Panaracer(パナレーサー)のロード向けタイヤのシリーズと種類まとめ

最終更新日: 2023/07/07

公開日: 2021/10/25

安心の日本製タイヤが魅力のPanaracer(パナレーサー)のロード向けタイヤ。そのシリーズの違いやコスパの良いタイヤ、パナレーサーのタイヤを選ぶ際のポイントなどをまとめました。

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※タイヤ重量はブラックタイヤの重量を記載しています。カラータイヤは重量が異なることがあります。

グラベルタイヤについてはこちらの記事をどうぞ。

Panaracer(パナレーサー)のロード向けタイヤのシリーズ

AGILESTシリーズ

2022年に新発売されたのがAGILESTシリーズ。「転がりの軽さと高い耐パンク性能」のバランスの新しい黄金比で構築した最新モデルです。

AGILESTシリーズは、これまで長く続いたRaceシリーズのリニューアルシリーズという位置付けで、従来の「A」「C」「D」といった性格の違いによるラインアップから、AGILEST、AGILEST DURO、AGILEST LIGHTという3つのシリーズに分けれるようになりました(クリンチャーのみ)。

また、従来のRaceシリーズはクリンチャーとチューブラーの2種類でしたが、AGILESTでは時代に合わせてチューブレス・レディモデルもラインアップ。

なお、2023年1月にAGILESTシリーズに新サイズが追加され、2023年6月にはDUROにチューブレス・レディモデルが追加。2023年7月には新フラッグシップタイヤ「AGILEST FAST」が発売され、より守備範囲が広くなっています。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
AGILEST FAST クリンチャー ¥9,900 - - 230g 250g - -
AGILEST クリンチャー ¥6,270 - 180g 190g 210g 230g -
AGILEST DURO クリンチャー ¥6,820 - 210g 220g 250g 280g -
AGILEST DURO TLR チューブレス・レディ ¥8,800 - - 240g 270g 290g 330g
AGILEST LIGHT クリンチャー ¥6,820 - 160g 170g 190g - -
AGILEST TU チューブラー ¥10,780 - - 260g - - -
AGILEST TLR チューブレス・レディ ¥7,370 - - 220g 250g 270g 310g

前世代にあたるRace Evo4シリーズと比較して概ね10%ほど軽量化がされており、AGILEST TLRについてはRace シリーズにはラインアップがなかった30Cサイズも登場。

選びやすさ、性能、価格のバランスが非常によく、日本国内での入手性の高さを考えると、これからの定番ロードタイヤになりそうです。

Race Evo4シリーズ

AGILESTシリーズ登場まで長い間トップグレードの象徴だったEvoシリーズの最終バージョンがRace Evo4シリーズ。Evoの後ろの数字はバージョンで、これまでRace Evo2、Race Evo3とバージョンアップしてRace Evo4となりました。

Race Evo4シリーズには、オールラウンドな「A」、コントロール性能を高めた「C」、耐パンク性能高めた「D」の、3つのラインアップがあります。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
Race A Evo4 クリンチャー ¥5,940 - 200g 230g 240g - -
Race A Evo4 チューブラー ¥10,780 - - 280g(25mm) 290g(27mm) - -
Race C Evo4 クリンチャー ¥5,940 - 200g 220g(26C) 230g - -
Race D Evo4 クリンチャー ¥6,600 - 220g 240g 260g - -

基本的にはオールラウンダーなRace A Evo4を選ぶのがベストです。Race A Evo4でグリップ感が足りなかったらRace C Evo4に履き替える、と言う形でしょう。

Race D Evo4は、レーシーな走りをベースに、やや路面状況が悪いルートを走る予定があるなら、耐パンク性能を求めて選ぶ形になりますが、Panaracerには悪路専用タイヤとして絶大な人気を誇る「グラベルキング」シリーズがあるので、そちらと比較して選ぶ形になるでしょう。

Gillar

Panaracer(パナレーサー)のロード向けタイヤのうち、レースに特化したシリーズがGillar。オールラウンドなEvo4シリーズよりも20%以上軽量なタイヤで、レースだけでなくヒルクライムを楽しむライダーにもピッタリなタイヤです。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
Gillar クリンチャー ¥6,820 - 160g 170g - - -

25Cで170gというのは、他社メーカーと比較してもロード向けタイヤとしては最軽量クラス。普通に考えたら軽量なタイヤな部類に入るRace A Evo4の25Cタイヤから交換しても、前後合わせて120gも軽量化ができるため、1gでも軽くして他のライダーよりも優位に立ちたいレースに最適なタイヤと言えます。

Closer Plus

Race Evoシリーズほどの性能はいらないけど、走行性能をしっかりアップグレードしたいというライダー向けのタイヤがCloser Plus。

「軽い走りをもっと気軽に」をコンセプトに開発されたレーシング&トレーニング用タイヤで、Race Evoシリーズよりも2,000円ほど安いのが特徴。カラータイヤのラインアップが多いため、ロードバイクのドレスアップタイヤとしても選ばれます。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
Closer Plus クリンチャー ¥3,719 190g 210g 220g 240g - -

Race Evoシリーズのように用途によってモデルを選び分けることはできませんが、20Cから28Cまでと守備範囲が広く、価格も前後で7,000円ほどで装備できるCloser Plusは「悩んだらとりあえずCloser Plus」と言えるタイヤです。

