WheelTopの電動コンポーネント「EDS」の特徴、スペックまとめ
中国メーカーWheelTopが新しくリリースした格安電動コンポーネント「EDS」についてスペックや特徴をまとめました。
公開日: 2024/02/14
マイナーだけど密かに人気のあるカスタマイズである」リアディレイラーのビッグプーリー化」。メリット、デメリット、取り付ける際の注意点をまとめました。
この記事の目次
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ビッグプーリーとは、リアディレイラーのプーリー(歯車)を既存のサイズよりも大型化したもの。ロードバイクやMTBではマイナーではありますが、密かに人気があるカスタマイズの一つです。
通常のプーリーとビックプーリーには以下のような違いがあります。
項目 | 一般的なプーリー | ビッグプーリー |
---|---|---|
歯数 | 11Tまたは12T | 14T、15T、16T |
重量 | 軽い | やや重い |
摩擦抵抗 | 大きい | 小さい |
駆動効率 | 低い | 高い |
変速性能 | 影響なし | 若干悪化する可能性 |
価格 | 安価 | 高価 |
ビッグプーリーにすることで、プーリーの歯数が3〜4つ増え、プーリーの周りをチェーンが回転する際の半径が大きくなるため、チェーンがプーリーを通過する際の曲がりが緩やかになります。
ビッグプーリー化のメリットは、摩擦抵抗が下がることによる「ペダリングの改善」と「チェーンへの負荷の軽減」です。
チェーンがプーリーを通過する際の曲がりが緩やかになることで、チェーンがプーリーを通過する際の摩擦が軽減され、ペダリングの際にロスするパワーが減ると言われます。ただし、自転車というシステム全体において、チェーンの摩擦で発生するパワーロスはそこまで大きくないため、ペダリングには大きな効果がないとも言われます。
二つの目の「チェーンへの負荷の軽減」もチェーンの摩擦軽減によるもので、通常のプーリーよりも緩やかにチェーンを曲げるため、リンク部分への負荷も軽減されます。
リアディレイラーのビッグプーリー化のデメリットは、「パーツが高価である」ことと「変速性能が落ちる可能性がある」ことでしょう。
ビッグプーリーは様々な価格で販売されていますが、大手メーカーのビックプーリーは高いもので3万円以上することもあり、非常に高価なカスタマイズです。効果に不明点があるビックプーリーにするくらいなら、上位グレードのベアリングプーリーに交換したほうが効果があるという意見もあります。
また、注意すべきは「変速性能が落ちる可能性がある」ということ。メーカーは純正のプーリーサイズで変速性能を出しているため、それを変えるということは変速性能が落ちる可能性は捨てきれません。もちろん、ビッグプーリー化をしても変速性能が落ちないこともありますが、リスクとしては認識しておくべきでしょう。
プーリー、もしくはプーリーケージごと交換するだけのビッグプーリー化は、比較的簡単なカスタマイズですが注意点があります。
ディレイラーのプーリーケージにはメーカーごとに取り付け規格があります。プーリーケージごとビッグプーリー化をする際は、必ず自分の使っているリアディレイラーと互換性のあるプーリーケージを選びましょう。
また、プーリーだけを交換する場合も、メーカーごとにプーリーの取り付けボルトの径が異なるため、対応するプーリーを選ぶようにしましょう。
プーリーやプーリーケージが大型化することで、リアディレイラーが動作する場所によって、プーリーやプーリーケージがフレームのチェーンステーにヒットしてしまう可能性があります。そのため、プーリーケージを取り付ける際は、フレームにヒットしないかは必ずチェックしましょう。
ビックプーリーを導入したカーボン・ロードバイクで、プーリーケージがチェーンステーにヒットしてカーボンフレームが破損(クラック)してしまうケースも一部で報告されているため、カーボンフレームの場合は特に注意が必要です。
基本的にはディレイラーのメーカーは自社製品以外のプーリーへの交換を想定していないため、変速性能が落ちる可能性があります。
また、ビックプーリー化をすると、プーリーが大きくなった分、スプロケットとのクリアランスが狭くなるため、Bテンションボルトの調整も必要になります。
Bテンションボルトの調整だけで変速入らなくなるほどおかしくなることはあまりないですが、変速スピードには影響が出る可能性があるため、不安な方はプロショップに依頼をするのがベストです。
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