ○ | 街乗り |
400ルーメン | 街灯のあるところ | ○ | ○ | 通勤・通学など |
700ルーメン | 街灯が少ないところ | ○ | ○ | サイクリングなど |
1000ルーメン | 街灯がないところ | ○ | ○ | 真っ暗な道 |
利用シーンは人それぞれですし、走っていれば明るいところも暗いところも通るので、自分が走る道にあった範囲の自転車ライトを選びましょう。
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最適な自転車ライトの選び方
明るすぎても暗すぎてもダメ!適切な明るさのものを選ぼう
自転車ライトは、100円均一で売っているようなおもちゃレベルのものから、1000ルーメンを超える強力なものまで幅広く販売されています。暗いものは論外ですが、かといって明るければ良いわけではありません。
車両の走行ルールでは、「障害物が見える明るさ」で走りつつ「対向車や歩行者がいる場合は角度を下げる(ハイビームにしない)」となっていますので、明るいライトは対向車がいる場合にはライトを下げなくてはなりません。
自動車にはスイッチ一つで光の角度を制御する(ロービーム・ハイビーム)ことができますが、自転車は走行中に自転車ライトの角度を変更できませんので、走行環境的に明るすぎるライトは使わないようにしましょう。
スイッチで切り替え!明るさの段階を変更できるライトを選ぼう
Panasonic (パナソニック) LEDスポーツライト SKL131
メーカー | Panasonic |
---|---|
電源 | 単3形乾電池×2個 |
点灯モード | 点灯・クイック点滅・スロー点滅 |
使用時間 | 点灯:7時間 クイック点滅:150時間 スロー点滅:400時間 |
夜間に自転車で走る場合、必ずしもずっと同じ暗さの道を走るとは限りません。例えば「基本的には街灯のある公道が多いけれど、自宅近くの住宅街に入ったら一部街灯の少ないところがある」というケースはよくあることです。
そうした場合を想定して、明るさを段階的に調整できる自転車ライトを選ぶようにしましょう。
この例でいうと、700ルーメンクラスのライトを装着して、街灯のあるところでは明るさを落として、街灯が少ないところでは強くする、という使い方が良いでしょう。
電池切れを防ぐ!バッテリー式自転車ライトを選ぼう
シティサイクルの場合は、自転車ライトはダイナモ式(発電式)がほとんどなので、自転車ライトが使えなくなる事はほぼありません。しかし、ロードバイクやクロスバイクに装備する後付けのライトは、電池かバッテリー式なので、いざという時に使えないケースがあります。
そうしたトラブルを想定するなら、電池を買わなくてはならない電池式よりも、すぐに充電できるバッテリー式の方がオススメです。
ただし、バッテリー式を選ぶ際は、スペック上の「最長利用時間」もしっかりチェックしましょう。一日走るサイクリングなどでは、夜間に自転車ライトのライトが切れるのは事故に直結します。連続使用時間が5時間を超えるライトがオススメです。
CAT EYE (キャットアイ) LEDヘッドライト VOLT200 HL-EL151RC
メーカー | CAT EYE |
---|---|
充電方式 | USB充電(micro USB) |
点灯モード | ハイ・ロー・点滅 |
使用時間 | ハイ:約2時間 ロー:約6時間 点滅:約30時間 |
防水性能も大事
自転車は雨の中を走ることもあるので、運転中に雨が降ってきて、ライトが壊れてしまうと大変です。ライトには防水性能があるものを選びましょう。
防水性能はIPXグレードで表されますが、IPX5以上のグレードを選ぶと安心ですが、自転車のライトは中国製のものが多く、「文言だけIPXグレード」の商品が多くあるので、購入者レビューをしっかりと読んで、実際に使ってみて大丈夫だったのかを確認して購入しましょう。
機能以外の自転車ライトのポイント
予備のライトも用意しておこう
自転車の夜間走行時はライトの点灯が道路交通法で義務付けられているため、ライトなしでの走行はできません。
いざ走ろうという時にライトにトラブルがあって走れないのは困るので、予備のライトも用意しておきましょう。
盗難を防止のために自転車から長時間離れる時はライトを外そう
シティサイクルに標準装備されているのでライトに関しては、工具無しで取り外す事ができないので盗難の心配がほとんどありません。
しかし、ロードバイクやクロスバイクなどに自分で取り付けたライトは、取り外しができるものが多いので、盗難にあう可能性があります。
盗難を防ぐためには、自転車から離れる時は、取り付け具からライト本体を取り外して持ち運ぶようにしましょう。
この記事で紹介したアイテム
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LEDスポーツライト SKL131
メーカー Panasonic 電源 単3形乾電池×2個 点灯モード 点灯・クイック点滅・スロー点滅 使用時間 点灯:7時間
クイック点滅:150時間
スロー点滅:400時間 -
LEDヘッドライト VOLT200 HL-EL151RC
メーカー CAT EYE 充電方式 USB充電(micro USB) 点灯モード ハイ・ロー・点滅 使用時間 ハイ:約2時間
ロー:約6時間
点滅:約30時間