Elite Plus

Panaracerのロード向けタイヤのうち、クリンチャーのトレーニングタイヤがElite Plus。肉厚トレッドを採用したことで、走行性能と耐久性能のバランスを実現しており、走りにこだわりつつ、長く使えるタイヤに仕上がっています。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
Elite Plus クリンチャー ¥3,352 - 260g 300g - - -

肉厚トレッドを採用している分、重量はレース向けのRave EvoやCloser Plusよりもかなりあります。ただ、その分だけ耐パンク性能も上がっており「酷使するタイヤ」と考えたらある程度の重さは仕方がない部分でしょう。

Practiceシリーズ

クリンチャーのトレーニングタイヤ・Elite Plusに対して、チューブラーのトレーニングタイヤがPracticeシリーズ。チューブラータイヤながらも価格が3,000円台からと抜群のコスパが魅力です。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
Practice Dual TG チューブラー ¥4,402 - 300g(22.5mm) - - - -
Practice Dual チューブラー ¥3,719 - 270g(22.5mm) - - - -
Practice チューブラー ¥3,719〜3,850 230g(21mm) 270g(22.5mm) 320g(25mm) - - -

Practice Dual TGのみやや高い値段になっているのは、耐パンク性能の高めているため。基本的にはどのモデルを選んでも問題ないでしょう。

  • Practice Dual TG チューブラータイヤ

    メーカー パナレーサー
    タイヤタイプ チューブラー
    対応バルブ 仏式
    サイズ・重量 23C(300g)
  • Practice Dual チューブラータイヤ

    メーカー パナレーサー
    タイヤタイプ チューブラー
    対応バルブ 仏式
    サイズ・重量 23C(270g)
  • Practice チューブラータイヤ

    メーカー パナレーサー
    タイヤタイプ チューブラー
    対応バルブ 仏式
    サイズ・重量 20C(230g)、23C(270g)、25C(320g)

Category S2

ロードバイクにレーシーな走りを求めるよりも、もっと気軽に楽しみたいというライダーのためのエントリータイヤがCategory S2。税込2,000円台の手頃な価格と、10色のカラーバリエーションでロードバイクをドレスアップできる点が魅力です。

モデル タイプ 定価 20C 23C 25C 28C 30C 32C
Category S2 クリンチャー ¥2,514 - 240g 260g(26C) - - -

エントリータイヤと言っても、特別に重たいタイヤというわけでもなく、この価格帯でフォールディングタイヤというのはむしろ優秀と言えるでしょう。

カラーもブラック、ホワイト、ブルー、ライトブルー、グリーン、イエロー、レッド、ピンク、ココナッツミルク、ライムグリーンと守備範囲が広いので、通勤・通学のロードバイクや、街乗りロードバイクに最適と言えます。

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パナレーサーのロード向けタイヤの選び方

Panaracerのロード向けタイヤは他のタイヤメーカーと比較してもかなりお手頃な価格になっているのが特徴です。そのため、他のメーカーの最上位グレードタイヤのペアの価格で、最上位グレードのペアタイヤとミドルグレードのペアタイヤが両方買えるでしょう。

そう考えると、レース向け・練習向けとタイヤを使い分けてもお財布に余裕があるので、使い分けをしてタイヤのロングライフ性能を高めて運用するのもアリでしょう。

今から買うなら走行性能と耐久性が最高のバランスなAGILESTシリーズがベスト

2022年に登場したAGILESTシリーズは、走行性能と耐久性のバランスが良く、レースタイヤとしてもロングライドタイヤとしても最適な選択肢です。Race Rvo4シリーズと比べてやや値段が上がっていますが、性能を考えたら余りあるくらいでしょう。

ラインアップもクリンチャーを中心にチューブラー、流行のチューブレス・レディにも対応しているため、どんなユーザーにもマッチします。

価格を抑えて性能を求めるならRace Evo4シリーズ

走行性能を求めたいけどAGILESTシリーズほどの予算が出せないのであればRace Evo4シリーズもアリでしょう。

値段も他社の最上位タイヤの半額くらいの価格で入手できるので、練習用タイヤとして使ってもコスパは悪くありません。

価格が安いためAシリーズをベースにCシリーズやDシリーズも持っておいて、走行路や天候に合わせて履き替えるというのもアリ。コスパも高く、守備範囲も広いという意味では、デメリットがほとんど見つからないと言っても過言ではないでしょう。

ただ、もう少しお金を出せばAGILESTシリーズが買えると考えると、やや微妙な選択肢です。

低価格と高性能を求めるならCloser Plus

Panaracerにはトレーニング用のElite Plusや3,000円を切るCategory S2など、低価格帯のロード向けタイヤが豊富にラインアップされていますが、一番バランスが良いのはCloser Plusです。

前後セットで8,000円未満でレーシーな走りを楽しみつつ、カラータイヤでドレスアップも楽しめるという意味では、ホビーライダーならCloser Plusを選んでおけば失敗しないでしょう。

とにかくコスパ!一本で長距離を走りたいならElite Plus/Practice

一方で、トレーニング用のロードバイクやホイール用のタイヤとして選ぶなら、低価格で耐久性が高いElite Plus/Practiceを選びましょう。

価格はCloser Plusとほぼ同じですが、肉厚トレッドを採用している分、擦り減りに強く、トレーニングで年間数千kmを走るような人でも、通勤・通学で毎日使うような人でも安心して使えます。

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