WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2024/05/23
公開日: 2024/03/24
シマノの電動変速システム「Di2」コンポーネントの互換性が発生する世代分けについて解説。各シリーズのコンポセットがどの世代になるのかを一覧でまとめました。
この記事の目次
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シマノのDi2は「マスターユニット」と呼ばれるDi2システムを管理するユニットごとに互換グループが分かれています。
Di2のマスターユニットは、STIレバーでもディレイラーでもなく「バッテリー(バッテリーマウント)」に搭載されています。
これまで発売されてきたシマノ・Di2コンポーネントには、「7970系」世代、「BTR/DN100系」世代、「DN300系」世代の3つがあります。シマノはDi2システムに世代を明記していませんが、ここからは便宜上世代をつけて解説します。
世代 | 種類 | マスターユニット(内装式バッテリー) | マスターユニット(外装式マウント) |
---|---|---|---|
0 | 7970系 | - | EW-7970 |
1 | BTR系 | SM-BTR2 | M-BMR1/SM-BMR2 |
1.1 | DN100系 | BT-DN110 | BM-DN100 |
2 | DN300系 | BT-DN300 | なし |
初代Di2である「DURA-ACE Di2 7970」は、現行のDi2とほとんどのパーツが互換しない、特殊なDi2です。後方互換が全くないため、ここでは世代を0としました。
DURA-ACE Di2 7970では、エレクトリックワイヤーが「7970シリーズ専用品」となっており、完全に互換性が独立しています。そのため、DURA-ACE 7970世代のパーツを一式を揃えないと動作しません。
なお、バッテリーユニットであるSM-BTR1とその充電器のみが、後継のDi2 第一世代でも利用可能となっています。
ULTEGRA Di2 6770シリーズで初めて登場し、DURA-ACE Di2 9070シリーズ、ULTEGRA Di2 6870シリーズまでは「Di2 BTR系」です。リリース時のバッテリーの型番が「BTR」になっているのが目印で、互換を考えると実質的に第一世代と言えます。
マスターユニットは、バッテリー内装式(SM-BTR2)の場合はバッテリー本体に、バッテリー外装式の場合は、バッテリーではなくバッテリーマウント(SM-BMR1/SM-BMR2)にあります。
先代である「DURA-ACE 7970世代」から、
など大きな変更が加わりました。
2016年リリースのDURA-ACE Di2 R9150シリーズからはDi2 DN100世代になりますが、Di2 BTR世代とほとんどのパーツが共用可能です。ただし、ワイヤレスユニットは、Di2 BTR系は無線通信方式が「ANT+」のみで、現行Di2の定番である、Bluetooth接続には対応しません。
Bluetooth接続のワイヤレスユニットやシステムインフォメーションディスプレイを取り入れる場合は、マスターユニットをDN100系にする必要があります。
DURA-ACE Di2 R9150シリーズから登場した「Di2 DN100系」。Di2 BTR系とほとんどのパーツが共用できるため「Di2 BTR系のマイナーアップグレード版」とも言えます。
マスターユニットは、内装式バッテリーがBT-DN110、バッテリー外装式ユニットはBM-DN100で、型番が「DN」となるため見分けがつきやすいでしょう。
大きな違いはBluetoothでのワイヤレスに対応している点です。
DN100系のDi2からBTR系に組み替えることはあまりないかと思いますが、Bluetoothワイヤレスシステムが入っている場合は、バッテリーの交換時に「DN100系を必ず使う」という点に注意しましょう。
なお、DN100系のマスターユニットは、前世代であるBTR系のワイヤレスユニット(ANT+専用)とも互換性があります。
Di2の第二世代となるのが「Di2 DN300系」。DURA-ACE R9200、ULTEGRA R8100で導入された「セミワイヤレス・システム」が大きな進化ポイントです(ST-R9200、ST-R8100のリムブレーキモデルは有線式)。
DN300世代ではバッテリー外装式が無くなったため、内装式バッテリーの「BT-DN300」のみがマスターユニットとなります。BT-DN110に似ていますが、Di2用SDポートが3口になっているため、外見だけでも見分けができます。
セミワイヤレスシステムでは、マスターユニット兼バッテリーとフロント/リアディレイラーのみが有線接続で、STIレバーはただのスイッチとして動作するため、ボタン電池式になっています。
リアディレイラーにBluetoothが内蔵されたことでワイヤレスユニットも不要となりました。
Di2 第二世代/DN300系では、バッテリーの充電は接続したリアディレイラーに専用充電コネクター「EW-EC300」で充電する方式になっています。
なお、リムブレーキモデルについては、従来通りSTIレバーとマスターユニットを接続するジャンクション(EW-JC304)が必要になります。
ロード向けのDi2シリーズは、一番種類が多く、互換性の違いもあるため、Di2を組むときに注意が必要です。
先ほど解説した通り、
という大きな区分があります。
注意したいのは第一世代で、ワイヤレスユニットの有無で互換性が異なってくるため、Di2完成車を購入する際や、Di2コンポセットを購入する際は、付属するバッテリーユニットによってワイヤレス機能が異なる点に注意しましょう。
また、Di2パーツを揃える際は、BTR系かDN100系かでワイヤレスユニットの組み方が変わってくるため、Bluetooth接続を使いたい場合はDN100系で揃えるようにしましょう。
シリーズ | システム世代 | リリース年 | Fギア | Rギア | |
---|---|---|---|---|---|
DURA-ACE Di2 7970 | 7970系 | 2009 | 2 | 10 | |
ULTEGRA Di2 6770 | 第1世代 | 2011 | 2 | 10 | |
DURA-ACE Di2 9070 | 第1世代 | 2013 | 2 | 11 | |
ULTEGRA Di2 6870 | 第1世代 | 2013 | 2 | 11 | |
DURA-ACE Di2 R9150 | 第1世代 | 2016 | 2 | 11 | |
ULTEGRA Di2 R8050 | 第1世代 | 2017 | 2 | 11 | |
GRX RX815 | 第1世代 | 2019 | 2 | 11 | |
DURA-ACE Di2 R9250 | 第2世代 | 2021 | 2 | 12 | |
ULTEGRA Di2 R8150 | 第2世代 | 2021 | 2 | 12 | |
105 R7150 | 第2世代 | 2023 | 2 | 12 | |
GRX RX825 | 第2世代 | 2024 | 2 | 12 |
シマノのMTB向けDi2コンポーネントは、現状ではDi2 第一世代の11速コンポ・2シリーズのみ。シマノのMTBコンポの最新世代は12速化がされていますが、2024年3月現在、シマノのMTB 12速コンポにDi2シリーズは登場していません。
シリーズ | システム世代 | リリース年 | Fギア | Rギア | |
---|---|---|---|---|---|
XTR M9050 | 第1世代 | 2014 | 2 | 11 | |
DEORE XT M8050 | 第1世代 | 2016 | 2 | 11 |
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