WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
最終更新日: 2023/10/27
公開日: 2022/07/20
センターロック式ディスクブレーキ用のロックリングには内セレーションと外セレーションがあります。それぞれの違いと選び方をまとめました。
この記事の目次
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ホイールハブにローターを取り付けるロックリングのうち、ロックリングの内側のノコギリ歯(セレーション)で回すタイプのロックリングです。シマノの型番では、Y8K198010がそれにあたります。
ロックリング内側の歯はシマノのスプロケット用のロックリングと全く一緒の規格になっているので、スプロケット用のロックリング回し工具で取り付けが可能です。
内側に歯がある関係で、対応するシャフトは12mmまでとなっていて、15mmのシャフトを通そうとするとロックリング工具がシャフトに干渉してしまい、きちんと力を入れて締めることが出来ません。
SHIMANO (シマノ) ロックリング(内セレーションタイプ) Y8K198010
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ホイール | センターロック |
内セレーションでは通せないシャフトで使いたい時に使うのが外セレーションタイプのロックリング。ロックリングの外側に歯があるタイプで、シマノの型番ではY24698030がそれにあたります。
締め付けをする歯が外にあるため、シャフトを通す穴が大きく15mmなどの太いシャフトでも使うことが出来ます。また、取り付けるホイールハブによっては、内セレーションだとロックリングがうまくハマらないことがあるので、その時は外セレーションのロックリングを使います。
口径が違うためスプロケットのロックリングでは締め付けが出来ず、シマノのBB規格である「ホローテック2」用の締め付け工具で取り付けをします。
SHIMANO (シマノ) ロックリング(外セレーションタイプ) Y24698030
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ホイール | センターロック |
両方セレーションに対応したロックリングも用意されています。ロックリングが内側外側の両方に歯があるタイプで、シマノの型番ではY8JX98020です。
内外両方で使えるので、一つ持っておくと便利です。
SHIMANO (シマノ) ロックリング(内外セレーションタイプ) Y8JX98020
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ホイール | センターロック |
カンパニョーロやフルクラムなど海外メーカーでは、AFS(Axial Fixing System)と呼ばれるシマノとは別の規格のセンターロックを採用しています。ロータースプラインについてはシマノと同じですが、ロックリングの取り付け部分に違いがあります。
シマノのセンターロック規格ハブの場合、ロックリングの取り付け部分の溝が内側にあります。そのため、シマノのロックリングの接続部分は外側に溝があります(内溝に噛み合わせるため)。
一方で、AFSハブではロックリングの取り付け部分の溝が外側にあるため、ロックリングの接続部分はその逆である「内側に溝」となります。
AFSハブを見てみると、ロータースプライン(ロータの接合部分)の上に、シマノのセンターロックにはない溝があり、ここにロックリングを取り付けます。
つまり、AFSのハブにはシマノのセンターロック・ロックリングは使うことが出来ません。
AFSハブ用ロックリングは通常ホイールに標準で付属していますのでそちらを使えば問題ありませんが、中古でフルクラムやカンパニョーロなどのディスクホイールを入手する場合は、ロックリングが付属することを必ず確認しましょう。
内外セレーションの違いと見分け方をまとめて見てみましょう。
タイプ | シマノ型番 | 見分け方 | 使用工具 | 対応シャフト |
---|---|---|---|---|
内セレーション | Y8K198010 | 内側に歯 | TL-LR15 | 12mmまで |
外セレーション | Y24698030 | 外側に歯 | TL-FC36 | 15mmに対応 |
内外セレーション | Y8JX98020 | 内外両方に歯 | FL-FC36 TL-LR11 |
15mmに対応 |
AFSハブ用 | - | ハブとの接続分が内側に歯がある | TL-FC36が使える場合がある | 15mmに対応 |
内セレーション・ロックリングは、スプロケットのロックリング回し、外セレーション・ロックリングはホローテックIIのBBの取り付け工具を使うと覚えておけばOKです。
内外セレーション・ロックリングでは、工具にTL-LR15が使えないというレビューもあるので注意しましょう。
本記事の見出し画像は、左が「内セレーション」真ん中が「外セレーション」、右が「内外セレーション」です。パッと見ただけだと同じロックリングに見えますが、歯がついている部分をよく見ると構造が全く違います。
ここまで見てきたロックリングの内外セレーションの違いを踏まえて、ロックリングを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
まずは、使っているバイクのシャフトの太さで内外が決まります。12mmなら内セレーション、12mmよりも太いなら外セレーションになります。ただ、シマノのホイール・ハブの場合は、互換表にどちらのロックリングを使うかが決まっている場合もあります。また、AFSハブなら専用のロックリングを使います。
次にロックリングの厚みについてもチェックしましょう。ホイールのハブの形状によっては、ロックリングの厚みによってフォークやフレームに干渉することがあります。厚みについては、ホイールとの相性もありますし、ホイールによっては専用のロックリングが付属することがあるので、付属する場合はそちらを使えば間違いありません。
センターロックのロックリングはスルーアクスルのシャフトの口径や長さで選ぶのが基本です。
ディスク・ロードバイクなどの100 x 12mm、142 x 12mmシャフト用のハブであれば、スプロケットのロックリング回しでもロックリングを締められることが多いので、内セレーションでも問題ありません。
MTBなどの15mm、20mmシャフトの場合、内セレーションだとロックリングが嵌まらない、もしくはロックリング回しで締まらないため、外セレーションを使うのが基本です。
AFSハブにはシマノのローター・ロックリングが使えないため、通販などでAFSハブ用ロックリングを購入する必要があります。
カンパニョーロやフルクラムのロックリングが売っているので、そちらを購入しましょう。
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ホイール | センターロック |
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ホイール | センターロック |
メーカー | シマノ |
---|---|
対応ホイール | センターロック |
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