WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
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公開日: 2020/12/15
シマノには世代によってNEW SUPER SLRと旧SUPER SLRがあります。それぞれレバーとブレーキの引き幅に違いがあります。
この記事の目次
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シマノのブレーキにはNEW SUPER SLRと旧SUPER SLRという2種類のブレーキがあります。これらの違いの違いは、ブレーキの引き幅(引き量)です。NEW SUPER SLR弱い力でも強くブレーキを引けるように改良されている点が違います。
そこで問題となるのがNEW SUPER SLRと旧SUPER SLRの互換性です。
シマノのコンポグレードのうち、NEW SUPER SLRを採用しているのは下記の世代になります。
グレード | STI型番 | ブレーキ型番 |
---|---|---|
ULTEGRA | ST-6700以上 | BR-6600以上 |
105 | ST-5700以上 | BR-5700以上 |
TIAGRA | ST-4600以上 | BR-5700以上 |
SORA | ST-3500以上 | BR-3500以上 |
CLARIS | ST-2400以上 | BR-2400以上 |
イメージとしては、直近2世代くらいまでがNEW SUPER SLRで、上位グレードである105以上はX700系から対応しています。
NEW SUPER SLRの能力を最大限引き出せるのがSTIレバー、ブレーキ共にNEW SUPER SLRの組み合わせです。この組み合わせの場合、弱い力でもしっかりとブレーキが効くので女性にも最適とされています。
NEW SUPER SLRのSTIレバーは、ちょっとの力でブレーキを多く引くので、同じく引き幅が大きいNEW SUPER SLRのブレーキであれば適切にブレーキングが可能です。
同じNEW SUPER SLR世代同士であれば、基本的には上下グレードのブレーキに互換します。
NEW SUPER SLRのSTIレバーであれば、旧SUPER SLRのブレーキでも引くことが出来ます。
しかし、NEW SUPER SLRのSTIレバーはブレーキレバーの引き幅が旧世代よりも大きいため、引き幅が小さい旧SUPER SLRのブレーキと組み合わせると、STIレバーがMAX引いた状態でもブレーキを最大まで引くことが出来ません。
この組み合わせの場合はブレーキの85%までしかブレーキ力が出ないようですそのため、この組み合わせの場合は「使えなくはないが、ブレーキが効かない」という現象が起こります。
これはシマノが公式にNGとしている組み合わせです。
先ほどの逆のパターンで、旧SUPER SLRのSTIレバーは、ブレーキレバーの引き幅が小さいため、レバーを全部引く時に125%のブレーキパワーになってしまうそうです。ブレーキは125%のパワーを出せるわけではないですから、「ブレーキがすごく効くようになる」のではなく、「早くブレーキの最大パワー」に到達してしまうということです。
旧SUPER SLRのSTIレバーで85%くらいの引き幅で、NEW SUPER SLRの最大パワーになってしまうため、60%、70%くらいのブレーキをかけたのに、ブレーキがホイールをロックしてしまう可能性があります。
ホイールのロックは車体の横滑り(スリップ)などの原因になるためとても危険です。
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ここまで見てきた組み合わせを、表にして比較してみましょう。
レバー | ブレーキ | ブレーキの効き |
---|---|---|
NEW SUPER SLR | NEW SUPER SLR | 110% |
NEW SUPER SLR | 旧SUPER SLR | 85% |
旧SUPER SLR | NEW SUPER SLR | 125% |
レバーとブレーキの組み合わせは下記の通りです。
- | NEW SUPER SLR ブレーキ | 旧SUPER SLRブレーキ |
---|---|---|
NEW SUPER SLR STIレバー | ◎ | △ |
旧SUPER SLR STIレバー | x | ◎ |
シマノブレーキの引き幅の違いについて見てきました。
シマノのコンポーネントの中でも、比較的互換性が広いブレーキですが、NEW SUPER SLRと旧SUPER SLRについてはシマノが公式で互換性の注意喚起をしている違いですので、組み合わせる際は注意するようにしましょう。
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