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輪行袋の選び方パーフェクトガイド
公開日: 2022/04/14
これから輪行を始めたいという方のための輪行袋の選び方パーフェクトガイド。輪行袋の種類や選び方、輪行袋を手がけるメーカーをまとめています。
この記事の目次
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輪行袋の種類と違いを知ろう
輪行袋の素材
自転車の輪行袋は、ポリエステル製の布で出来たものがメジャーですが、航空機に積載するためのハードケースタイプや、保護力が高いハードカバータイプのものなど、意外と種類が豊富です。
本記事のトップ画像は、左から順に「布、ハードカバー、ハード・バイクケース」になっていますが、見た目だけでも違いがよくわかります。
素材的には、ポリエステル製の輪行袋が一番安く、ハードカバータイプ、ハード・バイクケースタイプの順に値段が高くなります。高くなる分、自転車の保護力が上がりますが「コンパクトに収納が出来ない」「輪行サイズが大きくなる」などのデメリットもあります。
素材 | 価格帯 | 保護力 | サイズ | 自転車収納時のサイズ | 自転車やバッグへの収納 |
---|---|---|---|---|---|
ポリエステル製 | 4,000円程度 | △ | コンパクト | ペットボトルサイズ | ◎ |
ハードカバー | 15,000円程度 | ○ | 大きい | 折り畳む | △ |
ハード・バイクケース | 50,000円程度 | ◎ | 大きい | 不可 | x |
電車での輪行ならポリエステル製で十分ですが、高価なロードバイクやMTBをより安全に運びたいなら、ハードカバーやハード・バイクケースを使うのがベストです。ハード・バイクケースタイプはキャスターがついているモデルもあり、持ち運びも楽になります。
ただし、ハードカバー輪行袋やハード・バイクケースを使用する場合は、利用する交通機関によってはサイズ制限を超えることが多いので、購入前に交通機関ごとのルールをチェックしておきましょう。
輪行袋のサイズの種類
輪行袋のサイズは「自分の自転車を収納できるサイズか?」という点と「折り畳んだ時に邪魔にならないサイズか?」の2点で選びます。
大きい輪行袋ほど折り畳んだ時のサイズが大きくなるため、持ち運び時に邪魔になります。コンパクトな輪行袋であれば、自転車のサドル下やツールケース、ボトルケージなどに輪行袋を収納できるので、サイズを把握して「自分の自転車が収納できる最小サイズの輪行袋」を選ぶのがポイントです。
上の画像は左が20インチのミニベロサイズ、右がロードバイク向けのコンパクトサイズですが、折り畳んだ時のサイズが収納サイズが大きいロードバイク向け輪行袋の方が小さいのがわかります。
輪行袋のサイズは、大きく分けて、
- ラージサイズ(29erのMTBなど)
- ノーマルサイズ(700C)
- コンパクトサイズ(700C、650B)
- ミニベロサイズ
の4つの種類があります。
一般的な輪行袋はノーマルサイズで、ロードバイク、クロスバイクなどを収納できるサイズになっています。ロードバイク、クロスバイクは、フレームサイズが小さければ、コンパクトサイズでも利用可能です。
サイズが大きいMTBで輪行する場合は、MTB専用のラージサイズ輪行袋を使うのがメジャーです。特に、29erサイズのMTBはロードバイクよりも車体サイズが大きくなるので、専用の輪行袋でないとそもそも収納できないことがあります。
車体が小さいミニベロはロードバイク向けなどでも収納できますが、せっかく車体がコンパクトなのでミニベロ専用の輪行袋を用意した方が、背負った時の快適さがアップします。
また、折り畳んだ時のサイズは同じノーマルサイズでも素材や製品によって大きさが変わるので、購入する前に「梱包サイズ」をチェックしましょう。
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輪行袋への自転車の収納方法
輪行袋は自転車の収納方法にも違いがあります。
収納方法は、
