WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2023/10/09
公開日: 2022/07/13
ディスクブレーキホイールの固定方式としてメジャーになってきたのがスルーアクスル。スルーアクスルとは何のか?どんな種類があるのかをまとめました。
この記事の目次
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スルーアクスルは、ホイールハブに通してホイールをフレーム・フォークに固定するシャフトの種類です。
ここ数年は、クイックリリースという方式のシャフトでホイールを固定するのが主流でしたが、近年のディスクブレーキの普及によって、ディスクブレーキホイールにはより固定力があり剛性が高い、スルーアクスルが採用されています。
ディスクホイールにスルーアクスルが採用される理由は、
という点です。
クイックリリースの場合「左右から挟み込む」ことでホイールを固定しますが、スルーアクスルはねじ切りや専用機構で「固定する」ため固定力が上がり、横方向へのねじれへの耐性が強くなります。
ホイール外周であるリムを押さえつけるリムブレーキと違って、ディスクブレーキはハブに取り付けたローターで制動をするため、どうしてもハブに剛性が必要となります。スルーアクスルにすることで剛性を高くすることが出来ます。
また、ねじ切りになっていることで「ディスクローターの位置が毎回同じになる」というのも大きなポイント。ディスクブレーキはローターをパッドで挟み込むブレーキですが、数ミリのズレがブレーキの効きの低下や異音に繋がります。
クイックリリースは締め込み方次第で微妙にズレが生じてしまいますが、スルーアクセルであれば毎回同じ位置に固定されるので、ローターの位置のズレが生じにくくなります。
スルーアクスルのデメリットは、スルーアクスル専用のフレーム、ホイールが必要になるという点でしょう。フレーム、ホイールなど自分が持っているクイックリリース式のパーツ資産はほぼ使えないのは痛い面です。
「スルーアクスルはクイックリリースに比べて締めるが難しかったり、手間だ」という声もありますが、何回か脱着をすれば慣れる範囲で、慣れてしまえば「確実に同じポイントで締まる」という恩恵のほうが大きくなります。
ですので、ここはあまりデメリットではないことがほとんどです。
クイックリリースは「レバーを外して回すだけで外す」という外し方でしたが、スルーアクスルは「アーレンキーなどで回す」という外し方になります。
「外すためにわざわざアーレンキーを持ち運ぶのは手間では?」と思いますが、スルーアクスルにはレバーの形をした専用のパーツが付属していて、走行中はつけたままにして、外す時だけ使うというのが通常です。
基本的に、クイックリリース式のスポーツバイクをスルーアクスル化することは出来ません。
理由としては、
という2点です。
スルーアクスルは「挟んで締める」のではなく、「ネジや専用機構で固定する」ため、フレーム・フォークのエンド部分がスルーアクセルに対応(ねじ切りなど)していないとスルーアクスルを固定できません。クイックリリースはエンドが爪方式になっていてねじ切りがないのが通常です。
また、ロードバイク向けのスルーアクスルは、フロントは100mm、リアは142mm、クイックリリースはフロントが100m、リアが130mmが主流なので、リアについてはそもそもエンド幅が合わないでしょう。
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スルーアクスルには太さの違いがあります。
ロードバイク向けでは12mmが主流、MTBも12mmが多いですが一部15mmの太さを採用していることがあり、剛性を求めるバイクではさらに太い20mmシャフトを採用している場合もあります。
軸の太さはフレーム・ホーク側のねじ切りの太さと、ホイールハブの軸穴のサイズに合わせて選ぶ必要があります。
ホイールによっては、アダプタを噛ませることで様々な太さのスルーアクスルに対応する場合もあります。
先程解説した通り、ロード向けのスルーアクスルはフロント100mm、リア142mmが主流ですが、MTBではフロントは110mmが主流、リアについては142mmが主流ですが、旧式MTBに多いエンド幅である135mmや、スペシャライズドの独自規格である142+、Boost規格と呼ばれる148mm幅のものがあります。
アクスルの長さはバイクの性格によって違ってきますが、故障した際やカスタマイズする際の交換パーツの選択肢にも影響するので、購入する際にはしっかりとチェックしましょう。
