ロードバイクのシートポストのカスタマイズ方法と得られる効果

公開日: 2022/03/11

ロードバイク初心者でも簡単に、手軽に出来ることで定番となっているのが「シートポストのカスタマイズ・今回は、シートポストをカスタマイズする方法と、実施して得られる効果をまとめました。

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シートポストのカスタマイズ方法

ロードバイクやクロスバイクのサドルを支えているパーツがシートポスト。ここをカスタマイズする場合は、大きく分けて3つのポイントでカスタマイズをしていきます。

  1. 素材
  2. 形状
  3. 長さ

どうやってカスタマイズするにせよ、シートポストをカスタマイズする場合は「新しいシートポストを買って、サドルを交換する」だけで出来るので、初心者でも簡単に、手軽に出来るカスタマイズです。

シートポストの素材を変える

シートポストのカスタマイズで定番なのは、素材を変えることです。

多くの完成車では、アルミかスチールのシートポストを採用していますが、ここをカーボンに変えることで、「軽量化」と「衝撃吸収性」を高めることが出来ます。

ただし、シートポストの重量はロードバイク全体の中では数%ほどしかないため、大きな軽量化には繋がりにくくなります。

形状を変える

意外といろんな形状があるのがシートポスト。ベーシックな正円のものから、涙型になっているエアロ・シートポスト、そしてサドルを支える櫓と呼ばれる部分が特殊な形状になっているシートポストなど、各社色々な特色を出してくる部分です。

当然ですが、シートポストの形状はフレームに納めることの出来る形状、口径になっている必要があるため、なんでも自由に出来る部分ではありません。

長さを変える

軽量化の一環としてやるカスタマイズの一つが長さを変えること。多くの場合は、シートポストの長すぎる部分をカットして軽量化する(物理的に減らす)方法です。

シートポストの長さを変える際は、製品ごとに「最低限残しておかなければいけない長さ」があるので、その点に注意しましょう。

シートポストをカスタマイズするとどんな効果がある?

軽量化

シートポストをカスタマイズする場合のほとんどは、軽量化目的でしょう。

よっぽど重いシートポストを使っていない限り、数百グラムの軽量化は難しいですが、「サドルを付け替えて、フレームに入れるだけ」という簡単な作業で出来る軽量化なので、意外と人気な軽量化カスタマイズでもあります。

振動吸収

ロードバイクなどのスポーツバイクの場合、サドルにクッション性があまりないため、路面からの振動がそのままお尻に伝わってきます。ロングライドの場合は、振動を受け続けることでお尻が痛くなる原因にもなります。

シートポストを振動吸収性の高いカーボンにすることで、この点をやや軽減させることが可能です。

ただし、ロードバイク全体での振動の吸収性能で言えば、タイヤ、ホイール、フレームがほとんどを占めており、お尻で受ける衝撃という意味ではサドルレールの材質の影響も大きいため、シートポストの交換だけではあまり大きな効果は期待できません。

エアロ効果

正円のシートポストではなく、涙型などになっているエアロ・シートポストを採用することでエアロ効果が期待できます。ただし、エアロ効果はパーツ一つで高めるものではなく、ロードバイク全体で構築するものなので、シートポストだけをエアロにしても、エアロ効果はほぼ体感できないでしょう。

手軽にエアロ効果を得たいのであれば、サイズの合ったサイクルジャージを着用するほうが、エアロ効果が高い場合もあります。

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交換用シートポストを手がける主なメーカー

続いて、交換用シートポストを製造している主なメーカーを見ていきましょう。

  1. シマノ(PRO)
  2. Deda
  3. NITTO
  4. OneByEsu
  5. ZIPP

日本ではシマノのパーツブランド「PRO」とDedaあたりが定番です。クラシックな雰囲気が出るNITTOや、日本のフレーム、パーツメーカーであるOneByEsuも人気です。

それぞれメーカーによって特色や価格帯も異なるので、まずはこれらのメーカーのシートポストをチェックすると良いでしょう。

簡単に出来るカスタマイズ。でも、効果はあまり高くない

ここまで見てきた通り、シートポストのカスタマイズは、ロードバイクのカスタマイズの中でも、知識がない初心者でも簡単に出来るというメリットがある反面、効果が出にくいというデメリットもあります。

軽量化という点では、ホールやクランクなどの重量系パーツを軽量化した方が効果が高いですし、エアロ効果や振動吸収でも大きな効果は期待できません。

それでも、初心者が初めてロードバイクをカスタマイズするのであれば、「自分でカスタマイズ出来た」という経験が得られるという意味で、意外と満足度が高いカスタマイズでもあります。

シートポストも高い製品は1万円以上するのが当たり前ですが、費用対効果を考えて、他のパーツのカスタマイズとコスパを比較しながら、実施していくようにしましょう。

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