WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2023/11/30
公開日: 2022/02/04
知らないと選びにくい、シマノのロード用ディスクブレーキ・コンポ。パーツの型番と、わかりづらい互換性をまとめました。
この記事の目次
スポンサーリンク
ロードバイク向けのディスクブレーキコンポーネントは、リムブレーキと違っていくつかの組み合わせがあります。
基本的には、油圧式かワイヤー式かで分かれ、それに合わせてSTIとブレーキの組み合わせが決まります。
方式 | STI | ブレーキ | 接続方法 |
---|---|---|---|
油圧式 | 油圧STI | 油圧キャリパー | 油圧ホース |
ワイヤー式 | リムブレーキ用STI | 機械式キャリパー | ワイヤー |
油圧式の場合は、STI、キャリパー、ホースの全てが油圧専用のものが必要になります。
一方で、ワイヤー(機械)式ディスクブレーキの場合は、STIとワイヤー(インナー・アウター)はリムブレーキのものを流用でき、キャリパーブレーキのみディスク専用のものになります。
この「ブレーキの組み合わせ」に加えて、シフト変速方式が機械式か電動式(Di2)かでコンポの選び方が変わります。
特に最新のDURA-ACE・R9200系、ULTEGRA・R8100系は、STIレバーのラインアップに機械式シフトのラインアップがない「Di2オンリー・コンポ」となっているため注意が必要です。
シマノのロードバイク向けコンポーネントで、油圧式ディスクブレーキをラインアップしているのは、「DURA-ACE」、「ULTEGRA」、「105」、「TIAGRA」の4グレードです。
シマノの現行ラインで油圧式ディスクブレーキ用のSTIレバーは、TIAGRA以上のSTIレバーです。つまり、2x10以上のコンポーネントでしか使えません。
ブレーキ構造は油圧ですが、シフト構造がDi2(電動式)かワイヤー式(機械式)かで製品が異なる点に注意しましょう。
これまではDi2を搭載したコンポはULTEGRA以上でしたが、2022年6月30日にシマノがDi2に対応した最新105コンポセット「R7170」シリーズを発表しています。
「油圧ブレーキ x Di2」のSTIレバーは型番の下二桁が「70」になり、「油圧ブレーキ x 機械シフト」のSTIレバーは型番の下二桁が「20」になります。
型番 | グレード | 種類 | ブレーキタイプ | 変速タイプ | 変速段数 |
---|---|---|---|---|---|
ST-R9270 | DURA-ACE | STIレバー | 油圧 | Di2 | 2x12 |
ST-R9170 | DURA-ACE | STIレバー | 油圧 | Di2 | 2x11 |
ST-R9120 | DURA-ACE | STIレバー | 油圧 | 機械式 | 2x11 |
ST-R8170 | ULTEGRA | STIレバー | 油圧 | Di2 | 2x12 |
ST-R8070 | ULTEGRA | STIレバー | 油圧 | Di2 | 2x11 |
ST-R8020(ST-8025) | ULTEGRA | STIレバー | 油圧 | 機械式 | 2x11 |
ST-R7170 | 105 | STIレバー | 油圧 | Di2 | 2x12 |
ST-R7020(ST-7025) | 105 | STIレバー | 油圧 | 機械式 | 2x11 |
ST-4720(ST-4725) | TIAGRA | STIレバー | 油圧 | 機械式 | 2x10 |
ST-RS405 | TIAGRA | STIレバー | 油圧 | 機械式 | 2x10 |
※型番の「()」はスモールハンドモデル
シマノのロード向け・油圧ディスクブレーキのブレーキキャリパーは、STIレバーに合わせてTIAGRA以上のコンポで使えます。また、シマノのロード向けコンポはGRXのブレーキキャリパーとも互換性があります。
シマノのロード向けブレーキは「BR-RXXXX」という型番ルールがありますが、油圧ディスクブレーキ用キャリパーは型番の下二桁が「70」になります。ただし、グラベル用コンポであるGRXについては、油圧ブレーキモデルのみとなっているためか、このルールがありません。
なお、シマノの公式互換チャートによると、シマノの12速・油圧ブレーキSTIレバーは、11速向けシリーズの油圧ブレーキキャリパーと互換性がない点にも注意しましょう。逆に、11速や10速の油圧ブレーキSTIレバーを12速シリーズの油圧ブレーキキャリパーで使うことはできます。
型番 | グレード | 種類 | ブレーキタイプ |
---|---|---|---|