- ホイールの外し方(前輪のみ、前後輪)
- 輪行袋内での置き方(縦・横)
の二つの違いで、4パターンがあります。
まず、輪行する上で大事なのは「ホイールを前輪のみ外すのか、前後輪外すのか」という点。
前輪のみ外す輪行袋は、前輪のクリックやアクスルを外してそのまま車体とホイールを輪行袋に入れればおしまいなので、収納・取り出しが簡単で素早く出来るのが最大のメリット。
ただし、ロードバイクやMTBなどのホイールベースが長い自転車で輪行する時は、収納サイズが横に長くなってしまうため、取り回しがしづらいのがデメリットです。また、交通機関によっては輪行する際は「前後輪を外すこと」という条件があるので注意しましょう。
前後輪を外す輪行袋のメリットは「コンパクトさ」。前輪のみ収納よりも収納時のサイズを小さく出来るので、コンパクトに持ち運びができます。電車などでは輪行袋に入った自転車は「手周り品」扱いでサイズ制限がありますが、前後輪を外すタイプはまずサイズ制限に引っかかりません。
デメリットとしては「後輪を外す手間」です。リアエンドにはギヤやディレイラー、チェーンがあるので、取り外すのに時間がかかり、チェーンなどで手が汚れることもあります。
素材 | メリット | デメリット | メモ |
---|---|---|---|
前輪のみ | リアを外さないので楽 | 収納サイズが大きくなる | 交通機関によっては利用不可 |
前後輪 | コンパクトで、ほぼ全ての電車でOK | 面倒、手が汚れる | - |
次に重要なのが自転車の置き方です。
輪行袋には、車体を上下を逆さまにするだけの「横置き」と、サドルとリアエンドを下にして立てる「縦置き」の2種類があります。肩掛けベルトの通し穴の関係で、どちらの方法でも収納できる輪行袋はほとんどないので、基本的に購入する際にどちらかを選ぶことになります。
まず、横置きの良い点は「収納サイズを低く出来る」こと。身長の高くない方や女性は横置きのが背負いやすくなります。ただし、前後に長くなってしまうので取り回しがしづらく、電車内などで幅を取るため、周りに一層気を使う必要があります。
ロードバイクの輪行袋でメジャーなのが縦置き。ロードバイクは横に長いので、車体を縦に収納することで横幅が狭くなり、背負った時に取り回しがしやすくなります。縦置きは基本的に「前後輪外し」タイプになります。
デメリットは、高さが出てしまうので身長が低いと背負いづらい点と、リアエンドを下にするので後輪を外す必要があること、そしてエンド金具が必須なところです。
置き方 | メリット | デメリット |
---|---|---|
横置き | 低くできるため、背負いやすい | 取り回しがしづらい 場所を取る |
縦置き | コンパクトで取り回ししやすい 電車内で邪魔になりにくい |
高さがあるので、人によっては担ぎにくい 後輪の取り外しが必須 エンド金具が必須 |
自転車の種類・サイズごとの輪行袋の選び方
ロードバイク・クロスバイク(700C・650B)の輪行袋の選び方
ホイールサイズが700Cのロードバイク・クロスバイクで輪行をする場合は、ノーマルタイプの輪行袋がベスト。650Bホイールならコンパクトサイズの輪行袋でも良いでしょう。
700Cサイズは自転車としては大きめなので、縦置きの輪行袋を選ぶと良いでしょう。背の低い方や女性は横置きのが背負いやすいですが、700Cサイズは横にすると横幅がかなり出るので、ショルダーベルトをうまく調整して縦置きにしたほうが、改札や電車内での取り回しが楽です。
荷物減らしたい、ロードバイクのサドル下やボトルケージに収納したいという場合はコンパクトサイズを選びましょう。ただし、フレームサイズが大きいと入らないことがあるので、メーカー公式ページで収納可能サイズを確認して、自分のロードバイクのサイズを計測してから購入しましょう。
飛行機などで遠方へ遠征する際は、バイクが自分の手元から離れるため輪行袋は避けましょう。航空機に積載する際に荒い扱いをされてもバイクを保護できる、ハードカバーやハード・バイクケースを選びましょう。
MTBの輪行袋の選び方
