ロードバイクのサイクルパンツの定番となっているビブショーツ。ビブなしショーツと何が違うのか、どちらを選ぶと良いのかを、それぞれの特徴、メリット・デメリット、用途から比較します。
ソフトシェルジャケットと冬用サイクルジャージの違いと使い方
公開日: 2022/02/07
寒い冬のライドを快適にしてくれるのが冬用のウェア。今回は、中でも重宝する「ソフトシェルジャケット」と「冬用サイクルジャージ」の違いや使い方についてまとめました。
この記事の目次
スポンサーリンク
シェルジャケットとは?
シェルジャケットは、「シェル(殻)」をイメージした防水・防風性能の高いジャケットで、着用することで「外気から身を守るための殻を被る」ような形になります。
登山などのアウトドアウェアとして重宝され、ウィンドブレーカーとレインウェアを合わせた性能をっているため、一枚で防寒対策と雨対策が出来ます。
素材の性能によって「ハードシェル」と「ソフトシェル」に分けられ、サイクルウェアでは動きやすさを重視したソフトシェルが主流です。
冬用のサイクルジャージとは?
サイクリングに最適な形状、素材、デザインを採用したサイクルジャージのうち、長袖で内側に保温性の高い裏起毛などを採用したジャージが冬用のサイクルジャージです。他のシーズン向けのサイクルジャージよりも厚手の生地を使っているため、暖かいのが特徴です。
冬用のサイクルジャージでも素材やデザインなどで適正気温が分けられていて、通常の冬用サイクルジャージは適正気温が5〜15度くらい、真冬用のウインタージャージだと気温0〜10度にも対応します。中でも、GORE-TEXを採用したサイクルジャージは、防風性と通気性を両立しているため、快適性が段違いになります。
ちなみに、長袖だから全て「冬用」というわけではなく、春秋用の「防風加工や保温レイヤーがない、ただのロングスリーブ・ジャージ」もあるので注意しましょう。
シェルジャケットと冬サイクルジャージの違いは?
動きやすさの違い
サイクリングウェアのソフトシェルジャケットは、動きやすさを重視しているのでサイクルジャージに近い装着感になるようデザインされていますが、それでもやや「カサカサ」した感じと硬さがあります。これは、素材に防風・防水レイヤーを採用(もしくは防風加工)しているためです。
一方で、冬用のサイクルジャージは防風・防水レイヤーを採用していないため非常に動きやすく、カサカサした感じも硬さもありません。ただし、防風・防水がない、もしくは防風・防水加工がされていたとしてもそこまで高くないため、雨天や強風時などは、ウィンドブレーカーやレインウェアを着用する必要があります。
通気性の違い
通気性も両者の違いの一つです。
厳密には製品によって異なりますが、一般的にソフトシェルジャケットの方が透湿性が低く走行時にウェア内に熱を持ちやすくなります。一方で、冬用のサイクルジャージは、サイドに通気性の高い素材を採用するなど、熱を積極的に逃がすデザインになっているため寒いですが、汗をかきにくくなります。
ただし、ソフトシェルジャケットでも、両脇にベンチレーションのためのファスナーが用意されていたり、GORE-TEXを採用して通気性を高めている製品もあります。
スポンサーリンク
レイヤリングの違い
サイクリングウェアのソフトシェルジャケットで大きく違うのがレイヤリングです。
冬用のサイクリングウェアは、「ベースレイヤー + インナー + 冬用ジャージ」を基本に、外気温に合わせてジレ(防風ベスト)やウインドブレーカーを着用するのが一般的です。外気温に合わせて着替えるため、荷物が増えたり着替える手間がありますが、細かい気温調整が可能です。
一方、ソフトシェルジャケットの場合、単体で「ジャージ + ウインドブレーカー」の役割を果たすため、レイヤー数が少なくなります。着すぎると暑くなって汗だくになってしまうため、条件によっては「インナー + ソフトシェルジャケット」の2枚でも問題ないこともあるほどです。
レイヤーが少なくなるため荷物が少なくて済むというメリットがありますが、サイクリングの場合は天候や気候によって汗をかいたり冷えたりするため、細かい温度調整はやや難しくなります。
気候や体質に合わせて使い分けよう
ここまで見てきたシェルジャケットと冬サイクルジャージの違いは「一般的な違い」であって、使い方は人それぞれです。
真冬でも冬用サイクルジャージだけで問題ない人もいれば、冬用サイクルジャージにソフトシェルジャケットを組み合わせるという方もいるでしょう。
この辺りは、人によって汗のかき方や体感温度は異なるのでどちらが良いかは異なります。冬用サイクルジャージもソフトシェルジャケットも安くはないウェアですが、冬のライドを快適に、そして風邪を引かないようにするために、自分にあったスタイルを探してみてください。