BR-R9270 | DURA-ACE | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-R9170 | DURA-ACE | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-R8170 | ULTEGRA | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-R8070 | ULTEGRA | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-RS785 | ULTEGRA | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-R7170 | 105 | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-R7070 | 105 | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-RX820 | GRX | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-RX810 | GRX | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-RX400 | GRX | ブレーキキャリパー | 油圧 |
BR-4770 | TIAGRA | ブレーキキャリパー | 油圧 |
スポンサーリンク
機械式ディスクブレーキの場合、STIレバーはリムブレーキと同じSTIレバーを使うことが出来ます。ディスクブレーキとリムブレーキのキャリパーではワイヤーの引き量が違うように思えますが、しっかり互換性を保つあたりはさすがはシマノです。
そのため、使えるSTIレバーは「現行のロード向けのSTIレバーの”油圧モデル”以外の全て」となるため、2x8から2x12まで、非常に多くの選択肢があります。
機械式ブレーキ用STIレバーでも、DURA-ACEとULTEGRAにはシフトがDi2かワイヤーかで二つのモデルがあるのでその点に注意しましょう。
「機械式ブレーキ x Di2」のSTIレバーは型番の下二桁が「50」、「機械式ブレーキ x 機械シフト」のSTIレバーは型番の下二桁が「00」になります(フロント3速など、一部例外もあり)。
型番 | グレード | 種類 | ブレーキタイプ | 変速タイプ | 変速段数 |
---|---|---|---|---|---|
ST-R9250 | DURA-ACE | STIレバー | 機械式 | Di2 | 2x12 |
ST-R9150 | DURA-ACE | STIレバー | 機械式 | Di2 | 2x11 |
ST-R9100 | DURA-ACE | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x11 |
ST-R8150 | ULTEGRA | STIレバー | 機械式 | Di2 | 2x12 |
ST-R8050 | ULTEGRA | STIレバー | 機械式 | Di2 | 2x11 |
ST-R8000 | ULTEGRA | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x11 |
ST-R7000 | 105 | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x11 |
ST-5800 | 105 | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x11 |
ST-4700 | TIAGRA | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x10 |
ST-4600 | TIAGRA | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x10 |
ST-R3000 | SORA | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x9 |
ST-3500 | SORA | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x9 |
ST-R2000 | CLARIS | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x8 |
ST-2400 | CLARIS | STIレバー | 機械式 | 機械式 | 2x8 |
シマノのディスクブレーキ向けブレーキキャリパーは油圧式がメインになっているため、STIレバーと違って種類がかなり少なくなるのがデメリットです。
型番 | グレード | 種類 | ブレーキタイプ |
---|---|---|---|
BR-CX77 | ULTEGRA | ブレーキキャリパー | 機械式 |
BR-R517 | TIAGRA | ブレーキキャリパー | 機械式 |
BR-R317 | SORA | ブレーキキャリパー | 機械式 |
BR-RS305 | - | ブレーキキャリパー | 機械式 |
現行ラインでは上記の4種類しかないため、機械式ディスクブレーキを使う場合は、他社のキャリパーも検討すると良いでしょう。