MTBのサイズは、26インチ、27.5インチ、29er(700C)の3サイズがありますが、27.5インチまでであれば、ロードバイクと同じノーマルサイズの輪行袋が使えることがほとんどです。
29erのMTBについてもノーマルサイズの輪行袋に入る可能性もありますが、フレームサイズが大きいことと、ホイールベースが長いこと、700Cホイールに太いタイヤを装着していることから、ノーマルタイプよりも大きいMTB専用輪行袋を使うのが無難です。
ミニベロの輪行袋の選び方
ミニベロの場合は、
- 折り畳みが出来るか
- ホイールを外せるか
で、そもそも輪行が出来るかどうかが別れます。折り畳みであれば問題なく輪行ができますし、折り畳みが出来ないミニベロでも、ホイールが固定ではない(クイックリリース式など)のであれば輪行が可能です。それ以外のミニベロは輪行は出来なと思っておいた方が良いでしょう。
ミニベロの場合は、ミニベロ専用の輪行袋が発売されているのでそちらを使うのがベスト。サイズがかなり小さくなりますし、メーカー専用の輪行袋だと折り畳んだサイズにピッタリ合うので収納もしやすくなります。
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輪行袋以外にも揃えたいアクセサリ
輪行袋を使って輪行する際に、輪行袋以外にもあると便利なアクセサリをまとめてご紹介しましょう。
アクセサリ | 用途 |
---|---|
エンド金具 | エンド・ディレイラーの保護、フレーム・フォークの歪み防止 |
スプロケットカバー | スプロケットの保護と、手や輪行袋を汚れ防止 |
チェーンカバー | チェーンからの汚れを防止 |
チェーンキーパー | チェーンを固定してフレームを保護 |
フレーム保護タオル | ホイールなどからフレームを保護 |
特に注意したいのは、縦置きの輪行袋の場合、エンド金具が付属している商品としない商品がある点。縦置きはリアエンドを下にするので、剥き出しにするとリアディレイラーやリアエンドを破損するリスクがあるため、エンド金具は必須です。
それ以外の輪行アクセサリは「あったら便利」な部類ですが、フレームを保護するタオルについては、自宅の不要なタオルや雑巾などで問題ないので輪行袋と一緒に入れておくと良いでしょう。
輪行袋を販売しているメーカー
オーストリッチ
日本メーカー・アズマ産業株式会社の自転車アクセサリブランドがオーストリッチ。自転車バッグや輪行袋を手がけています。
しっかりとした作りや、持ち運びを考えた「軽量さ」「コンパクトさ」で評判が高いメーカーで、通販での入手性も高いため、ロードバイクユーザーの中では「輪行袋と言ったらオーストリッチ」というくらい人気です。迷ったらオーストリッチの輪行袋を選べば間違いありません。
モンベル
日本のアウトドア総合メーカー・モンベルも、輪行袋を手がけています。ロードバイクなどのスポーツバイクから折り畳み自転車までカバーするラインアップが魅力です。
値段はやや高めですが、しっかりとした作りで入手性も高く、メーカーとしての信頼性も高いため、オーストリッチと同じくらい人気の輪行袋メーカーです。
PRO(シマノ)
世界最大の自転車用品メーカー・シマノのパーツブランド・PROにも、輪行バッグ「Bike Travel Case」がラインアップされています。
Bike Travel Caseは、ハードカバーにキャスター付きと、飛行機移動を含めた本格的な輪行をするならベストチョイスです。
Scicon (シーコン)
イタリアのサイクルアクセサリブランド・Scicon (シーコン)。
シーコンのラインアップは、輪行袋というよりかは、ハードカバーのバイクバッグ、ハード・バイクケースですが、飛行機移動でも安心して預けられる、頑丈さがウリです。
GORIX
自転車パーツやアクセサリを展開する通販会社GORIXも格安な輪行袋を手がけています。最大の魅力は価格で、エンド金具なしなら2,000円台で購入できるため、初心者の方でも手が出しやすい輪行袋です。
楽天、アマゾンなどで入手可能です。
BIKOT
和柄が特徴のウェアやアクセサリを手がける京都のサイクルブランド・BIKOT。手頃な価格で和柄がオシャレな輪行袋を手がけています。
楽天、アマゾンなどで入手可能です。