WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
公開日: 2024/02/01
MTBシーンで注目度が上がってきている「マレット」とは何か?特徴とメリット・デメリット、マレットバイクの選び方や、既存のMTBをマレット化する際のポイントを解説します。
この記事の目次
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MTBにおける「マレット」とは、フロントとリアで異なるサイズのホイールをセットアップしたバイクのことを指します。ここ数年で急激に定番化してきたMTBのタイプです。
MTBの完成車メーカーでは、製品名に「Mullet」もしくはホイールサイズを意味する「297(29インチと27.5インチのミックスという意味)」と入れるため、同じシリーズでも通常モデルとマレット仕様モデルの二つのラインアップが用意されることも多くなってきています。
ただし、マレットはあくまで「前後異径セットアップ」という意味なので、組み合わせ的には29インチと27.5インチの組み合わせだけでなく、27.5インチ + 26インチなどのセットアップもあります。
元々、MTBは長い間26インチホイールが定番でしたが、より直進性能を高めるために27.5インチが主流になります。
その後、27.5インチをさらに大きくした29インチホイールが使われ始め、その直進性能の高さから、レースなどでも実績が出てきたことで、現在はクロスカントリーからトレイルジャンルにおいては29インチホイールバイクが主流です。
そうした流れで出てきたマレットバイクは、フロントに29インチホイールを、リアに27.5インチホイールをセットアップすることで、「29インチの直進性能」と「27.5インチの小回りの良さ」のいいとこ取りをしたバイクになっています。
MTBのマレットバイクの最大のメリットは、「いいとこ取り」という点でしょう。
フロントに29インチホイールをセットアップすることで、段差などの障害物の乗り越えやすさを向上させつつ、直進性能を高めることができます。
一方で、リアは27.5インチにすることで小回りがしやすく、トラクション(タイヤと地面の間のグリップ力)を高めることで、バイクを安定させることができます。また、身長があまり高くない方の場合、リアを小さくすることで「お尻をタイヤが擦る」という現象を改善することができます。
タイヤのセットアップの選択肢が増えるのもメリットの一つ。リアのホイールが小さくなるとフレームとのクリアランスが広がるため、29インチホイールよりも太いタイヤを装着可能になります。これにより、よりエアボリュームを増やして乗り心地やトラクションを高めることが可能になります。
MTBの「マレット」バイクのデメリットはメリットの「中途半端なセッティングになる」という点でしょう。
実際に、海外ユーザーのMTBユーザーの間では、「27.5インチのMTBバイクのフロントを29インチホイールに変えてマレット化すると、どれくらい速度や乗り心地が変わるか?」というテストレポートが上がっていますが、「体感ではわからない」という声が多くなっています。
また、重量的にホイール径が大きいフロントの方が重量も重くなるため、前後同サイズのMTBバイクよりもフロントが重くなりがちで、バランスが変わってきます。
MTBの「マレット」バイクを購入する際に選びたいポイントは、
という点です。
マレットはホイールサイズが異なるため、フロントがリアよりも高くなります。どれくらい変わるかというと、前後同サイズのタイヤを装着する想定した場合、ホイールの半径の差がそのまま高さの差になるため、「622mm / 2 (29インチ) - 584mm / 2 (27.5インチ) = 19mm」、つまり2cmほどフロントが高くなります。
そのため、ジオメトリが最適化されていないと、「前上がり」や「フロントが寝ている」ジオメトリになってしまいます。
「たった2cm」と思いますが、実際に27.5インチから29インチにホイールを変えてみると、跨っただけで実感できるくらい高さを感じます。
高さやフロント角の変化が、自分の走りの目的に合っていれば問題ないですが、フロント角やスタックハイトはライド時に重要な要素となるため、実際にスポーツバイク専門店で見せてもらって、相談しながら決めるのがベストです。
最新のMTBの中には、27.5インチのバイクでも29インチ運用を想定したデザインになっているバイクや、エンド部分の設定でホイールサイズを変更可能なモデルもあります。また、27.5 x 2.8インチなどの「27.5プラスサイズ」タイヤを装着可能なMTBの場合は、29 x 2.2インチ程度であれば、ジオメトリをある程度維持したままインチアップ可能なケースもあります。
問題は、元々マレット仕様を想定しないMTBをマレット化するケース。
27.5インチのMTBをマレット化すると、フロントが数cm高くなり、フロントフォークが数度ですが寝ることになります。また、フロントハブが地面から上がるため、BBハイトも高くなります。つまり、「車高が全体的に高くなる」ことになります。高くなるということは重心が上がることになるため、ライド感覚も変わりますし、安全性が低くなる可能性もあります。
逆に29インチのMTBをマレット化すると、フロントが上がるジオメトリになるのは27.5インチMTBのマレット化と同じですが、こちらはリアが下がってBBハイトも下がります。つまり、フレームのBB付近が地面に近くなるため、フルサスペンションのMTBの場合はリアサスペンションが効いている時に、フレームやクランクが地面に接触する可能性があります。
このように、マレット化することで様々なところに変化が生まれるため、それを狙ってマレット化をする場合は良いですが、「マレットを体感してみたい」場合は、トラブルやリスクが発生しないか、プロショップで相談しながらカスタムするようにしましょう。
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