スルーアクスルの軸の長さは軸全体の長さで、フレームの厚みがある分、当然ですがアクスルの方が長くなります。
しかし、フレームのエンド部分の厚みはメーカーによって異なるため、長すぎるとシャフトとフレームに隙間が出来てしまい、短すぎると今度はネジを一番奥まで締めることが出来ません。
ですので、スルーアクスルを選ぶ際は軸の長さにも注意する必要があります。
スルーアクスルは「ネジのオス」なので、対応するメス部分の深さの分だけスレッド(ねじ山の部分)がある必要があります。ここが短いとネジが奥まで締めることが出来ません。
スルーアクスルはフレーム・フォークのねじ切りにシャフトを締め込んでいく形式がメインですが、フォーカスが開発し、一部のメリダのスポーツバイクなどにも採用されている「R.A.T システム」という特殊な固定方式もあります。
当然ですが、固定方式が特殊な場合は、フォーク・フレーム、そしてアクスル自体も専用のものが必要となります。
同じねじ切り式のスルーアクスルでも、ネジのピッチ(ボルトのネジの谷と山の間隔の長さ)が違う場合は使うことができません。バイクによっては前後でアクスルのネジのピッチが違うこともあります。
スルーアクスルのピッチは1mm、1.5mm、1.75mm、2mmなどがあります。
アクスル自体を交換する場合は、現在使っている規格に合わせるのが基本ですが、受け側の金具がねじ切りでフレームに固定されている場合は、受け金具を交換することで違う規格のスルーアクスルシャフトを使うことができる場合もあります。
ここまで見てきた通り、スルーアクスルを選ぶ際は、
が自分のバイクに合うものを選ぶ必要があります。
スルーアクスルの規格は、アクスル自体にプリントされていることが多く、自分の自転車で使われているスルーアクスルのプリントを見れば、互換するスルーアクスルを探すことが出来ます。
上記の画像はシマノのスルーアクスル「AX-MT700」のものですが、
というのがスルーアクスルの規格スペックです。
「対応するエンド幅」と「対応するねじの規格」が合っていれば「とりあえずつけられる」のですが、軸の長さやスレッド長が合っていないとアクスルがエンドに対して余ってしまったり、ネジがしっかりと固定できなかったりします。
対応するねじの規格で、「M00」は太さを、「P00」とネジピッチを表しています。ここが適合しないと、シャフトの長さ・太さが合っていても、エンドに噛み合いません。
通販などで自分のバイクに互換するスルーアクスルを探す際は、実物の規格を確認した上で購入しましょう。
SHIMANO (シマノ) E-スルー AX-MT700
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ハブ | スルーアクスル |
OLD | 142x12、148x12 |
ねじピッチ | M12 x 1.5 |
スルーアクスルとクイックリリースの違いは、「固定方法」です。
スルーアクスルは、フレームやフォークにねじ切りや専用機構で直接固定する方式で、クイックリリースは、ホイールの軸をフレームやフォークに挟み込んで固定する方式です。それに加えて、自転車のフォークやフレームによってシャフト(軸)の太さや長さに違いがあります。
クイックリリースは9mmの太さのシャフトがメインで、スルーアクスルはロード向けは12mmシャフトが主流、MTB向けは15mm、12mm、20mmなど車体によって採用するシャフトの太さと長さが異なります。
エンドを挟み込むだけだったクイックリリースでは、違うホイールや車体でクリックリリースを使い回すのは当然でしたが、スルーアクスルは例えば同じエンド規格であっても、
に、メーカーごと、車体ごとの違いがあります。
そのため、同じエンド規格・長さ・太さであっても必ずしも使い回しが出来るとは限りません。
フレーム・フォークに標準搭載されているものと、ねじ切りピッチ、ねじ切りの長さまで全く同じであれば問題ありませんが、基本的にはフレーム・フォークに標準搭載を使う、破損や紛失してしまったらメーカーに同じものを発注するというのがベストです。
エンド規格と合っていないシャフトは取り付けが出来ません。
変換アダプタが販売されているケースもありますが、安全性を考えたら使わない方がベストです。
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ハブ | スルーアクスル |
OLD | 142x12、148x12 |
ねじピッチ | M12 x 1.5 |
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