WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2023/11/01
公開日: 2020/12/29
シマノのリアディレイラーの型番に記載されている「SS」「GS」の表示。それぞれの違いや見分け方、どちらを選べば良いのか互換性も含めて解説します。
この記事の目次
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シマノのリアディレイラーには、モデルによってSS(ショートケージ)とGS(ミディアムケージ)の2種類がラインアップされています。ここでいう「ケージ」とはプーリーケージ(2つのプーリーを収めるユニット)の長さのことです。
上の画像は、左右共にシマノの105シリーズの・リアディレイラー・RD-R7000ですが、SS(左)とGS(右)でプーリーケージの長さがかなり違うことがわかります。
SSとGSの違いは、技術的には、
ですが、簡単に覚えるのであれば、SS(ショートケージ)はクロスレシオなロード向けスプロケットに対応していて、GS(ミディアムケージ)はワイドレシオなスプロケットに対応していると覚えておけば良いでしょう。
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いスプロケットとギア比の世界
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いギア比の世界。スプロケットの歯数を変えることでどんなメリット・デメリットがあるのか、チェーンリングとの組み合わせなどを見ていきます。
ただし、最大歯数が大きいからと言って「GS(ミディアムケージ)にしておけば、大は小を兼ねるでOK!」というわけには行きません。
例えば、シマノのレースレディグレードの105のリアディレイラー・RD-R7000でGSとSSを比較すると、下記のようになっています。
項目 | RD-R7000-GS | RD-R7000-SS | |
---|---|---|---|
ロースプロケット最大 | 34T | 30T | |
ロースプロケット最小 | 28T | 25T | |
トッププロケット最大 | 12T | 14T | |
トッププロケット最小 | 11T | 11T | |
最大フロントギア歯数差 | 16T | 16T | |
トータルキャパシティ | 39T | 35T |
注目ポイントは「ロースプロケット最小」と「トッププロケット最大」です。
GSは「ロースプロケット最小」が28Tになるので、11-25Tなどのクロスレシオなスプロケットが利用できません。また、「トップの最大歯数」が12Tになるので、14-28Tなどの軽めのスプロケットが利用できません。
SHIMANO (シマノ) RD-R7000-SS
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | 105 |
スピード | 11s (11速) |
キャパシティ | ロー:25〜30T トップ:11〜14T トータル:35T |
SHIMANO (シマノ) RD-R7000-GS
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | 105 |
スピード | 11s (11速) |
キャパシティ | ロー:25〜32T トップ:11〜13T トータル:37T |
シマノの製品だったら、GS・SSでスペックが全て同じかというと、そうではありません。
例えば、エントリー向けのCLARISのリアディレイラー・RD-R2000-SSと、ミドルグレードの105のリアディレイラーRD-R7000-SSを比較すると、スペックがかなり違うことがわかります。
項目 | RD-R2000-SS | RD-R7000-SS | |
---|---|---|---|
ロースプロケット最大 | 32T | 30T | |
ロースプロケット最小 | 25T | 25T | |
トッププロケット最大 | 13T | 14T | |
トッププロケット最小 | 11T | 11T | |
最大フロントギア歯数差 | 16T | 16T | |
トータルキャパシティ | 37T | 35T |
RD-R2000-SSのが広く(11-32T)、RD-R7000-SS(11-30T)のが狭いことがわかります。先ほど見たRD-R7000-GSの「ロースプロケット最大」が34Tでしたから、RD-R2000-SSと歯数2つしか変わりがありません。
SHIMANO (シマノ) RD-R2000-SS
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | CLARIS |
スピード | 8s (8速) |
キャパシティ | ロー:25〜32T トップ:11〜13T トータル:37T |
上の表で見た通り、同じSSシリーズでも、CLARISのがロースプロケットに大きなギア(軽いギア)を選ぶことが出来るため、かなり広いワイドレシオなスプロケットを選べますが、対応段数が8段なので段数ごとのギア比に大きな差が出てしまいます。変速の際にガクッと来るイメージです。
一方、105の方はワイドレシオなスプロケットにしたとしても、11段なので段数ごとのギア比の差は小さくなり、スムーズな変速が可能になります。また、ロースプロケットの最大が小さく、トッププロケット最大が大きい105は、14T-25Tなどのかなり極端なクロスレシオスプロケットが利用可能ということになります。
CLARISでも13T-25Tというクロスレシオを選ぶことは出来ますが、14T-25Tの11段の105の方がよりクロスレシオになります。
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2021年に12速化した最新のロード向けコンポーネント、DURA-ACE・R9200シリーズ、ULTEGRA・R8100シリーズ、そして2022年に12速化した105・R7100シリーズについては、リアディレイラーにGS・SSのラインアップが存在せず、リアディレイラーは単一の商品ラインアップとなっています。
