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自転車の雨対策・レインウェア・レインポンチョの選び方
公開日: 2020/10/08
自転車の雨対策として必須とも言える、レインウェア・レインポンチョ。今回は、レインウェア・レインポンチョ選ぶ上で重視したいポイントをまとめました。
この記事の目次
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自転車の雨対策に求められるもの
携帯性
いつ雨が降るかがわからない以上、雨の予報がある時は自転車に雨具を携帯しておくのがベストです。
自転車は自動車よりも収納力がないため、コンパクトに折りたたんで持ち運べる雨具の方が、自転車の雨対策としては使い勝手が良いでしょう。
できればボトルケージに収納できるサイズで、重さは500〜800g程度に収めたいところです。
可動性
自転車では腕や脚を動かしますので、可動域が広いものであることが必須です。また、可動域が広すぎると、逆にホイールに雨具を巻き込んだり、ブレーキに絡まったりとトラブルの元になるので、走行の邪魔にならない範囲での適切な可動域があることも大事です。
防水性
当然ですが、防水性は高い方が良いです。特に自転車の場合は、雨に向かって走っている状態なので、歩いているよりも強い雨に打たれるイメージ。
防水性は「耐水圧」と呼ばれる「JISが定めた、生地表面がどのくらいの水圧まで耐えられるかを表した数値」で性能がわかります。
耐水圧と防げる雨は下記の通りです。
雨量 | 耐水圧の目安 |
---|---|
小雨 | 300mm |
中雨 | 2,000mm |
大雨 | 10,000mm |
嵐 | 20,000mm |
自転車は雨に向かって走っている状態なので、最低でも耐水圧10,000mm、できれば耐水圧20,000mmクラスのものが良いでしょう。
通気性・透湿性
自転車は運動なので汗をかきます。レインウェアは防水性があると通気性が失われてウェアの中で蒸れることがあります。蒸れすぎると雨を防いでもウェアの中で汗だくになってどのみち濡れてしまいます。しかも、汗が引くと以上に冷えるので風邪も引いてしまいます。
レインウェアでの蒸れにくさは「透湿性」で数値されます。透湿性は「生地の素材1㎡あたりに24時間で何gの水分が透過したか」を数値にしたもので、指標は下記のようになります。
雨量 | 耐水圧の目安 |
---|---|
安静時 | 2,000g/㎡/24h |
軽い運動時 | 5,000g〜8,000g/㎡/24h |
激しい運動時 | 10,000g〜15,000g/㎡/24h |
自転車でいうと、10,000g〜15,000g/㎡/24hくらいがベストということですね。
自転車に最適なレインウェアをピックアップ
セットアップ(上下セパレート)
普通の洋服と同じ感覚で着るタイプの上下セパレートになっているレインウェアです。洋服と同じなので可動性が高く、自転車の運転に影響が少ないのが大きな特徴です。
一方で、体に密着するため、透湿性が高いものでないと蒸れてしまうのと、可動性を高めるために動きやすい素材にすると、防水性が失われるというデメリットもあります。
- | 携帯性 | 可動性 | 防水性 | 通気性・透湿性 |
---|---|---|---|---|
セットアップ(上下セパレート) | △ | ○ | △ | △ |
ポンチョ
上からすっぽり被るタイプの雨具・レインポンチョ。自転車専用のものだとハンドルまですっぽり入るものもあり、密封しないので通気性が高くて蒸れないものメリットです。
一枚布なので、収納もしやすく、洋服ではないので防水性の高い素材を採用することもできるのもメリットですが、
- | 携帯性 | 可動性 | 防水性 | 通気性・透湿性 |
---|---|---|---|---|
ポンチョ | ○ | ○ | △ | ○ |
防水アウター
撥水機能を搭載する防水アウターも自転車用のレインウェアとして選ばれます。メリットとしては、通勤・通学の際に着替えずにそのまま着用できる点です。
一方で、普段着なので、携帯性や防水性、通気性・透湿性に劣るのが大きなデメリット。足に関しては雨ざらしになることがほとんどですので、雨の中、自転車で長距離移動するとなると、着てないのと同じくらいびしょ濡れになってしまうでしょう。
- | 携帯性 | 可動性 | 防水性 | 通気性・透湿性 |
---|---|---|---|---|
防水アウター | x | ○ | △ | △ |
自転車に最適なレインウェアを比較
防水性や携帯性を考えると、やはり専用のレインウェアベストです。セットアップ(上下セパレート)にするか、ポンチョにするかは好みになるかと思います。走行性能を重視するならセットアップ、手軽さを重視するならポンチョという選び方も良いでしょう。
- | 携帯性 | 可動性 | 防水性 | 通気性・透湿性 |
---|---|---|---|---|
セットアップ(上下セパレート) | △ | ○ | △ | △ |
ポンチョ | ○ | ○ | △ | ○ |
防水アウター | x | ○ | △ | △ |
自転車の雨対策・レインウェア・レインポンチョの選び方を見てきました。
「脱ぎやすさや動きやすさ」という動きの面と、「防水性、通気性・透湿性」という防ぐ面、両方のバランスを取る必要があるのが自転車の雨対策。
自分の用途にあったものを探してみてください。