ロードバイクのサイクルパンツの定番となっているビブショーツ。ビブなしショーツと何が違うのか、どちらを選ぶと良いのかを、それぞれの特徴、メリット・デメリット、用途から比較します。
Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリのメリット・デメリットと主な製品
公開日: 2023/04/19
Apple AirTagを防犯装置として使ってしまおうという自転車アクセサリ。そのメリット・デメリットと選び方、主な製品をまとめました。
この記事の目次
スポンサーリンク
Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリはどんなもの?
Appleが販売する紛失防止タグ「Apple AirTag」を自転車の防犯に使うためのアクセサリです。
どんな仕組みで防犯する?
仕組みは簡単で、Apple AirTagを外から見えない形でロードバイクやクロスバイクなどの自転車の車体に取り付けます。
Apple AirTagは、ペアリングしたiPhoneなどのデバイスで探すことが出来るだけでなく、世界中に数億台あるといわれるiPhoneやiPad、Macが、近くにあるAirTagの位置情報を拾い、iCloudを通じて匿名で持ち主に場所を教えてくれるため、盗難時に場所を特定することも場合によって可能になります。
この仕組みを利用して、万が一、自分の自転車が盗まれてしまったとしても、位置情報を掴んで警察と一緒に取り返しに行けるというわけです。
位置情報が掴めないこともある?
Apple AirTagは「近くにApple製品がある」という条件でのみ位置情報を掴むことがあるので、例えば、
- 近くに誰もいない場所に放置された
- 近くにいるApple製品ユーザーが全員ネット通信をしていなかった
- 近くにいるApple製品ユーザーが全員iCloudを使っていない買った
という状況下では位置情報を掴むことが出来ません。
ただ、日本でのiPhoneのシェアは65%ほどとも言われているため、盗難犯がiPhoneユーザーである確率はかなり高いですし、盗難犯が自転車を持って誰かと会っている時に、会っている相手がiPhoneユーザーである確率もかなり高くなります。
その意味では、「位置情報を掴むことが出来ない」というのはレアケースと言えます。
Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリのメリット
圧倒的に軽量で防犯能力を高めることが出来る
Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリのメリットの一つが軽さでしょう。
AirTag本体は11g、収納アクセサリを入れても50g未満になることがほとんどです。一方で、防犯能力が高い自転車ロックは1kg近くあります。
防犯能力と重量は比例しますが、AirTag対応・自転車防犯アクセサリであれば、重量はそこまで増えずに、防犯能力を高めることが出来ます。
「盗まれてしまった後」でも対処できる
通常の自転車ロックでは、万が一盗まれてしまうと「ゲームオーバー」で、盗まれてしまったら自分で探すほかは、警察を頼るか友人や知人に見かけたら教えてもらうくらいしか対処方法がありません。
しかし、Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリであれば、自転車の現在位置を掴むことは可能なので、盗まれてしまっても追跡して取り返すことが可能です。
Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリのデメリット
完璧な防犯ではない
デメリットは「持っていかれる前提である」という点と「外されたら意味がない」でしょう。
自転車の防犯は、ロックを使ったり、部屋の中で保管するのが通常ですが、これらはそもそも「持っていくことが出来ないようにする」という防犯です。一方で、AirTag対応・自転車防犯アクセサリは「持っていかれても探すことが出来る」という防犯になるので、機能するのは持っていかれてからです。
そのため、位置情報を掴んでからも、警察と一緒に犯人の元に取り返しに行くなどのリスクもありますし、場合によっては車体を傷つけられたり、パーツだけ盗まれてしまうというリスクもあります。
また、もし盗難犯がApple AirTag対応・自転車防犯アクセサリがあることに気づいて、取り外してしまった場合には、位置情報を掴むことが出来なくなります。
その意味では、通常の防犯にプラスして安全性を高めるためのアクセサリと考えるのがベストです。
AirTag自体がやや高い
Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリを使うには、当然ですがAirTag自体が必要です。そして、AirTagは新品で5,000円近くと安いアクセサリではありません。そこにAirTagを収納するアクセサリも入れると7,000円ほどします。
さらに、通常の自転車ロックも購入するとなると合計で1万円近い出費になることもあるので、「それなら最初から強度の高いロックを買った方が良い」という考え方もできます。
Apple AirTag対応・自転車防犯アクセサリを選ぶ際のポイント
AirTagが取り外せないようにする
いかにAirTagで場所を掴めるといっても、外されては意味がありません。
一部のメーカーでは導入されていますが、Apple AirTagを収納するケース自体が特殊な工具でないと外せないようになっていると、盗難犯に気づかれずに済みます。
一部メーカーにある「ボトルケージに取り付けるだけ」のモデルは、気づかれてアーレンキーで外されたら終了なので注意しましょう。
AirTagがあることを気づかれない製品がベスト
盗難犯がAirTagが取り外せないようにするのも良いですが、そもそもAirTagで追跡されていると気づかれないのも大事です。気づかれなければ外されることもありません。
AirTag対応・自転車防犯アクセサリは基本的にはどこかに取り付けられていることがわかるものが多いですが、リフレクターの中に隠す製品やステムのヘッドキャップに入れる製品もあるので、そうしたモデルを選ぶのも良いでしょう。
逆に、AirTagが特殊工具でなければ取り外せないのであれば、AirTagでトラッキングしていることを堂々と見せつけて防犯効果を高めるのもアリです。
主な製品
knog scout
AppleのAirTagと同じセンサーを搭載しているのがknogのscout。scout自体にAirTag互換のセンサーを搭載しているので、別途AppleのAirTagを購入する必要がありません。
取り付けはボトルケージにつけるタイプですが、特殊ネジを使っているため、通常の工具では取り外しが出来ません。
エレコム AT-CYCPCBK
デジタル機器メーカーのエレコムの自転車用AirTag収納アクセサリ。ハンドルに取り付けるタイプで存在感抜群ですが、特殊工具でないと取り付けが出来ないようになっているため、防犯性が高いのが特徴です。
取り付け可能ハンドルのクランプは22.2mm、23.8mmとなるため、ロードバイクのドロップハンドルだとドロップ部分でしか取り付けが出来ないケースがあるでしょう。
REC MOUNT AirTag1-R+
サイコンマウントで人気のREC MOUNTのAirTag収納アクセサリ。ゴムバンドで取り付けるだけの簡易的なもののため、防犯能力は高くありませんが、取り付ける場所を選ばないため、「ちょっと自転車から離れる」という時に有効です。
TOPEAK
ボトルケージにマウントするタイプのAirTag収納アクセサリ。特殊工具ボルトになっているため、セキュリティも高く、見た目もスマートなのがメリットです。
価格も安いため、とりあえずAirTag自転車防犯を始めたい方に最適です。
LEZYNE MATRIX BIKE TAGGER
こちらもボトルケージにマウントするタイプのAirTag収納アクセサリ。特殊工具になっているため、防犯性も高く、サイズが小さいため犯人に気づかれにくくなります。
LEZYNE製品全般に言えますが、やや価格が高いのがデメリットでしょうか。
Muc-Off SECURE TAG HOLDER
自転車用ケミカルで有名なMuc-OffのAirTag収納アクセサリ。特殊工具での取り付けで万全なだけでなく、カラフルなラインアップでバイクをドレスアップもできます。
お値段が高いのがデメリットでしょうか。