ロードバイクのサイクルパンツの定番となっているビブショーツ。ビブなしショーツと何が違うのか、どちらを選ぶと良いのかを、それぞれの特徴、メリット・デメリット、用途から比較します。
絶対に知っておきたいロードバイクの防寒対策
公開日: 2022/05/18
冬場はその他の季節よりもライド時のウェア選びが大事になる季節。今回は、ロードバイクの防寒対策の基本的な考え方と、ウェアの選び方をまとめました。
この記事の目次
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暑さ対策よりも冬の防寒の方が難しい
自動車と違って、ロードバイクでは冷房を聞かせることができないため、夏の暑さ対策はできることが限られます。また、暑さは水分補給や休憩などでも対策がしやすいという面もあり、水分と補給を適切に取っておけば、特別な暑さ対策が不要なことが多いでしょう。
一方で、冬の場合は「外は寒い」「ウェアの中は暑い」という二つの矛盾した環境を上手に調整する必要があります。特に大事なのがウェアの中の体感温度で、ウェアの中が暑くなってしまうと、汗をかいてウェアが濡れてしまいます。真冬に濡れたウェアを着るのがどれくらい寒いかは想像に難くないですが、冬場は「汗をかく = 汗冷え」になり、対策をしないと風邪を引いてしまいます。
ロードバイクの防寒対策の基本
ウェアで「温めない」「密閉しない」
冬場の洋服の選び方としてはダウンコードなどの「外気の寒さを中に入れず、中が暖かくするアウターを着ることが多いですが、ロードバイクの冬のウェアでこれをやってしまうと、間違いなく汗だくになってしまいます。
ロードバイクの冬のウェアは、「温める」のではなく「寒くさせない」ことを重視します。また、最初は良くても距離を走ると身体が温まって暑くなるので、しっかりと中の熱気を外に出すのも大事です。冬物アウターのように、熱を中に密閉すると、汗だくになる原因になります。
冬のロードバイクのウェアは、
- 前面は風を防ぐ(寒くさせない)
- 背面は熱気を放出する(密閉しない)
というのが基本です。これをベースに、気温によって薄い裏起毛のタイプを選んだり、少し機密性の高いタイプを選んだりするのがベストです。
手先・足先を冷やさない
ロードバイクに乗っている時は、手先、足先は風でどんどん冷やされていきます。特に、ビンディングシューズは夏用に通気性を重視しているモデルが多いため、冬にそのままで履くと足先が冷えてしまいます。
手先・足先の冷えは感覚的に身体全体の冷えにつながるので、指先は真冬用の防風グローブを、足先はシューズカバーで風から守りましょう。
レイヤリングで出先で調整できるように
夏場の場合、朝6時にライドにスタートしてとしても半袖で問題ない気温ですが、真冬の場合は、スタート時は0度くらいでダウンジャケットが欲しいくらい寒いのに、昼間になったら10度を超えてポカポカ陽気ということがほとんど。季節的に雨も降らないので、ライド中に暑くなることが多くなります。
そうした時に、「厚手のアウター + 薄手のインナー」という組み合わせをしてしまうと、「着ると暑い、脱ぐと寒い」というどうにもならない状況になってしまいます。そうならないように、細かくレイヤリングをして調整できるようにしましょう。
考え方としては、5度の気温変化ごとにレイヤーを「足したり、減らしたり」できるように考えると良いでしょう。
例えば、早朝のスタート時は0度くらいで寒いので、「ウィンドブレーカー + 冬ジャージ + インナー + ベースレイヤー」、午前中の5度くらいを超えたらまでは「ジレ + 冬ジャージ + インナー + ベースレイヤー」、日中の10度を超える気温になったら「冬ジャージ + インナー + ベースレイヤー」、それでも暑かったらジャージのチャックをオープンという形です。
冬の場合、夕方にはまた気温が10度を切るので、帰りの際にはウィンドブレーカーで汗冷えを防ぎます。
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「暖かい」はNG、「ちょっと寒い」をベースに
冬場の洋服はどうしても暖かいものが欲しくなりますが、ロードバイクに乗っている時にその基準で洋服を着ると、かなりの確率で汗だくになります。ライド中は常に運動状態で熱が放出されますので、ちょっと寒いくらいがちょうど良いのです。
感覚としては、「ブルブル震えるほど寒くはないけど、全く暖かくはない」くらいでしょうか。この辺りは個人差もあるので、自分にあった「ちょっと寒い = 汗を描かない」を探してみましょう。
冬のウェアは投資
暖かくて誰もがライドに出かける春から秋と違って、冬場はライダーも少なく、それでいて雨も少ない、実はロードバイクを楽しむには最適な季節です。
ただし、「自転車上で風を受けながら運動する」というロードバイクの特性上、どうしてもウェアがしっかりしていないと風邪を引いてしまいます。
そのいみでは、冬のウェアは「ライドを楽しむための投資」と思って、しっかりと機能があるサイクルウェアを購入しましょう。特に冬場は汗を吸収しないベースレイヤーが大事になるので、高いですがベースレイヤーにはしっかり投資しましょう。