WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
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最終更新日: 2024/03/05
公開日: 2020/11/25
クランクのチェーンリングを交換する際には、クランクセットの取り付け基準である「PCD」に合わせる必要があります。今回は、PCDの対応表と、シマノ・クランクの主なPCDをまとめました。
この記事の目次
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クランクのパーツであるチェーンリングは消耗品なので長期間利用した際は交換する必要が出てきます。その際に使うのが、PCD(Pitch Circle Diameter)で、クランク本体にそのチェーンリングが対応しているかを判断する数値です。
チェーンリングを選ぶ際は、
が同じものを選びます。
ただし、アーム数とPCDが一致していても、スプロケットの歯数によってディレイラーのキャパシティ的に対応しない組み合わせもあるので、互換性はきちんと確認しましょう。
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手持ちのクランクがどの機種なのかがわからなくても、チェーンリングを止めるボルト間の距離を測ることで、PCDを出すことが出来ます。
2穴の距離(mm) | PCD(Φ・mm) |
---|---|
34.1 | 58 |
37.6 | 64 |
43.5 | 74 |
50.6 | 86 |
55.3 | 94 |
74.0 | 104 |
64.7 | 110 |
71.7 | 122 |
76.5 | 130 |
79.4 | 135 |
84.7 | 140 |
同じPCDでもボルトの穴の数が違う4アームと5アームでは当然ですが、互換性がありません。
現在のクランクの主流である4アームの場合は、
の3種類が主流です。
一方で、かつてのクランクの主流である5アームの場合は、
の4種類が主流です。
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続いて、シマノのクランクセットのPCDを見てみましょう。
クランクタイプ | 4アーム | 5アーム |
---|---|---|
ノーマル(56/44T) | 110 | 130 |
ノーマル(55/42T) | 110 | 130 |
ノーマル(54/42T) | 110 | 130 |
ノーマル(53/39T) | 110 | 130 |
セミコンパクト(52/36T) | 110 | 130 |
コンパクト(50/34T) | 110 | 110 |
コンパクト(46/30T) | 110/80 | 110/74 |
シマノのクランクは、4アームであればほとんどがインナー・アウター共にPCDは110です。
シマノの4アームクランクでは唯一「46/30T」のラインアップがあるFC-RX600-11は、アウター46TのPCDは110ですが、インナーは30Tとかなり小さいためPCDが80となっています。
注意したいのは、FC-6700やFC-5700などの現行から2〜3世代以上前の5アームクランクで、こちらはクランクセットの搭載チェーンリングのサイズによって、PCDが異なります。コンパクトクランクはPCDが110ですが、セミコンパクトクランク以上はPCDが130になります。
つまり、コンパクトクランクアームにセミコンパクトクランク以上のチェーンリングは取り付けが出来ません。
シマノのフロントクランクは、5アームまではボルト間の距離が全て均等だったため、社外チェーンリングでも互換性が比較的緩かったのですが、4アームからはチェーンリングボルトの間隔が不均等(縦方向が長く、横方向が短い)になったため、専用のチェーンリングでないと取り付けができません。
現行ラインと1世代前のシマノのロード向けクランクは全て4アームですので、その世代のクランクのチェーンリングを交換する際は、アーム数とPCDの数値だけでなく、シマノの4アームクランクと互換性があるかをチェックする必要があります。
同じシマノの4アームクランク同士でも、PCDが同じでも世代やモデルによって微妙に取り付け形状が異なるので、互換性に注意しましょう。
ROTORなどの大手サードパーティ・チェーンリングメーカーは、必ず製品ごとにシマノクランクとの互換リストをHPなどに掲載しているので、PCDの数値だけでなく、互換表もしっかりチェックしましょう。
シマノのMTB向けクランクセットはチェーンリングの歯数が小さいため、フロント多段変速の場合PCDがインナーとアウターで異なります。
また、現在のMTBの主流であるフロントシングルの場合、クランクセットによっては従来のボルト留めではなく「ダイレクトマウント」呼ばれる方式を取っていることもあります。
クランクタイプ | 4アーム |
---|---|
アウター | 104 |
インナー | 64 |
フロントシングル | 96 |
ダイレクトマウント | - |
MTBのチェーンリングについては、古いモデルではPCDが上記とは異なることがあるため、交換する際はプロショップに相談するようにしましょう。
最新のMTBコンポーネントの上位グレードは、メインコンポーネントがフロントシングル化するトレンドになっており、それに伴ってMTB系クランクも「ダイレクトマウント式」が主流です。
シマノでは、
の4つのクランクセットがダイレクトマウント式になっています。シマノのダイレクトマウント・チェーンリングは、専用工具とホローテックII工具で取り付ける形式になっています。
シマノ以外のメーカーも含めると、フロントクランクのダイレクトマウント方式は、
などがあり、それぞれ互換性がありません。
チェーンリングはPCDとアーム数で互換性を確認しますが、必ずしも使えるとは限りません。
例えば、シマノのGRXクランクのチェーンリングは、ロード向けと同じPCD・アーム数ですが、専用設計になっているためロード向けクランクには取り付けができません。
また、同じロード向けでもアーム部分の形状によって取り付けができないことがあります。
シマノ、Raceface(Cinch)、SRAMなどがダイレクトマウントのチェーンリングの製品を出していますが、それぞれ別互換です。メーカーごとにマウント部の直径や取り付ける工具などが異なります。
サードパーティ製のダイレクトマウントチェーンリングの場合、どのクランクメーカーのダイレクトマウントに合わせるかで異なる製品をラインアップしていることもあります。
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