これは、12速のスプロケットのラインアップがロー最大が「28T以上34T以下(旧世代のGS相当)」に収まっているため、SS・GSという区分をする必要がないためだと思われます。
ですので、ロード向けの12速のリアディレイラーを選ぶ際は、現状ではGS・SSの違いを機にする必要はありません。
自分の使っているリアディレイラーがSSなのか、GSなのかは、最近のモデルでは明確な型番刻印などがないため見分けが難しくなっています。
見分け方のポイントとしては、
の二つです。
SS・GSによるプーリーケージの長さの違いは、見た目では判別がしづらいですが、プーリー間に「もう一つプーリー(直径が3〜4cm)が入るのがGS」、「入らないのがSS」と覚えておくと良いでしょう。
また、プーリーケージの形状についても、GSはSSよりもやや鋭角にカーブしているのが特徴です。並べて見ないとわからなくらいの差であることもありますが、プーリー間の長さと合わせて見ることで、判別可能です。
どんな構成のギア比にしたいのかでGSかSSを選ぶのが基本です。スプロケットがクロスレシオならSS、ワイドレシオならGSになるでしょう。
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いスプロケットとギア比の世界
クロスレシオ、ワイドレシオ、奥が深いギア比の世界。スプロケットの歯数を変えることでどんなメリット・デメリットがあるのか、チェーンリングとの組み合わせなどを見ていきます。
かつてはロードバイクの場合は基本的にはSSを、MTBの場合はGSを完成車の標準リアディレイラーとして採用することが多かったですが、ここ数年のトレンドとしてリアスプロケットのワイド化が進んでいて、ロードでもMTBでも最近はGSが基本になってきています。
また、現在のMTBはGSよりもワイドな「SGS」が基本になっていますし、そもそもSSとGSを分けていないモデルもあります。
注意したいのは、完成車などについている標準装備のリアディレイラーのまま、スプロケットだけを交換するケース。この場合は、事前にリアディレイラーが対応するスプロケット歯数を調べて、対応するものに交換する必要があります。
対応しないリアディレイラー&スプロケットの組み合わせでも全く動かないことはないですが、プーリーケージの長さが違うため、ロー側・トップ側でプーリーがスプロケットに干渉したり、チェーンに無理なテンションがかかってチェーン切れを起こし、最悪フレームを傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。
また、スプロケットのローの歯数が大きく変わると、チェーンの長さの調整やリアディレイラーのBテンションボルトの調整も必要となるため、初心者の方はショップにお願いするのがベストでしょう。
シマノのリアディレイラーのSS・GSについて見てきました。
ロードバイクでの走行に慣れてくると、走るシーンによってスプロケットを変えたり、より快適に走るためにスプロケットをアップグレードしたりしたくなりますが、その際にはしっかりとリアディレイラーの型番を調べて対応するスプロケットを選ぶようにしましょう。
シマノのリアディレイラーは、比較的カバー範囲が広いため、スペック上の最小ローギアよりも-2T分くらいであれば問題なく動くことが多いです。
ただし、チェーンの長さやBテンションボルトでのケージの距離調整などは必要になります。
変速自体はできますが、走行に不具合が出ることが多いです。
ショートケージのリアディレイラーはケージが短いだけでなく、ディレイラーの動きもミドルケージとは微妙に異なるため、SS(ショートケージ)のリアディレイラーを34Tなどのワイドレシオなスプロケットと組み合わせてアウター・ローなどに入れると、
という不具合が起こることがあります。
ただし、シマノのリアディレイラーの推奨スプロケットはある程度の余裕を持った設定になっているため、スペック上のロー最大+2Tくらいであれば、調整次第で問題なく動くこともあります。
GS(ミディアムケージ)のリアディレイラーは、ある程度のクロスレシオなスプロケットにも対応しますが、ミディアムケージの場合はチェーン長が長くなるため、
という現象が起こりやすくなります。
走行するのは問題ない場合もありますが、変速性能は落ちてしまったり、チェーン落ちしやすくなるため、スペック上の範囲内のスプロケットを使うのがベストです。
ロンクケージを取り付ければ、基本的には対応スプロケットのロー最大を広げることができるため、対応スプロケット的にはGS(ミディアムケージ)に近くなります。
ただし、シマノのリアディレイラーのSSとGSの違いは、見た目上はプーリーケージの違いですが、実はリアディレイラーの動きにも微妙な違いがあるため、ケージを交換しただけでは変速性能までGSと同じにはなりません。具体的には、変速の場所によってうまく変速が入らなかったり、音鳴りがしたりすることがあります。
突き詰めて調整すれば問題ないことが多いですが、リアディレイラーは高価なパーツではないので、プーリーケージを交換して調整に時間をかけるなら、SSとGSを交換して使う方が最終的にはコスパが良いことが多いです。
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | 105 |
スピード | 11s (11速) |
キャパシティ | ロー:25〜30T トップ:11〜14T トータル:35T |
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | 105 |
スピード | 11s (11速) |
キャパシティ | ロー:25〜32T トップ:11〜13T トータル:37T |
メーカー | シマノ |
---|---|
ブランド | CLARIS |
スピード | 8s (8速) |
キャパシティ | ロー:25〜32T トップ:11〜13T トータル:37T |
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