ディスクブレーキにはディスクローターが必須です。
シマノのディスクブレーキ用ローターは、ロード用、MTB用にグレードごとに分かれていて、重量や冷却機能、サイズ展開に違いがあります。グレードとしても、上位はDURA-ACEからノーグレードまで幅広くあるので、選びやすくなっています。
MTBグレードのローターでも140mm、160mmのローターであればロードバイクでも使用可能ですが、MTB向けの180mmサイズ、203mmサイズはロードバイクでは使えないことがほとんどです。
型番 | グレード | 取り付け | 幅 | アイス | 140mm | 160mm | 180mm | 203mm |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RT-CL900 | DURA-ACE | センターロック | ナロー | ◎ | 96g | 114g | - | - |
RT-CL800 | ULTEGRA | センターロック | ナロー | ◎ | 96g | 114g | - | - |
SM-RT900 | DURA-ACE | センターロック | ナロー | ◎ | 99g | 117g | - | - |
RT-MT900 | XTR | センターロック | ナロー | ◎ | 88g | 108g | 132g | 150g |
SM-RT99 | XTR/SAINT | センターロック | ナロー | ◎ | - | 118g | 132g | 173g |
SM-RT800 | ULTEGRA | センターロック | ナロー | ◎ | 108g | 128g | - | - |
SM-RT500 | METREA | センターロック | ナロー | ◎ | 103g | - | - | - |
SM-RT81 | DEORE XT | センターロック | ナロー | ◎ | 100g | 122g | 149g | 173g |
SM-RT70 | ZEE | センターロック | ナロー | ◎ | 121g | 133g | 159g | 193g |
SM-RT64 | DEORE | センターロック | ナロー | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
SM-RT66 | SLX | センターロック | ナロー | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
SM-RT30 | Tourney TX | センターロック | ワイド/ナロー | - | - | ○ | ○ | ○ |
SM-RT10 | Tourney TX | センターロック | ワイド/ナロー | - | - | ○ | ○ | - |
SM-RT86 | - | 6ボルト | ナロー | ◎ | - | 135g | 154g | 187g |
SM-RT76 | ZEE | 6ボルト | ナロー | - | 100g | 122g | 149g | 173g |
SM-RT56 | DEORE | 6ボルト | ワイド/ナロー | - | - | ○ | ○ | - |
SM-RT26 | Tourney TX | 6ボルト | ワイド/ナロー | - | - | ○ | ○ | - |
ディスクローターには、ブレーキキャリパーのパッド種類(レジン、メタル)と互換性があるため、パッド素材に合ったローターを選ぶ必要があります。
自転車のディスクブレーキの効きにも大きな影響を与えるディスクブレーキのローター。ディスクローターの種類の違いと、選び方、アップグレードをすると何が変わるのか、大手メーカーのローターのラインアップと互換性、重量をまとめました。
スポンサーリンク
シマノの旧世代上位ブレーキと、現行下位グレードブレーキはどっちがいい?
シマノの旧世代上位ブレーキと、現行下位グレードブレーキはどっちがいいのか。シマノのブレーキのテクノロジーや発売年から考察しました。
ロードバイクのディスクブレーキ化に必要なパーツと買う時の注意ポイント
現在のリムブレーキ・ロードバイクをディスク化が可能かの判断ポイントをまとめて解説。ディスク化する際に必要パーツと、フレーム・ホイール、ブレーキなどのパーツ互換性、注意ポイントをまとめました。
ロードバイクのディスクブレーキ化に必要なパーツと買う時の注意ポイント
現在のリムブレーキ・ロードバイクをディスク化が可能かの判断ポイントをまとめて解説。ディスク化する際に必要パーツと、フレーム・ホイール、ブレーキなどのパーツ互換性、注意ポイントをまとめました。
自転車のディスクブレーキの効きにも大きな影響を与えるディスクブレーキのローター。ディスクローターの種類の違いと、選び方、アップグレードをすると何が変わるのか、大手メーカーのローターのラインアップと互換性、重量をまとめました。
自転車用ディスクブレーキのマウントの種類と見分け方、アダプターの選び方
規格違いのキャリパーや、ローターサイズの変更の時に必須となるのが自転車用ディスクブレーキのマウントアダプター。マウントアダプターの種類と見分け方、シマノのマウントアダプターの型番などを解説します。
内セレーション?外セレーション?センターロックのロックリングの種類
センターロック式ディスクブレーキ用のロックリングには内セレーションと外セレーションがあります。それぞれの違いと選び方をまとめました。
ロード向けメカニカル(機械式)ディスクブレーキ・キャリパーまとめ
メンテナンスのしやすさや、リムブレーキコンポからのディスクブレーキへのアップグレードが低コストで行えるメカニカル(機械式)ディスクブレーキ・キャリパー。主なメーカーのモデルをラインアップし、比較しました。
自転車のディスクローターの歪みとは?起こる原因と歪みを補正する方法
ディスクブレーキ自転車のディスクローター付近から「シュッシュッ」という異音が聞こえたら、ディスクローターの歪みの可能性があり。なぜディスクローターの歪みは起こるのか、歪みを補正する方法をまとめました。
シマノのロード・MTB向け油圧ディスクブレーキのテクノロジー・規格と選ぶ際のポイント
ワイヤーを引くだけの機械式ブレーキと違い、油圧ディスクブレーキは様々な規格やメーカーごとのテクノロジーがあります。今回は、シマノの油圧ディスクブレーキのテクノロジー・規格をピックアップ。選ぶ際のポイントを紹介します。
イオンバイクモールで、ネット限定の台数限定セールが久々の開催!シティサイクルや電動アシスト自転車、子供乗せ電動アシスト自転車などが台数限定で特別価格。さらにヤマハ PAS Withも特価販売に!11/11朝9:59まで。
2024年11月11日 09:59まで
セールページを見るWheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
シマノの最新リアディレイラーに採用されている「シャドー・RD」とは何か?その特徴と、選ぶメリットを解説します。
【MTB・クロスバイク】フラットバー用・油圧ブレーキメーカー
MTB・クロスバイク用の「フラットバー用・油圧ブレーキ」を製造しているメーカーと、その特徴を解説。フラットバー用・油圧ブレーキメーカーの選び方も。
シマノのロードバイク、MTB、クロスバイク用コンポーネントで採用されているチェーンの互換性を解説。チェーンの選び方について解説します。
シマノから新しくリリースされた8速コンポーネント「ESSA」のラインアップと、既存8速パーツとの互換性を解説します。
SRAMのロードバイク、MTB向けスプロケットの互換性を解説。互換するドライブトレイン、ホイールを見つけることができます。
SRAMのMTB向けコンポーネントの互換性について解説。互換性があるパーツの組み合わせ、組み合わせることができないコンポーネントをまとめました。
それぞれ別コンポーネントの互換システムにある、ロード用スプロケットとMTB用スプロケットは組み合わせて使うことができるのかを解説します。
シマノDi2コンポーネントを接続するのに必須な専用工具「プラグツール」の種類と、各Di2パーツとの互換性について解説します。
シマノ・CUESシリーズのスプロケットの互換性を詳しく解説。スプロケットと互換が発生する、リアディレイラー、チェーン、ホイールの互換性を一覧で確認できます。
シマノの油圧ブレーキ用ホース・コネクティングボルトの規格と選び方
シマノの油圧ブレーキ専用ホース「BH90」と「BH59」の違いやコネクティングボルトの種類、自分のブレーキに合う油圧ブレーキ・ホースの選び方、選ぶ際の注意点を解説します。
【メーカー別】油圧ブレーキのオイル種類と特徴、メリット・デメリット
自転車の油圧ブレーキで使われる油圧オイルの種類とそれぞれの特徴、メーカーごとのブレーキオイルの種類を解説します。
シマノ・Di2システムの根幹であり、システム全体のレイアウトにも影響を与えるDi2 バッテリー。種類と互換性について解説します。
シマノ・Di2コンポーネントのエレクトリックワイヤーの種類と、Di2コンポーネントとの互換性をまとめました。
シマノの電動変速システム「Di2」コンポーネントの世代の見分け方
シマノの電動変速システム「Di2」コンポーネントの互換性が発生する世代分けについて解説。各シリーズのコンポセットがどの世代になるのかを一覧でまとめました。
11速までと大きく変わった、シマノの12速スプロケットを使う上で重要な「取り付けるホイール(フリーハブ)」と「ドライブトレイン」の二つの互換性について解説します。
シマノの11速スプロケットを使う上で重要な「取り付けるホイール(フリーハブ)」と「ドライブトレイン」の二つの互換性について解説します。
シマノの10速スプロケットを使う上で重要な「取り付けるホイール(フリーハブ)」と「ドライブトレイン」の二つの互換性について解説します。
シマノの9速スプロケットを使う上で重要な「取り付けるホイール(フリーハブ)」と「ドライブトレイン」の二つの互換性について解説します。
MTBの「ブースト(BOOST)クランク」とは?従来のクランクとの違いと選び方
MTBの「ブースト(BOOST)クランク」とは?従来のクランクとの違い、メーカーごとのラインアップと選び方を解説します。